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以前買ってあってそのまま棚に陳列したビデオですが、先日読んだフルトヴェングラーの「音と言葉」に触発されて、ようやく観ました。そして、観終わったあと思わず拍手していました。ゲイリー・オールドマンの演技が素晴らしい。音楽が素晴らしい。そして、このストーリーが素晴らしい。この作品を買っておいた自分を褒めたいところです。
この「不滅の恋(人)」に関する手紙は実在したようです。果たしてその相手が誰であったのかについては今でも諸説あるようですが、この作品では、フィクション上とは言え、きちんと結論を出しています。ここで、中盤位のシーンで、この映画の核になる場面で、ベートーヴェンがシンドラーに耳打ちする次の言葉が重要なキーワードになります。
「音楽が表すのは、『生き方』や『考え方』ではなく、ありのままの事実だけだ」。
ところで、ベートーヴェンがナポレオンへの共感から、彼を讃える曲として作曲されたといわれる「交響曲第3番変ホ長調『英雄』作品55」ですが、本作にもナポレオンこそ現れませんが、重要なモチーフとなっています。参考までに彼らの生年を見ますと、まったく同世代であることがわかります。
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(Ludwig van Beethoven、1770年12月16日ごろ-1827年3月26日)は、「ドイツの作曲家。ボン生まれ。『楽聖』の称号でも知られる。彼の作品は古典派音楽の集大成とされる」。
ナポレオン・ボナパルト(Napoléon Bonaparte, 1769年8月15日-1821年5月5日)は「革命期フランスの軍人・政治家で、フランス第一帝政の皇帝ナポレオン1世(在位1804年-1814年、1815年)」。
最後に、音楽監督を務めたゲオルク・ショルティをチェックしておきます。
サー・ゲオルク・ショルティ(1912年10月21日-1997年9月5日)は、「ハンガリー出身の指揮者、ピアニスト。ユダヤ系。ワーグナーをはじめとするオペラの指揮者としても著名な一方、オーケストラとの演奏・録音活動も幅広いレパートリーをこなしている。シカゴ交響楽団と録音したバルトークの『管弦楽のための協奏曲』に表れているように、とにかく楽器を良く鳴らし、オーケストラの音量の力と機動力を最大限に利用したような指揮は、ショルティの指揮スタイルの1つである。シカゴ交響楽団でショルティが作った音は、ウィーン・フィルの木管の深い響きよりは弦楽器や金管楽器の力を感じさせる」。
「楽譜に対しては作曲家の意図にこだわり、プラスアルファの解釈を見せようとはしない指揮者であった。ベートーヴェンやブラームスの交響曲の演奏では、省略されることの多い提示部の繰り返しをきちんと行ったり、バランス上問題があるとされることの多い箇所でも楽譜通りのオーケストレーションで演奏させたりすることでも知られる。チャイコフスキーの交響曲第6番『悲愴』の第1楽章に、ファゴットのための音符をバス・クラリネットで吹かせることが慣習化している箇所があるが、少なくとも残された録音では、ショルティはここも楽譜通りに吹かせている」。(ウィキペディア)
原題:Immortal Beloved
製作国:イギリス、アメリカ
監督、脚本:バーナード・ローズ
製作:ブルース・デイヴィ
製作総指揮:スティーブン・マクヴィーティ
撮影:ピーター・シャシスキー
音楽監督:サー・ゲオルグ・ショルティ
音楽演奏:エマニュエル・アックス(ピアニスト)、ヨー・ヨー・マ(チェリスト)、パメラ・フランク(バイオリニスト)、ロンドン交響楽団
出演:ゲイリー・オールドマン、イザベラ・ロッセリーニ、ヴァレリア・ゴリノ、ハンナ・テア・シュテーゲ、ジェローン・クラッペ
「生涯を独身で通した楽聖ルートヴィッヒ・ヴァン・ベートーヴェンが、その遺書で触れた“不滅の恋人"の謎に迫るミステリー・ロマン。現代最高の指揮者サー・ゲオルグ・ショルティが音楽監督としてロンドン交響楽団を指揮し、ヨー・ヨー・マ、エマニュエル・アックス、マレイ・ペライアら当代一流の演奏家による全曲新録音の名演が全編を彩る」。
「監督・脚本は『危険な遊戯/ハマースミスの6日間』『キャンディマン』のバーナード・ローズ。製作は『ブレイブハート』のブルース・デイヴィで、エグゼクティヴ・プロデューサーも同作のスティーブン・マクヴィーティ。撮影は『恋におちて』『M(エム)バタフライ』のピーター・サシツキー、美術はチェコのベテラン、イリー・フルピー、衣装は『ハムレット』(90)や、『そして船は行く』『ボイス・オブ・ムーン』のマウリツィオ・ミレノッティが担当」。
「出演は『レオン』『告発』のゲイリー・オールドマン。共演は、本作がきっかけで彼と婚約し(離婚し)た『ブルー・ベルベット』『ワイアット・アープ』のイザベラ・ロッセリーニ、『ホット・ショット』『ホット・ショット2』のヴァレリア・ゴリノ、『ミーティング・ヴィーナス』のヨハンナ・テア・ステーグ、『逃亡者(1993)』のジェローン・クラッベほか」。(goo映画)
「1827年、ウィーン。一人の偉大な作曲家が息を引き取った。彼の名はルードヴィッヒ・ヴァン・ベートーヴェン。耳が不自由だという、音楽家としては致命的な困難を抱えながらもその才能で数々の名曲を残した男。その死後まもなく、彼の書いた遺書が発見された」。
「そこには彼が〈不滅の恋人〉と呼ぶある一人の女性に想いを込めて書かれた愛の言葉がしたためてあった。だがそこに宛て名はない。彼の弟子であり親友だったアントン・シンドラーは、彼の本当の心を知る為にその“相手”を探しはじめる……。」
「本作は単なるラブ・ロマンスではない。物語は一通の手紙を通し、生涯女性の愛に恵まれず、民衆からも偏屈な人物と思われていたこれまでの彼のイメージを一掃し、その屈折した生い立ちゆえに人々から誤解されてきた彼の本当の姿、そして聴覚障害の為自らの偉大な音楽も聴衆の賞賛も聴くことも出来なかった彼の心に秘めた激情と苦悩を、その壮絶な軌跡と共に描いてゆく」。
「さらに本作は芸術家の苦悩とその波瀾に満ちた人生を描きながらも、ドラマのあちこちに巧妙な伏線を張りめぐらせ、観客に謎解きをさせる本格的なミステリー作品にもなっており、謎解きのスリルに事実の重みと歴史劇の華やかさを加えた第1級の娯楽作品に仕上がっている」。(aiicinema)
昨年のエド・ハリス主演「敬愛なるベートーヴェン」も観たいところです。
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