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年末の郵便局は混雑していた。
私は椅子に腰掛けて名前を呼ばれるのを待っていた。
名前を呼ばれた前の席の人が立った。
おじいさんと息子のようだ。
局員との会話が聞こえる。
「この通帳を機械に入れても記帳しないんですよ」
おじいさんは通帳を差し出している。
「お待ちください」
局員は通帳を受け取った。
パソコンに番号を入力した。
「この口座番号は違う方が使っています」
局員は告げた。
「だって通帳があるんですよ」
息子らしい人は納得がいかない。
「おそらくその通帳は解約されたのでしょう」
「だから新しい方がその口座番号を使っているんです」
郵便局の口座番号は使いまわしなのだ。
知らなかった。
「年金が振り込まれていた口座なんですよ!」
「年金はどうなっていますか?」
「今どこに振り込まれているんですか?」
おじいさんは局員が答えられない質問をしている。
「おそらく家族の誰かが解約をしたのだと思います」
「誰かに通帳を貸しませんでしたか?」
「その方に聞いたらいかがですか?」
「心当たりは有りますか?」
局員は早くこの場を終わらせたいようだった。
待っているみんなが聞き耳をピンと立てていた。
「有ります!」
息子らしい人は力強く答えた。
「○○だ!」
息子らしい人は多分自分の兄弟らしい人の名を言った。
「もし、お父さんに勝手に解約していれば警察に訴える事になります」
局員は郵便局では責任を持てないという言い方をした。
「おう!訴えるぞ!」
息子はおじいさんの背中を押してばたばたとその場を去った。
年末で帰って来た息子は親の年金が気になったのだろう。
小遣いを貰いたいと郵便局に来たのかもしれない。
それでも通帳を本人でもないのにそんなに簡単に解約できるか疑問だ。
それに何年間も年金が無くても暮らせるのほど裕福なのだろうか?
身なりも普通の年よりなのに。
年寄りの勘違いもあると思うが。
いずれにしてもこの家族今日は修羅場だ。
「親の年金」は罪深い。
死体を隠す子もいるのだから。
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身につまされる話ですね。
母は月に2-3万の祖母の年金から何10万も貰っていました。
私たちにも年に2回1万ずつ小遣いをくれていたので、殆ど自分のためには使っていなかったと思います。母に渡した金を同居してくれている叔父の嫁さんや従弟に使っていれば、もっと気持ちよく暮らせたかも知れないと思うと、金額以上に罪深いと思います。
記事の様なお話は父方でありましたよ。
祖父が他県の知人の家に居候する事になったので、叔母の一人が自分の家に住んでいる様な形にして通帳も作りかえていたのを、知らない別の叔父の嫁が「高齢者は税金がかからないから(と聞いたのだけども)」祖父名義で自分の貯金(何千万)をしていて、祖父が亡くなった後に事情が解り〜解約もままならない状態となり・・・精神を病んでしまいました。
近所にも、離婚したママが両親の年金を頼りに無職で子どもを育てています。大学生・浪人生・中3〜親が亡くなる頃には子どもが食べさせてくれる?
何にしても、年寄りを利用しようと考えるのは、良くないと思いますね。
2010/12/28(火) 午後 5:30
障がい者で施設に入っている方の年金まで狙う時代ですからね。困ったものです。後見人の弁護士が使い込んだり、誰も信用できない世の中になりましたよ。
2010/12/28(火) 午後 5:52 [ たこ焼き ]
酷い話ですね。
義兄も親の年金を自分の借金払いに使っていました。
義母は思い切りお金を使うのが夢だったのに 一度もそんな事は出来なくて義兄が通帳を持っていて 月にいくばくかの小遣いをもらって
年金が入ったときは スーパーで段ボール2個も買い物をしていました。義母が亡くなったら 義兄は借金を払えなくなって困っていました。
ひどいむすこです
2010/12/28(火) 午後 10:56
社会に年老いた、親の年金を充てにして、暮らしている
いい、いい年した息子どもが、年金充てにして、家で
ゴロゴロしている者たちが、どれだけ居る事か計り知れないですね。嫌な世の中になりました。
2010/12/29(水) 午後 1:56 [ - ]
こみちさん
今は70前後の人までが親の年金を当てにするようになりました。
長寿社会が生んだ歪みですね。
子供は親がお金を呉れるのが当たり前と思う人が多いですね。
自分は子が可愛い、孫が可愛い。
だから自分の親は子である自分のために金を出すべきだと思っているようです。
(姉がそうでした。昔の恨み言の償いに金をと言ってました)
それにしてもおじいさんの名義を借りたお嫁さんは無知でしたね。
今は昔と違って自分の夫の名義で預金するのも難しいです。
2010/12/29(水) 午後 7:15
たこ焼きさん
こちらでも後見人の義理の父親が未成年の少女の遺産を横領していて捕まりました。
母親の交通事故の示談金で少女は障害者だそうです。
返済は難しいと思うし、親戚もいなくて少女の将来が心配です。
2010/12/29(水) 午後 7:18
あぁ茶んさん
贅沢な年よりは居ませんからね。
義母さんも思いっきり使いたいと言ってもささやかな使い道だったと思います。
母も父が財布の紐を握っていたので好きにお金は使えませんでした。
今はホームに支払っても多少は残りますので幸せだと言います。
遺族年金は金額が小さいですから、それを使えないと悲しいですね。
2010/12/29(水) 午後 7:22
おやじさん
本当にそんな息子が多いですよ。
知り合いのお父さんは年金が月30万だそうです。
それで市営住宅に住んでいて、末娘が24万貰うそうです。
父親の面倒を見るといいますが同居はしていないんですよ。
友達は怒っていますが、家族関係が複雑で父親に注意出来ないとの事です。
2010/12/29(水) 午後 7:26
よくあるお話ですね。
子供の障害者年金を持ち逃げして、そのお金で暮らし、息子さんの入所している施設にお金を全く入れないというので、A県から県職員がH県まで追いかけて行ったなんて話も身近にありました〜。
大変な時代ですね。
2010/12/30(木) 午後 4:56
さゆさん
知り合いも子供が障害者なのですが、障害等級が高いので生活が助かると言っていました。
施設とかにお金を投入した方が不埒な親は減るでしょうね。
2010/12/31(金) 午後 9:07