祇園の細路地

東男が歩く京都花の路地

奈良町探訪

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動物社会の恋の季節は、猫ちゃん以外は知らないけれど・・・・。
 
 雨が続くと草木が伸びて、奈良公園の草地も青々と、 鹿達のおいしい餌に育って  いる。
 青草は観光客が与える鹿せんべいより体に良いのか、この時期の成長は早い。
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  鹿達の恋の季節ははいつ頃だろう。
 一頭の鹿子ちゃんに群がる鹿男君達をみつけたが、これって恋?
 恨めしくもあり、羨ましくもあり、春日大社の神鹿達よ。
      遠い歴史と文化を有する寺の使命は
        先人の美しい真心の結晶だと言う。
 
          白鳳伽藍に美しい心の姿を見た!!
 
  薬師寺の歴史は西暦680年の天武天皇の発願に始まり、それより17年後
     持統天皇によって本尊開眼、さらに13年たって文武天皇の時代に平城遷都
     伴い現在の奈良市西の京町に移されたという。
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  梅雨明け間近の奈良市の南、駐車場から休ヶ岡八幡宮を右に、孫太郎稲荷
  を過ぎると、薬師寺の南門が迎えてくれる。
  中門をくぐると繊細な気遣いを感じさせ、しかも豪快な姿を見せた金堂が建つ。
  
イメージ 2
   
   各層に喪階(もこし)をつけた美しい瓦葺きの金堂は、竜宮造りと呼ばれ、
   「堂内の荘厳は美をつくし,燈火がなくても金色に光り輝いた」と伝えられた
   そうである。
   堂内の中央には、別名医王如来とも呼ばれる薬師如来を真ん中に右に日光
   菩薩、左に月光菩薩が奉られている。
   脇侍の両菩薩は動きのある美しい姿で、理想的な写実美を完成させた仏様
   だといわれている。
   金堂の両脇には天平の甍と称される“東塔”が建っている。
   各層に喪階を付けているので六重の塔に見えるが、律動的な美しさを見せる    三重の塔である。
   また、西の塔は一度焼失してしまったが、450年ぶり、昭和56年に創建当初
   の白鳳様式を持って復興された。
   新しく華麗に甦った西塔が長い歴史の風雪に耐えた東塔と並び立つ様は観る
   人の心を圧倒してやまないだろう。
   
   金堂の奥には、度肝を抜くとは、こういう事を言うだろう大講堂が建っている。
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  正面41m、奥行き20m、高さが17mもある伽藍最大の建物である。
  講堂が金堂より大きいというのは古代伽藍の通則だそうで、これだけの広さが
  必要だった程、当時は南都仏教の教学を学ぶ僧が参集して経典を講賛したと
  言う証でもある。
   
  金堂の弥勒三尊像を拝み、西の回廊に出てみると、大勢の教徒が歩く足音
  聞こえてくるようだ。
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  白と赤の色合いが見事に心和ませてくれる竜宮造りに心を奪われながら、
  古代の浄らかな心の結晶が、堂塔伽藍とたたずまいとして、未来の人達に
  継承される事を願いながら、薬師寺をあとにする。
 
  明日には梅雨明けが聞かれるだろう、ホリデー イン 奈良だった。
   
一人歩きは楽しくも危険がいっぱい!!
 
 奈良で見かける鹿君はみんな神の子だ、
           大事にされて危険を知らない。
 十月の初旬、夏の風が吹く奈良公園の浅じが原を歩くとたくさんの鹿が後を
 ついてくる。
 「俺がシカ肉業者なら、今夜の内にお前ら皆、肉にされて明日は市場に並ぶ
  んだぞ」って、つまらん事を想いながら芝生の丘に戻って来る。
 「お前ら、奈良に生まれてよかったな、アフリカならさっそくライオンの餌やで」
 鷺池の渡りに来ても、まだついてくる。
 よくよく考えたら、腹ごしらえに買ったパンの袋をしっかり握っていたからだ。
 「ごめんな」と、袋を開くと、小鹿をのけて大鹿が袋に飛びつく。
 「こら!お前は神の子だろう、優しさがないぞ!」
 聞こえたのか、大鹿が私の目を見て「この小鹿は、うちの子ではないよ」って、
 言ってるような、娑婆の鹿だ。
 
イメージ 1
 
 公園を離れて大乗院の通りに出ると、鹿男君?鹿子ちゃん?が親に叱られて
 家出をしたのか危険な通りを歩いていた。
 人間と同じだ、悲しくって家出をしたい時がだってあるんだもんな。
 
 名画の残欠が美しいように
             古都は重厚長大で美しい!
イメージ 2
 
  奈良公園から高畑へと下って来ると、志賀直哉邸の前に出た。
  志賀直哉が京都から奈良へ引っ越しを決めたのは、かねてからの憧れであった
  奈良の古い文化財や自然の中で、自分の仕事を深めたい希望があったからだ
  と言われている。
  志賀直哉邸がある一帯は、東は春日山の原始林、北には春日の杜を透して飛火
 野の芝生が展開する風光明媚な屋敷町だ。
 此の屋敷で武者小路実篤らと白樺派文学の中心を開花させたのだ。
   
  とにもかくにも奈良は美しいところだ。
    自然も確かに残り、そこに見え隠れする建物がとてつもなく自然で美しい!
おならじゃないよ、0h・奈良だよ!!
    オレンジ色に濃紺のライン、近鉄特急が地下ホームにすべりこむ!
   地上の駅前、そこは猿沢の池や奈良公園に続く商店街、多くの観光客 
   が行き来する。
 
 商店街を抜けると三条通り、猿沢の池にでる。
「エイ、ホッ、エイ、ホッ、アラ、ヨット」法被に草履、タイムスリップしたかのような駕籠屋が池のほとりを進んで行く。
「こらぁ、駕籠屋」物陰から襲いかかって来たのは、紋付き袴の辻斬りだ。
駕籠に乗った客は勿論、廻りの観光客からも驚きの声が上がり人垣が出来た。
駕籠屋と辻斬りの大立ち回りが始まる。駕籠屋の売り上げを狙った辻斬りを駕籠屋は竹ざおでいなし、かわす。
激闘の末、駕籠屋が辻斬りを倒した。「やじ〜、きた〜や〜」と勝ち名乗りを上げた駕籠屋に周囲の大きな拍手が。
江戸時代の「町人駕籠」を再現した観光イベントが行われていた。
 
猿沢池を廻って石橋を渡ると、瓦葺の町屋が並び、100年前に逆戻りしたかと思わせる、辻の多い奈良町に出る。
奈良と言えば、神社や仏閣が観光ルートとして一様に紹介されているが、ここ奈良町は夜ともなれば、町屋の格子戸から優しい大和言葉と夜の香りがほのかに漏れてくる。
ここには、京都にはない、奈良でしか見れないほんものの“いにしえ”が見えてくる。
 
イメージ 1 奈良公園の鹿の声が遠くなると、興福寺の塔が夕焼けを映し、静まり返った猿沢の池の水面を紅くそめる。
 
古都の夕暮れは早く、賑やかだった登大路の人影もまばらになって辺りが暮れなずむ頃、芸妓を乗せた一台の人力車が今御門の辻を東に曲がる。
人力車が池の淵を急ぐと、そのあとを古都の響きか夕べの梵鐘が追う。
 
猿沢の池のほとりにある花街元林院の夜を彩る芸妓さんの艶やかな後ろ姿が今宵も菊水楼の門をくぐる。
 
“あおによし”奈良のみやこの夕暮れは、訪れる人々のこころを素直にしてくれる。
 
まほろばの奈良は今が旬だ!
 (元林院“つるや”の芸妓・菊乃さん)

1301年目の春

古都の春は1301年目の奈良から !!
 
  三月に入ると、東大寺二月堂のお水取りをかわきりに、春を迎える行事が
  ひしめく奈良、そこには、1250年以上前から続く「天下泰平」への人々の
  切なる願いが込められている。
 
  3月1日から二週間行われる、東大寺の修二会は1250年前、東大寺開   山和尚によって始められたと伝えられていますが、今年2011年で丁度12  60回を迎えると言うから、記念すべき年でもあります。
 
  この行事は、二月堂本尊の十一面自在観音菩薩に東大寺の僧侶たちが   人々に変わって懺悔し、天下泰平、五穀豊穣をねがって祈りを捧げる行事  で、知る人は「十一面悔過会」とよんでいる。
 
  三月の行事なのに何故「二月会」なのか、その理由を聞いてみると、元は   旧暦の2月1日〜行われ、二月に修する会ということで「修二会」と呼ばれ   るようになったといわれています。。
 
  この「修二会」には お松明 走りの行事 お水取り 達陀の行事があり、   なかでも13日の深夜に行われる“お水取り」行事は若狭井という井戸から
  本尊に供える“香水”をくみ上げる儀式で、若狭の国(福井県)小浜の遠敷
  (おにゅう)川の鵜の瀬から送られて来たと言います。
  最も有名な行事は、火がつけられた特大の松明を抱えた練行衆が回廊を
  走り欄干の下に集まる人々の無病息災を願う一大イベントである。
 
  時の流れに惑わされることなく欠かさず行われてきた法要は、3月13日
  のお水取りでクライマックスを迎える。
イメージ 1
            興福寺の足元でじっと冬を耐えて来た猿沢の池に春を待つ人々の影が 
             
         1260年前の姿が今も残る奈良こそ日本のまほろばである。
         さあ、行こう! 今年こそ!   

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