祇園の細路地

東男が歩く京都花の路地

芸妓物語

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食い気に色気・・・こいつがなけりゃあ死んだも同じ!
 
人の路には気が溢れている。
電気、空気、水蒸気、天気もあれば元気もある。
活気だ意気だ士気だ殺気だ、内気だ本気だ短気だ人気だと気が遠くなるほど気が溢れている。
無邪気だ和気だと“気”が後につく語字は限りない。
“気”が後に付くと、趣や様子をあらわす語字だと感じるが、先づけならどうなるか。
気宇、気炎、気質に気骨、気力や気絶、気勢に気配、いやあ、こちらもあるあるごまんとある。
良く見れば、どれもこれも、そこいらにごろごろ転がっている“気”だ。
人生、此の気がなくっちゃあ1日たりとも生きられないのに、気がつかない日々に平気でいられるのはどういう事だろうか。
宇宙の万物を生成する形而上の原理を「理」と言うのに対して「気」という資料があると宗教学者が言っていたが。鋭気、覇気、血気に毒気、もっとも宇宙は理と気の原理で成り立っていると言う朱子学があると言うから。
それにしても、人間道を永く活き続けたけりゃあ、こいつを忘れたらいかん!というのが、御存じの食い気と色気だそうだ。とくに色気を持って死ねば、その最後はにこやかな表情であるとか。
 
映画っていいもんですね。
 
「夫婦善哉」を再び映画化する話しが出てきた。
以前に見た配役は、道楽息子の惟康柳吉に森重久弥と、柳吉に惚れる芸者蝶子に淡島千影だった。
大阪梅田街道にある老舗化粧品問屋の倅(柳吉)は、父は中風で寝ていたので、一応は店主だった。
女房も子供もあったが、生来の道楽息子で、芸者通いの末は蝶子にリードされるようになってしまう。
そう言うと、芸者の蝶子が悪い女に聞こえるかもしれないが、そうではなく、だらしないのは柳吉の方で、そんなふがいない男を蝶子がほうっておけなくなったのだ。
やがて惟康は店を勘当され、新所帯を持つのだが、二人にとって惟康商店の遺産は頼みの綱である。
柳吉の妹に婿(山茶花究)を迎えてから柳吉の店での発言力が弱くなってくる。
やがて父が死に、二人は寒風の中で生きて行かなくてはならなくなる。
ある夜、肩を寄せ合って夫婦善哉の店から出て来ると、外は雪になっていたが、二人は哀しくも幸せそうだった、と言う筋書きだが、女の不思議さも感じるちょっとやるせないドラマでもある。
さて、今度の映画化で森重久弥を継ぐものが誰なのか、そして淡島千影の演技に匹敵する女優さんは誰になるのか興味は募る。
イメージ 1
“夫婦善哉”に想いを寄せるのか、“法善寺横丁の水掛け不動”には芸妓たちの姿が絶えない。
ふと、都はるみの“夫婦坂”が浮かんでくる。
     女なら 花ならば 咲く時も 散る時も
          見ていて欲しいのあなたには 
       さだめあずけて 暮らしたい
          いいの いいのよ 一間の部屋で
       あなた待ってる 雪割草も
              いつか芽をふく  夫婦坂・・・・・・・が。       
 
 
 
 
 

京都の花、芸妓文化。

瞬く京都の秋。
 
相も変わらず今年も京都は油照りの暑さ。書いて字の如く油汗が首筋を伝わる暑さである。湿気にまとわりつかれてているような暑さだった。
 
昔の話だが、華やかな世界を見せる歌舞伎の殿堂、京都四条南座の楽屋は、エアコンも扇風機もない時代の対処法としたら、簾戸を明け放つしかなかったと言う。そんな楽屋だから座っているだけで汗が噴き出てくる。たちまち着物の背が抜けてしまう。襦袢は濡れた手ぬぐい状態で、帯まで汗を含んで重たくなる。
そんな時、ふと秋を感じさせる風を感じると心が軽くなり、もうちょっとの辛抱だとなる。その繰り返しが迎える秋の味わいを一層深いものにするのだと役者は言う。
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今は空調が整った楽屋で、テンポよく着付けも進み満足する化粧が出来、役者は笑顔で出番を待つ。
イメージ 2
南座の空調の効いた楽屋で出番を待つ芸妓には汗が見えない
京都芸能文化の伝統を守ろうと、その一役を担う花街の芸妓にも、南座と言う大舞台で舞える笑顔が空調の効いた楽屋に見える。
 
 

湯の町に咲く艶花

湯の町“熱海”に咲いた花!
 
 新婚旅行や団体旅行のメッカであった熱海温泉も近年の様変わりには驚く。
 団体旅行や、会社の慰安旅行に変わって、家族旅行が盛んになった今、熱海
 は違えるように賢く美しい町になっていた。 
 熱海の文化は温泉スタイルだけではない、花街としても復活の兆しがみえる。
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熱海の花と言えば「熱海芸妓」の事。
熱海芸妓の草分けは、江戸に生まれ遊芸一切の修業を積み、遊芸師匠として一生をかけ「熱海芸妓」の名を世に広めた坂東三代吉さんに他ならない。
 
熱海は100を越える芸妓置屋が健在、250名の芸妓が活躍している、全国屈指の芸妓の町でもある。
 
中でも、愛くるしい顔立ちでお座敷をつとめる芸妓さんがいる。彼女は中学時代に日舞を習ったことがきっかけで、高校卒業と同時にこの世界に入った才気美麗の芸妓さんだ。お年も23歳、その名も愛千代さん。常に日本髪でお座敷を務める初々しい芸妓さんである。
以前は男さんのお座敷ばかりだったが、最近は家族旅行で芸妓を呼ぶのも多くなったと言う。
 
いつの時代になっても“粋”は好まれるものである。
  (感動十景から熱海の愛千代さん)

銀座の艶日傘

雑踏の中すれちがう艶陽傘
 “白い日傘をぱっと広げたとき、炎天下のその場所に夕刻の風を感じた。
       そしてぼくは残像の中にたたずむ、真昼の下で咲く月下美人の残像に”
   と書かれた詞を思い出している
イメージ 1
                                                                       盛夏、銀座を行く京都の芸妓と舞妓
 日傘の普及は江戸時代にさかのぼる。
 当初は稚児の日よけに編み笠が使われていたが、その後、色の白さは七難隠す
 といわれ、女性も使うようになった。しかし、女性の髪形を損ねるだろうと、お上の
 粋な計らいから柄の付いた唐傘になったというもの。
 また、伊達衆や芸妓衆が好んだ絵柄笠も生まれた。
 明治になって、布製の陽傘が西洋文化の移入に伴って普及し、現在のようなファッ
 ション性の高い日傘になったと言われている
 陽傘の女性に出合うと、暑さを吹き飛ばすそよ風を感じるのは私一人だけでもある
 まい。 

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