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昨日、「ドン・ジョヴァンニ」について、〜こうした時代背景に生まれたこのオペラ。モーツァルトはこの音楽を通じて、貴族を嗤うばかりではなく、聴衆をも嗤っていたのでしょうか。ミロシュ・フォアマン監督の1984年の映画「アマデウス」をもう一度観たくなりました。〜と書いたので、自宅にあったDVDで本編を観ました。2時間40分に及ぶ大作であります。「もう一度」観たはずですが、ほとんど覚えておらず、もしかして買ったまま観ていなかったのかもしれません。
モーツァルトの才能を妬み殺害した、と語る年老いたサリエリの回想というスタイルをとっている本作ですが、問題の「ドン・ジョヴァン二」は、中盤に登場していました。昨日、〜最後に、人格化した石像がその手を捕まえ、「悔い改めよ、生き方を変えろ」と迫って、地獄の戸が開き、ジョヴァンニを引きずり込むという、納まるところに納まってはいますが、確かにめちゃくちゃな話です。〜と書きました。
本作では、プラハエステート劇場の初演で、モーツァルト自らが指揮をとるシーンで、公演終了後に観客の拍手がまばらだった様子描かれていますが、サリエリはこのオペラを観て感激し、この人格した石像がモーツァルトの父・レオポルドであり、このオペラを通じてモーツァルトは自分を戒めたのだと語ります。モーツァルトは自分の何を戒めたのか。人気に陰りが出て、酒に溺れる自分。家族を背負って家計に苦しむ自分。あるいは大衆オペラ(ジングシュピール)に曲を提供するようになった自分。
この「ドン・ジョバンニ」を書いた1787年からわずか4年後にモーツァルトは35歳で亡くなります。映画ではその遺体が、市井の民の一人として一般の墓地に運ばれ、複数の遺体の一つとして墓穴に投げ入れられるシーンが描かれています。実に儚い最期でありました。
<モーツァルトの影で見舞われたサリエリの不遇>
http://blogs.yahoo.co.jp/asongotoh/46758449.html
<羨望と嫉妬、天才の影でもがき苦しむ男の「アマデウス」(アメリカ/1984年)>
http://blog.goo.ne.jp/asongotoh/e/3f3599309f5b5860a2128403e35c4f92
<オーストリアの坂本九、ファルコの「Rock Me Amadeus」に敬意を表して・・・>
http://blogs.yahoo.co.jp/asongotoh/51691578.html
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