|
今月から公民館の英会話教室に通い始めた。
平日の午前中のためか参加者の平均年齢は高い。
競争率も高かった。
30名募集に応募したのは90人だった。
講師はイギリスに30年も住んでいた女性だ。
分かりやすい発音で話してくれる。
隣の席には女性が座った。
偶然彼女も九州の出身だった。
「母が一人暮らしで来週様子を見に帰るのよ」
などと彼女は話した。
私も何か人事ではない気がして色々話し込んだ。
「ねえ、夫がアメリカ人だから英語を習いに遊来てよ」
「○○の前に有る教会にいるから」
彼女は話の途中で言った。
怪しげな教会だなとすぐ思った。
夫がアメリカ人なら英語を習いに来る事は無いだろうし。
それに彼女の帽子は魔女みたいだ。
「○○に有る教会って知っている?」
家に帰ると夫に聞いてみた。
夫の顔色が変わった。
「何故あんな教会を知っているんだ!」
私は事情を話した。
「あれはカルトだ」
「カニバリズムでネットで調べてみれば分かる」
夫は言った。
調べるとカニバリズムとは人肉を食べるという意味だ。
でも今の時代に人肉を食べる事はあるとは思えない。
秘密の儀式が有るのだろうかとインディジョーンズを思い出した。
キリストが亡くなった時にその肉は食べられたと言われている。
その肉を食べた人が正式なキリストの血を引き継いでいると言う事らしい。
「何かしゃべらなかった?」
夫は聞く。
「いいえ、別に」
答えたが話さない訳では無かった。
知らない土地に嫁いで夫の両親と同居したこと。
老いた母の面倒をみていること。
彼女は私に心の隙を見たのだろうと思う。
「君はもうターゲットだよ」
夫の言葉は本当かも知れない。
カルトって意外に身近にあるのだ。
|

- >
- Yahoo!サービス
- >
- Yahoo!ブログ
- >
- 練習用



