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限定された可能性の中で凝固した現実さえ
思い通りにいかないのは僕の選択の拙さに 起因するのだけれど嘘つきの真っ赤な舌で 焼かれる言葉の絶叫を聞きながら死刑台を
見上げて手を叩く時の興奮が大好きだから
この順番待ちの列が早く進んであの死刑台
に僕が立ち尽くしてる様子を皆が見つめて
いる様を思う存分味わってみたいんだって
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ある場所の
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鉛のように
重い自由を持て余し
羽のように
軽い罪を玩び
真綿の様に
柔かい罰で絞め殺される
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あなたの振り返った顔がつくる微笑み、
その唇の端に浮かぶ、小さなこころの震え、
ある種の優越感と優しさ、そして残酷な拒絶、
私は何度も何度もそれを繰り返し見るのです。
眺めるのです。
夜空に煌々と浮かぶのは恥じらいのない満月です。
私の眼には辛い眺めです。
だから私は失ったものに火をつけて、
その煙が尽きることなく、天に届く様を眺めるのです。
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夜毎に甘さを増す肉に
包まれた骨を心地よく
溶かし熟していく体を
温める喜びに貫かれて
乾燥した皮膚の間から
這い出る苦痛の薫りに
頬寄せる蝿の唇は震え
天使の様に醜く微笑み
終りなき恥辱に酔った
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全ての夢が飛び去った後
残された空っぽの言葉は
石の奥深くに刻みこまれ
人々はその役目を終えて
砂に返って 眠りについた
空っぽの言葉はもう一度
夢がやってこないかと思い
人形をつくることを思いつき
やっとのことで作り上げた
酷い出来ではあったけれど
言葉は人形に息吹と共に
自らを与えることに成功した
人形は少しずつ夢を見て
言葉を満たし始めたので
言葉はすっかり満足した
だが人形が見る夢は人間が
見た夢とはまったく別物で
言葉も以前とは異なる夢に
自己の変容を感じていたが
言葉は夢に満たされる他に
特に目的が無かったた為に
言葉は人形の夢に馴染んで
人形は新しい夢を見続けた
夢は言葉も人形もつゆ知らず
ただどこかへ飛び去っていく
夢よさらば
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