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全ての夢が飛び去った後
残された空っぽの言葉は
石の奥深くに刻みこまれ
人々はその役目を終えて
砂に返って 眠りについた
空っぽの言葉はもう一度
夢がやってこないかと思い
人形をつくることを思いつき
やっとのことで作り上げた
酷い出来ではあったけれど
言葉は人形に息吹と共に
自らを与えることに成功した
人形は少しずつ夢を見て
言葉を満たし始めたので
言葉はすっかり満足した
だが人形が見る夢は人間が
見た夢とはまったく別物で
言葉も以前とは異なる夢に
自己の変容を感じていたが
言葉は夢に満たされる他に
特に目的が無かったた為に
言葉は人形の夢に馴染んで
人形は新しい夢を見続けた
夢は言葉も人形もつゆ知らず
ただどこかへ飛び去っていく
夢よさらば
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