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桜匂う、そして桜に酔う!
昨日終日の雨も上がり、青空が広がった足柄の気温は8度、このままいくと日中は16度は楽に超えそうな穏やかな春の今朝。
満開になった神社の花びらの競演が、見上げる人達を酔わせ、そしてそよとなでる温かい春風も心地よい。
朝の散歩にお共をしてくれた我が家のワン君も桜に気持ちよさそうだ。 |
短いドラマと気ままな詩
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仕舞う季節、それを徒季と言うのだろうか、
「翳り」を見せる秋の夕暮れは、ものの儚さを感じさせる。
ものの夜明けが栄華だとすれば、落日は容色をなくして衰えゆく様に似て凋落と言うのだろうか。古今集から小倉百人一首に選ばれた優雅で流麗な和歌の中に、大江千里の秋を悲しむ歌があった。
月見れば ちぢにものこそ悲しけれ
我が身ひとつの 秋にはあらねど.
「月をみると、あれこれと物悲しいおもいがする自分一人だけの秋ではないのに、なにか自分だけに来た秋のように思えてならない」と、漢学者であった大江千里らしい秋をいとおしむ句である。
唐の春奈良の秋見て冬ごもり・・・・・・正岡子規
「・・・なかんずく奈良は俳句に適し申し候」と、正岡子規が友人の伊藤半次郎に送った手紙にしたためてあった句がある。
中国に旅行するほど無類の旅行好きだった正岡子規が、奈良を旅したときに歌った句である。
ご存知の通り、子規はこの句を作って東京へ帰り、間もなく闘病の日々が始まり、「唐」と「奈良」への旅行を最後に「冬ごもり」的な人生が続くことになる。
柿食えば 金が鳴るなり 法隆寺…正岡子規
秋と言えば、この句を置いて右に出る句はないだろう。
奈良は柿の産地、子規が奈良を旅した頃、奈良はいたるところに柿の林が見えて、秋の趣がひとしおであったろうと思う。
「秋風を色なきものと思いけるかな」と詠んだ万葉歌人のように、色なき風が吹き気まぐれな空模様の果て、冷たい時雨が来る。秋とはそんな思いを起こさせる悲しい季節でもある。
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今日は閏年の9月15日、暦は立冬を指している。
萌えつきた葉はくるくると廻り、枝からひらひらと音もなく地面に還り、
落ち葉となる。
彼らは小さなつむじ風に翻弄されながら、かさかさと寄り添い、
吹きだまりへと寄せられる。
やがて自然に朽ち果てて、うずくまった落ち葉に霜が降り、そこに
眠る季節がやってくる。
立冬が通り過ぎ、寒さがより極まって来ると、厳冬の便りが届くようになる。
やがて、しんしんと冷え込む底冷えのする、冷たいよりもっと鋭く苛烈な感覚を
憶える日が来る。
金色の夕陽が落ちる水辺に出ると、浮寝鳥と言うのだろうか、まどろみかけた
水鳥が何を想いやるのか、ふと首をもたげて鳴く。
その声は陽が伸び始める冬至を思い描いているのだろうか。
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日本兵が中国大陸を進む!
昨今の日中関係が良好だとはだれも思っていないだろうが、そんな折・過去の大戦で、日本軍が中国に進駐し、大陸を南下して行く様子を知る面白く愉快に描いたマンガ本がある。
蒼天社発行、文芸社発売「暢気な兵隊}
昭和56年「遊鉛筆」という同人誌に掲載を始め、平成元年の同誌休刊まで8年間掲載し続けた、著者の実体験をマンガで描いた作品である。
著者が描く日本軍の中国大陸の進軍からは、中国が言う「日本軍の暴挙」は感じ取れないし、マンガではあるが、逆に日本軍閥の愚かさも皮肉った部分もあり、中国戦線が拡大して行く様子を、肩が凝らないマンガで教えている。
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アイスの夏を待ち焦がれた子供の頃が甦る。
先日あたり、田圃の色づきも黄金色に変わり、白い雲に夏の終わりを感じていたが、昨日今日と日中の気温はウナギ登り、夏日の25度を軽く超え、飛び込んだコンビニのアイスに手が伸びる。
夏と言えば、昔から冷たく冷えたスイカやアイスが万人の好む甘味品の定番。
時代はさかのぼるが夏の午後、木陰に自転車を止め、麦わら帽子から滴る汗を拭い、風鈴を鳴らして子供たちが集まるのを待っている、アイスキャンデー屋がいた事を思い出す。
戦中の甘味料は戦地へ送る物と決まっていたが、一般人が甘味を取るとしたら、薩摩芋かサトウキビくらいしかなかったのも、いまでは過ぎた昔の思い出となった。
此の頃の甘味品はPX(米軍・占領軍)から横流しされたチョコレート・キャンデーだったが、それは子供たちにとっては宝物に近く、机の奥に仕舞っておいたものだった。
戦後の昭和25年ころになって、そんな子供たちを喜ばせたのがアイスの復活だった。只、その甘味は砂糖でなく“ズルチン”や“サッカリン”で、今考えるとそれらの大量摂取は危険甘味料ではなかったかと思うが、それでも甘味に飢えていた戦後の国民には願ってもない調味料だった。
右書きの“滋養美味”が遠くなった歳月を思い出させる
それからの食文化の変遷には目を見張るものがあり、冷凍甘味食品の進歩は子供たちばかりでなく大人たちの心をも和ませていった。
戦後の何も無い時代、誰もの顔を和ませたもの、それはアイスキャンデーをおいて他にはなかっただろう。
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