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自虐史観の葬送のために!守るべきは社稷であって国家ではない!

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神道復古の大号令

アニミズムの延長線上に展開された、共同体維持のための祭祀祭礼に端を発する神道の本質は、集団的御呪い(まじない)としてのお祭りです。

特段の教義というものを持たず、定められた所作にしたがって願掛けをすることに尽きるわけです。そして願掛けの対象は、本源的には地縁・血縁共同体それぞれの主神(氏神)です。


 理論的な教義を欠いているから、融通無碍に外来のさまざまな思想を極めて寛容に受け入れてこれたし、それによって神道としての形式を若干の修正を施しつつ維持し続けることもできたとも言えます。

民俗神道における神仏習合に見るような、この開放性、柔軟性が神道の本質です。神道の儀礼・祭式の現在に通じるような形式が整ったのは、国風文化の形成期として重なっていますが、この儀礼・祭式整備の参考にされたのは、大陸の宗教である道教由来の陰陽道です。

 日本独自の文化の形成期にその文化の柱の一つであったであろう神道が大陸文化を吸収することで整備されたというのは、いかにも皮肉なことのようにも思えますが、むしろこの柔軟性・吸収能力の高さこそ日本文化の特長なのではないでしょうか。

 しかし、ヤスクニ神社に象徴される、いわゆる「国家神道」は、むしろこの神道本来の伝統に反するものです。といっても事態はなかなか複雑です。何でも取り込めるという神道の本性を巧みに利用して、明治国家は、幕藩体制後期に儒教道徳を全面的に取り入れて発展しきた垂加神道(→神社神道)をもっぱらの理論的・思想的素材にして、

これを、大王一家の習俗(アニミズム由来の祭礼儀式−これは確かに、伝統的神道の一部といってよいのですが、大王家独自の氏神に対する儀礼で、かの一族独自の習慣に過ぎず、ほかの地域の住民、諸家族がこれに習う必要はまったくありません-)と記紀神話の外装でくるんで、「神道」をでっち上げたのです。

 この「神道」のどこが、「日本のよき伝統」に反するか、それは、神仏分離、廃仏毀釈のような排外主義、排他主義によく表れています。「神道」でっち上げ事業は、神仏習合の否定だけでなく、村々のお社を国家機関として集約し、神職を一括して官僚化(任命制導入・世襲禁止)し、

さらに土地土地の神々を記紀神話の神々に摺り替えるというもうひとつの暴挙を通じて達成されたのです。これが薩長土肥の支配権力の強化・正当化の手段として。

日本は、資本主義化の波に乗り遅れた国です。いち早く資本主義化を果たした列強が押し寄せてこようとするとき、国民的統一を一早く実現することは、権力者の利益でもありましたが、同時に時代の要請でもありました。しかし、もうそういう時代でなくなりつつあります。

「国家神道」と「古来から…根付いている神道」が《違》《っ》《た》《も》《の》であるということです。「国家神道」は、神道の特長を自ら打ち捨てた自滅的形態の「神道」であって、神道とは名ばかりのものです。

 日本は、帝国主義的妄動の失敗によって、半ば強制的に「国家神道」を卒業させられたはずだったのですが、実際にはまだ引きずっています。そろそろ自主的・自立的に「国家神道」から卒業すべきときです。神道本来の姿に立ち戻るべきです。


神社はすべからく国家から独立し、地域の独自性を尊重しつつ、特定の儀礼形式、教義内容にとらわれることなく、開放的で・柔軟なものとなるべきです。忌むべきは、閉鎖性・固定性であり、オープン・コモンズとしての神社を核とするアソシエーションこそが、日本の伝統にかなう地域祭礼組織のあり方なのです。

神道に対する国家的抑圧の象徴たるヤスクニの解体が、この神道維新の第一歩なのです。

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    http://blogs.yahoo.co.jp/its_kotomo/30831703.html

    [ 阿蘇地☆曳人 ]

    2010/2/27(土) 午前 1:09

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    「古来から…根付いている神道」・・・すべてのものに神が宿るという「信仰」、八百万の神々を敬う心、人間本来の「未知なるものへの畏れ、敬い」・・・・とても国家神道などという歪んだものとは似ても似つかない純粋なものであったはずです。
    「トイレの神様ごめんなさい」と言っていた少年の心を取り戻す必要があるでしょうね。

    <Maverick>

    2010/9/14(火) 午前 11:45

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    ご訪問とコメント、ありがとうございます。

    同感です。

    [ 阿蘇地☆曳人 ]

    2010/9/14(火) 午後 7:59

    返信する

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