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「雨が降りそう」と言うと夫は言う。
「その発音ならアメだ」
「食べる飴が降って来るって言っているんだよ」
牡蠣の炊き込みご飯と言うと言う。
「果物の柿が入っているの?」
「自分のアクセントはおかしいよ」
「ここにアクセントを置いて語尾を上げる」
長々とアクセントの講義をする。
もう35年も続く。
夫は昔も今もアナウンサーではない。
一地方のアクセントを夫は押し付ける。
夫のアクセントは私からするとかなり変だ。
東京の会社に勤めている頃はこの県の人がいた。
アクセントが変だと陰で笑われていたのに。
夫はそれが絶対的なものだと思っている。
「水神様が」と言うと言い直す。
「お水神さんだろう」
それは義母がそう言っていただけ。
傘をこうもりと言う。
これは結構会社の人にも笑われていた。
この頃は面倒だから牡蠣は「オイスター」と言う。
オイスターの炊き込みご飯。
また日本語が滅びる。
それに注意をされると意識して余計うまく発音できない。
自分の土地の発音だけが正しいと思う夫と話すのがこの頃苦痛だ。
やはり、同じ土地の人と結婚するのがいいと思う。
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