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さきほどFMから流れてきた曲です。ふと1981年4月に私が就職のため上京した当時のことを思い出しました。今もそうですが、当時の東京は見るもの全てが圧倒的で輝いて見えました。この前年に東京の若者を描いた象徴的な小説、元長野県知事・田中康夫さんの「なんとなくクリスタル」(文藝賞受賞作)が出版され、ポストモダン文学の最初の作品として注目されました。
消費生活を享受する女子大学生の日常を描きながら、文中に登場する香水、ミュージシャン、レストランについて書かれた膨大で詳細な注釈は斬新なものでした。翌年、私が上京した年には映画にもなりました。主演は現宮崎県知事の東国原英夫さんの元妻・かとうかず子さんでした。なんだか不思議なご縁ですね。かとうさんが関係した男性は知事になる。
当時、六本木をよく飲み歩きましたが、パブでよくかかっていた音楽は、まさに「なんとなくクリスタル」のサントラに収録されていた、「Paul Davis」「TOTO」「Boz Scaggs」「Billy Joel」「Chicago」「Eagles」などの曲でした。それと時を同じくして流行ったのがこのグローヴァー・ワシントン・ジュニアの「Just The Two Of Us」でした。まさにこの曲は、私にとって都会の象徴でした。
「Just the Two of Us」の邦題は「クリスタルの恋人達」というんだそうですが、まさに「なんとなくリスタル」のもじりでつけちゃったってタイトルですね。映画のサントラは廃盤になっているようで今は気ことができません。音楽はCBSソニー企画制作8部が担当していたようですが、SONYのサイトにはアーカイブがなく、残念です。
グローヴァー・ワシントン・ジュニア(Grover Washington, Jr. 1943年12月12日–1999年12月17日)は「ジャズ・フュージョン界を代表するサックス奏者で、スムーズ・ジャズの父としても知られている。ニューヨーク州バッファロー出身。フュージョン界の中でクワイエット・ストームを推進させ、スムーズ・ジャズの礎を作った人物として知られる」。
「『Just The Two Of Us』(邦題:クリスタルの恋人たち)が大ヒットし、グラミー賞ベストR&Bソング賞を受賞する。尚この曲のヴォーカルはビル・ウィザース」。(ウィキペディア、以下詳細は本ブログ昨年8/17付の記事「スムーズ・ジャズの名曲「『Just Two Of Us』」に記述済み)。
と、ここまで書いて、えっ、と呟いてしまいました。歌っていたのはビル・ウィザース?よく考えればグローヴァー・ワシントン・ジュニアはサックス奏者。当時は誰の曲か程度の興味しかなく、これまで20数年もヴォーカリストを知らずにやり過ごしてきたわけですね。知らぬは一時の恥、ということでビル・ウィザースのことについても触れておきます。
ビル・ウィザース(Bill Withers, 1938年7月4日-)は「アメリカウェストバージニア州出身のシンガーソングライター/歌手。1960年代末から'80年代中期頃に活動。13歳の時に父を亡くす。17歳の時にアメリカ海軍へ加入。1967年にロサンジェルスに移るまでの9年間在籍。ロサンジェルスにいる間はフォード・モーターで働く」。
1971年にSussex Recordsより『Ain't No Sunshine』(邦題:消えゆく太陽, Just As I Am収録)で音楽シーンにデビューし、全米チャート最高位3位を記録。以後も『Lean on Me』、『Use Me』、『Lovely Day』、『Grandmother's Hands』等のヒット曲を出す。グローヴァー・ワシントン・ジュニアの『Just the Two of Us』にフィーチュアされ、AORの人気作となる。1985年発表のWatching You, Watching Meを最後にアルバムを発表していない。また彼は吃り(吃音症)を持っており、『深刻な問題だった』という」。(同上)
<Grover Washington Jr. - Just The Two Of Us>
http://www.youtube.com/watch?v=EapcVSB7U4U&feature=related
<Grover Washington Jr. - Just The Two of Us>
http://www.youtube.com/watch?v=IqX7WX6jFdw&feature=related
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