樹と木のお話

定年退職後に木の観察を始めました。楽しく時が過ぎてゆきます。

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 小石川植物園の日本庭園の池の畔でハナキササゲ(位置)の枝に新しい枝芽が伸び初めました。

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 5月の末か6月の初め頃には、きっと今年も下の写真のような見事な姿を見せてくれるでしょう。

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 ハナキササゲの葉序を確認すると、どうやら三輪生のようです。
 
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 そして、ハナキササゲの三輪生に、見事な不等葉が発現していました。


 白い線より上の、向軸側にある、の三輪生の葉二枚よりも、下側にある、三輪生のもう一枚の赤の葉が大きく、黄色い印を付けた葉の三輪生でも、白線より上の黄の葉よりも、下側の黄の二枚の葉が大きいことが分かります。

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 分かり易い写真が欲しかったので、周囲を見回すと、隣の枝に典型的な三輪生の不等葉を見付けることができました。

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 ハナキササゲの不等葉性を確認したその足で、台地の上のアメリカキササゲ(位置を見に行きました。

 アメリカキササゲも新しい葉を枝に伸ばし、ハナキササゲと同様、枝の向軸側の葉が小さく、背軸側の葉が大きい三輪生の不等葉性を見せていました。

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 太い幹の途中から、一本の新しい枝が伸び、その先が二又に分かれてたので、その様子を確認すると、
 
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 分枝した枝先の三輪生は、二本の枝の中央を向軸側とする葉が小さく、外側の背軸側の葉が大きい、という不等葉性を確認することができました。
 
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 そして、私はこのアメリカキササゲを見て、同じような構造を、以前見ていたことを想い出しました。

 本館の方角から、植物園の閉門30分前を告げるチャイムが聞こえてきました。

 私は足早に、次の目的地であるツツジ園へ向かいました。

 そして、ツツジ園のナンゴクミツバツツジの枝先に、全く同じ構造の三輪生の不等葉を見出したのです。

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 アメリカ原産のアメリカキササゲと九州原産のナンゴクミツバツツジが全く同じ、葉の立体構造を見せていました。


 これこそ、植物が見せる不等葉性が、植物のより原理的な生理、生態現象に因ることの確かな証だと一人納得し、春うららかな、美しい新緑の植物園を後にしたのでした。


筆者のホームページ 「PAPYRUS


 

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