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自虐史観の葬送のために!守るべきは社稷であって国家ではない!

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 《中産階級に属してはいても接客職務についていない両親は、地位的権威を承認するように子供を訓練することもあるし、労働者階級に属してはいても接客職務についている両親は、人格的権威を承認するように子供を訓練することもある。すなわち、感情労働を要する職業では、感情管理をまなび、感情の規則にしたがうことをまなぶこと、これが重要なのである。感情労働を必要としない職業では、行動の管理をまなぶことが重要であり、会社もこれをもとめる。(Hochschild, 1983:159)》
 
親が自分の職業にもとづいて自分の子どもにも同様の職務で必要とされる技能を身に着けるように接するとホックシールドは考えている。
 
《ホックシールドがいうように、「階級的相続の一般的パターンがあたえられていれば、それぞれの階級は自分の子供たちに『自分の』タイプの労働環境に必要な熟練を用意し、階級にふさわしい仕方で引き渡す傾向がある。」7)(Hochschild,1979:570)》
彼女のこの認識が論理的に導出されたものか、観察にもとづくものなのかは不明である。
 
それは兎も角、鈴木氏自身は、ホックシールドのこの研究から注目すべき二つの指摘を取り上げている。
 
《労働者階級は諸階層に分化しており、労働過程の相違がこの諸階層への分化の1つの要因をなしていると考えられる。ここでは、こうした諸階層間にあって、両親の職務が労働過程で感情労働を要する職務であるかいなかによって、イデオロギーの再生産の仕方の差異(感情労働による感情管理の異なった仕方)が指摘されている点が重要である。》
 
《第2に、ここでは、職場における労働者統制の構造と、家族におけるイデオロギー的再生産との関係が示唆されていることである。人格的家族における子供の意志へのはたらきかけや説得によるコントロールと、地位的家族における地位に依拠する行動命令によるコントロールとの差異がうまれるのは、職務が感情労働を要するものであるかいなかによることは、すでに指摘されていた。だが、さらにホックシールドはいう。オートメーション化によって感情労働を要求する職務が増加するとすれば、人格的コントロールシステムのなかでの感情労働、感情の規則、感情の社会的交換が、職務中や職務をはなれても、ひとびとが説得される方法となる。逆に、オートメーション化が感情労働の職務を減少させるとすれば、非人格的コントロールシステムの拡大に導く、と。(Hochschild, 1983:160)》

 そして、鈴木氏は以上をまとめ次のように述べる。

《ホックシールドの考察からは、職務における統制の型が、家族における感情のあつかいをイデオロギー的に決定する、という仮説が導かれるのである。ホックシールドの考察は、職場の統制システムと家族関係を考えるうえで、重要な洞察を投げかけているといえる。》




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