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自虐史観の葬送のために!守るべきは社稷であって国家ではない!

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世界史で中ソ対立もいうものを習って不思議に思いました
共産主義の中でも思想は細分化されているのですか?気になります
全く別物ではありませんが、「共産主義の中でも思想は細分化されている」というのが、適切な捉え方ですね。

本来、理論や思想は、それが提起されてから時間がたつ程、いろいろな解釈の違い出てくるのは、全く自然なことです。キリスト教も、大きくカトリックとプロテスタントに分かれますが、それぞれの内部にも「分派」的なものは存在します(カトリックは公式にはそれを認めませんが事実上存在します)、仏教も細分化しています。

人々は、先行世代の提起した理論や思想を自分の生活の必要に応じてアレンジして利用するわけで、まぁ、当たり前の話なわけです。

さて、それでは、もう少し、スターリン主義や毛沢東主義について詳しく述べることにします。

スターリン主義というものは、マルクス理論の歪曲的解釈としてロシアに生まれたイデオロギー(虚偽思想;被支配層を支配体制に思想的に従属させるためのデマの体系)です。

スターリン主義を必要としていた当時のロシアの体制は、教科書などでいわれているような社会主義、共産主義では全くなく、国家資本主義でした。資本主義後の社会ではなく,資本主義導入のための社会です。後発国が早急に資本主義を導入するために敷いた極端な国家権力主導の開発路線を支える体制だったのです。

マルクス主義は,このプロジェクトに国民大衆を動員するためのプロパガンダ用に歪曲されて利用されたのです。この歪曲の産物がスターリン主義です。スターリン主義とマルクス本来の理論との違いは多々ありますが、決定的な違いは、「生産手段の所有関係が生産関係の基礎である」「社会主義においては国家は、ますます強化されその役割は大きくなる」というスターリン主義の二命題に集約的に表現されています。

マルクスは、所有関係を基礎的な関係ではなく、派生的なものととらえています。基礎的な関係は、労働する諸個人が自分自身の労働に対してどのようにかかわるかであるととらえています。他人の指揮命令下で労働するのか、自分の意思・裁量によって労働をコントロールするのかという関係こそが、逆に所有関係を左右すると考えました。従って、“私有されている生産手段を国有化すれば社会主義が実現する”などという珍発想は、マルクス自身にとっては思いもよらないものなのです。

また、マルクスは、資本主義後の社会では、国家は死滅すると考えていました。勿論、国家はいきなり死滅するわけでなく、それなりに長期にわたる過渡期を経てのことですが、過渡期においての国家も基本的には、その機能を社会(つまり、労働する諸個人の日常的な自治集団)に積極的に移譲して自らの機能・権限を縮小していくべきものと考えていました。

スターリンは全く逆に、“過渡期では、国家権力はどんどん強化され役割も大きくなり、その結果死滅する”という論理的には全く筋の通らない珍理論をひねり出し、官僚独裁を正当化しています。

毛沢東主義は、このスターリンが後継のソ連書記長フルシチョフによって批判を受けたことに、中国(毛沢東)が反発したことに、表面的に端を発しています。毛の主観では、スターリンは、マルクス、レーニンの正しい継承者で、彼を批判するフルシチョフは修正主義者であり、自分の思想は、マルクス主義の正統であるスターリンの思想を引き継ぐものとなっているようです。

客観的な立場からとらえると、ソ連の体制を正当化する理論であったスターリン主義と中国の体制を正当化する理論であった毛沢東主義では、やはり内容に大きな違いがあります。例えば、都市の工業従事者(国家官僚ブルジョアジー彼らに搾取される労働者)の農村に対する優位(農産物を都市住民の食糧や工業原材料として安く買いたたくなど)を肯定する傾向の強いスターリン主義に対して、農民が多数を占める中国の毛沢東主義は、少なくとも表面的には、農村、農民を持ち上げる傾向にあります。

また、ソ連と対決しつつ、半ば独力で「社会主義」(正しくは国家資本主義)建設を進める中国は、アジア・アフリカ・南米の発展途上国にとって一つの「開発モデル」の意味を持っていたため、中国のこの路線の思想的表現である毛沢東主義は、中国モデルに関心を抱く一部の途上国(特に中国と同様に農村中心経済の国)、あるいは途上国内の政治勢力によって熱烈に支持されることになりました。

なお、フルシチョフによるスターリン批判は、スターリン主義という理論・思想に対する批判ではなく、スターリン個人に対する批判であって、スターリン主義という考え方それ自体は、看板をマルクス・レーニン主義というものに取り換え、スターリンの名前と切り離したうえで、内容的には、その後も保持されていました。

こうした一連の事態は、《人間の…社会的存在が彼.らの意識を規定する》というマルクスの命題の正しさを確証するものです。
 
 

転載元転載元: 草莽崛起〜阿蘇地☆曳人のブログ(桜の下に「日本」を屠る決意)

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    元々、私は経済学部でマルクス経済学を授業の中で学んだんことがあるのですが、今の時代はマルクス経済学は授業で教えている教員がすくなくなっているようですね。
    学問なんだから自由に教えてもいいと思うのですがね。

    [ dangerzone 2 ]

    2018/4/6(金) 午後 7:14

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    そうなんですよね。政府が制限しているわけではないので、ソ連や中国とは、決定的な違いがあるとは思いますが、多様性の喪失という点では、似たような状況になってしまいます。

    それに、知らず嫌いはよくないと思います。中身を知ったうえでこんなところが変だといっていただける方が多賀にプラスだと思います。

    [ 阿蘇地☆曳人 ]

    2018/4/6(金) 午後 8:17

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    共産主義なので敵だということですね。

    [ dangerzone 2 ]

    2018/4/6(金) 午後 9:51

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    中身も知らずに皇室を批判している人もいますがね。

    [ 会社員(30) ]

    2018/4/7(土) 午前 8:44

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    会社員(30)様

    >中身も知らずに皇室を批判している人もいます

    御意。

    敵を知ることが大切ですが、大変難しいことであることをご教示いただきました。

    わかったつもりが一番怖い。

    [ 阿蘇地☆曳人 ]

    2018/4/7(土) 午前 10:54

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    >敵を知ることが大切

    皇室が敵なの?
    どこの支那の人?

    [ 会社員(30) ]

    2018/4/7(土) 午後 0:19

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    漢民族一般がそうかどうかは知りませんが、現代の中華人民帝国皇帝は、皇室が甚くお気に入りのようではありませんか?

    ミンス支配の暗黒時代に皇帝・近平が明人の会見を望み小沢の「剛腕」に頼ったことを忘れてしまった人はそう多くないと思いますが。

    [ 阿蘇地☆曳人 ]

    2018/4/7(土) 午後 11:53

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    皇室を敵対視する支那人もいるし、キミも彼らと同じく敵と認識しているわけですね。

    [ 会社員(30) ]

    2018/4/8(日) 午前 6:46

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    敵対関係一般としては、同一範疇に属するといってもよいでしょう。

    しかし、われわれの場合、「自」国における政治体制の〈象徴〉との関係なのですから、外国人の場合のような外在的な敵対関係ではありません。自分自身の振る舞いによって生み出されている“身から出た錆”との関係です。自己批判を本質的契機とする特殊な敵対関係です。

    [ 阿蘇地☆曳人 ]

    2018/4/8(日) 午前 10:34

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    またお得意の『後から付け足し言い訳』が出ましたね。
    それにしても皇室に対して『身から出た錆』とは、どこまでも失礼な。

    [ 会社員(30) ]

    2018/4/9(月) 午前 6:48

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    あなたにとって後付けなのは、事実でしょうが、言い訳にはなってませんよね。習近平よりもこっちの方がさらに「失礼な」とらえ方をしているわけですからね。むしろ火に油を注ぐ言いぐさでは?

    ↑自分で言うのも変ですがww

    [ 阿蘇地☆曳人 ]

    2018/4/9(月) 午後 6:07

    返信する

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