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<Modern Jazz Quartet – Django>
http://www.youtube.com/watch?v=UmpLtYmSlvM&feature=related
「クレオール」という言葉があります。以前、このブログの昨年7/28付けの記事「ジャズの歴史」(相倉久人著/新潮新書刊)でも取り上げました。単純化して言うと、「本来別々の、あるものや人が同化して、その存在が市民権を得ること」と定義していいのでしょうか。
「クレオール言語」という場合、「意思疎通ができない異なる言語の商人らなどの間で自然に作り上げられた言語(ピジン言語)が、その話者達の子供によって母語として話されるようになった言語」を指すそうですが、「クレオール」という場合、「宗主国生まれ」に対する「植民地生まれ」を意味する形容詞だったり、黒人と白人が混血した人種のことを指すようです。
さて、相倉さんの著書では、ジャズのアイデンティティはこのクレオールだと述べられています。相倉さんによればジャズは、「対立する二つの見方、考え方がぶつかりあって、その摩擦エネルギーが活性化をうながす。それはいってみればジャズの根本原理みたいな」もの。黒人vs白人、ヨーロッパvsアメリカ、即興演奏vs編曲、コードvsモード。
もともとクレオールの上にあるジャズで、意識的に他のジャンルと融合させようとしたものにアヴァンギャルド・ジャズがあり、その中でロックとの融合を図ったのがコンフュージョン、そしてクラシックとの融合を図ったのが「サード・ストリーム」というムーブメントでした。有名なミュージシャンにアルバート・アイラーという人がいるそうですが、今回はMJQのピアノマン、ジョン・ルイスを取り上げます。
ジョン・ルイスが目論んだ「サードストリーム・ミュージック」は、後述にあるように、結局失敗に終わったようですが、そもそもクラシックの前衛部分がジャズに昇華したという識者の指摘もあることから、さらに前衛化したモダン・ジャズが先祖がえりした形になる「サードストリーム・ミュージック」には、音楽的な矛盾があったのかもしれません。
しかしながら、音楽の進化を考えるとき、ジョン・ルイスの挑戦のような気概には評価が与えられてもいいと思うのです。音楽の進化とは何かということが問題ですが、それはテクノロジーの進化と同様に、音楽がもっと人間にゆとりとやすらぎを与えるものに進化するということでしょう。もちろんテクノロジー同様、進化には功罪がつきまといますが、それは扱う側の人間の問題です。
ジョン・ルイス(John Lewis, 1920年5月3日-2001年3月29日)は、「アメリカのジャズミュージシャンピアノ奏者。イリノイ州生まれ。ディジー・ガレスピーの楽団でデビュー。以降チャーリー・パーカーやマイルス・デイヴィスなどと共演」。
「1952年に、ガレスピー楽団出身者を集めてモダン・ジャズ・カルテット(MJQ)を結成した。以後、終生にわたってMJQのリーダー格として活動、ビーバップに影響を受けながらも、クラシックの室内楽を思わせる端正かつユニークな音楽性を確立した」。
「一方、ガンサー・シュラーらとともに、ジャズとクラシックの融合を目指した『サードストリーム・ミュージック』を追求したが、この試みは実質的には失敗に終わった。作編曲家としても卓越した業績を残す」。
モダン・ジャズ・カルテット (Modern Jazz Quartet) は、」アメリカ合衆国のジャズバンドで1952年にミルト・ジャクソンらによって結成された。1951年に、結成した初期にはミルト・ジャクソン・カルテット(Milt Jackson Quartet)と名乗っていた。略称は両方ともMJQである」。
ミルト・ジャクソン(ビブラフォン)、ジョン・アーロン・ルイス(ピアノ)、パーシー・ヒース(ベース)、ケニー・クラーク(ドラム)、(※1955年からはドラムをコニー・ケイが担当している)
(以上、ウィキペディア)
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