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母のいるユニットには10人の入居者がいる。
9人が女。
女は長生きなのか。
戦争で絶対数が足りないのか。
たった1人のおじいさんは人気者だ。
席に着くと軽く手を上げる。
にこにことみんなを見回す。
みんな笑顔になる。
一人のおばあさんだけは反応しない。
そしておじいさんもまた決しておばあさんをみない。
二人は夫婦なのだ。
もう夫婦であると分からないという介護士の話だ。
おばあさんはおとなしい。
しゃべらない。
母のおしゃべりの三分の一でも分けてあげたい。
ある日の事だった。
あるおばあさんが言った。
「おすしが食べたいな」
介護士は笑顔で答えた。
「巻き寿司ならみんなで作れるね」
「今度みんなで作ろうね」
突然夫婦者のおばあさんはお絞りを丸めた。
お寿司を巻いている仕草だった。
「お寿司巻いてるの?」
介護士の問いにも答えない。
何回もお絞りを巻いていた。
昔はああやって子供たちにお寿司を巻いたのだろう。
その頃の日々がおばあさんに戻ったのだろうか。
おじいさんは気が向かないと返事をしない。
「石屋さん」
そう呼びかけると威勢良く答える。
「あいよ」
妻は忘れても自分の仕事は忘れない。
夫婦で有った記憶は忘れても、幸せな日々、自分の生きがいを忘れない。
素敵な人生だ。
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老後は穏やかでありたいです。
いつもニコニコ笑っていたいです。
それには、今を一生懸命生きなければと思います。
2011/9/5(月) 午前 11:04 [ Yue ]
手巻き寿司などすると楽しいですよね^^奥さんを忘れても仕事は覚えている、男性は仕事に生きるということなのでしょうかねぇ?
2011/9/5(月) 午後 0:03 [ たこ焼き ]
死ぬまで笑顔で暮らせたらいいだろうね。
2011/9/5(月) 午後 0:06
以前勤めていた介護施設で、年末に利用者さんも職員もみんなでしめ縄作りをしたことがあります。
認知症もあり、いつもはボーっとされている方が、見事な手さばきで縄を綯いはじめられ、笑顔も見られました。
昔、好きだったこと、得意だったこと、褒められたこと、そんなことが高齢者の皆さんに笑顔を取り戻させてくれると知りました。
2011/9/5(月) 午後 4:26
とりあえず、最後に笑顔になれるのは幸せですね。
何を最後まで覚えているか・・・何が幸せなのかはわからないですが、
舅も入院して末期は(年ではなく投薬で)、意識がもうろうとしている中、仕事の事ばかり口にしていた様ですし、
前夫の様に転々として定まらない人よりも、何かをし続けてきた人は幸せなんだろうな〜と思います。
2011/9/5(月) 午後 6:15
何が幸せなんだろう、と、考えさせられました。
2011/9/6(火) 午前 6:44
yueさん
とりあえずは今を懸命に生きるしかないですよね。
先の事は分からないです。
2011/9/6(火) 午前 9:41
たこ焼きさん
職人気質なんでしょうね。
やはり仲が悪いと忘れるようですね。
2011/9/6(火) 午前 9:42
パークさん
愚痴を言わない最後にしたいですね。
2011/9/6(火) 午前 9:43
お市さん
好きな事が出来れば認知症もかなりよくなるのではと思います。
ただ、好きな事が無い人は困りますね。
母は畑仕事が好きですが今は出来ませんし、人付き合いは下手ですしね。
2011/9/6(火) 午前 9:45
こみちさん
父が意識朦朧としていた時にしきりに網を引くしぐさをしていたのを思い出しました。
あの頃がきっと楽しかったんでしょうね。
2011/9/6(火) 午前 9:47
ちえこさん
簡単なようで答が出ないテーマですね。
2011/9/6(火) 午前 9:48