アスターク同人

山のエキスパート集団、アスターク同人!アスターク同人と内部分会妙高やまの会の公式ブログです。

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○山行地:北ア・七倉岳〜北葛岳〜蓮華岳〜針ノ木峠〜扇沢
○山行日:2015年09月20日
○メンバー:関原 単独
○報告者;関原

「北アルプス稜線をつなぐ縦走の旅」
 2011年7月22日〜23日 北アルプス南部、西穂山荘からスタートして奥穂高岳を経由して稜線を北上して、縦走した所を線で結び、日本海(親不知)までつなげるテント縦走が後半戦に入った。
 今回の他には、あと2ルート 1、北ア 槍ヶ岳から大天井岳、 2、蓮華温泉から日本海へ向かう栂海新道だ。

 今回は、北アルプス北部、七倉山荘から七倉岳〜北葛岳〜蓮華岳〜針ノ木峠〜扇沢までの縦走だ。
 8月29〜30日に会の松矢さんと計画したが、天候が悪く中止になった。再度リベンジは仲間との日程の調整が取れず単独での山行となった。
 今まで単独登山は避けてきた。やはり山仲間との山旅は楽しく、そしてなにより安全だ。出来るだけ単独登山はしたくないと思いながら、目標の山へ登れる天気の良いチャンスは少ない。
 今年9月26〜29日、自分への挑戦として北海道利尻山を計画していることも有り、北ア七倉岳〜蓮華岳の稜線を愉しむ山行とした。

 9月19日(土)縦走の単独登山は何と言っても、費用と交通手段の選択が大切だ。シルバーウィークーで、扇沢はかなりの駐車場の混雑が予想される。なんとしても回避したい。
 2012年9月14日に同じコースを山越会員が、扇沢〜七倉を自転車でクリアーしている。自分には体力的に無理と判断して、軽トラックに50ccのスクーターを載せて、12時上越を出発した。
 長野県大町市扇沢までの約3時間の下道運転。折角だから青木湖、木崎湖の風景も楽しむ。さすがに荷台に不安定な2輪を載せているとコーナではスピードは出せない。この運転から解放されたいと休まず走るが、アクセルを踏んでいる右足が痺れてくる。やはりどこかに無理が掛るが、今回の選択に間違いはない。
 扇沢の第1駐車場の一番奥のベストな場所にスクーターをデポして、気になっていた大町エネルギー博物館で黒部の電力の歴史を学び17:20七倉山荘着。
 駐車場は満杯状態 山荘から100m程下った場所を確保して駐車し、七倉山荘横のテント場で悠々自適の時間を過ごす。1人だと色々な出会いが有り、名前の知らない間柄でも山談義に花が咲き楽しい時間を過ごせるのも魅力だ。
 テント場では、神奈川県大和市からのご夫婦に、美味しいカレーナンそしてキャロットのディナーを頂いた。
 奥様は相当の山と料理好きで、毎週のように山に行き、昔は山岳トレールランにも参加と頼もしい限り。テントから食料まで奥さんが背負うとのこと。 山岳女子の逞しさにエールを送ります。

 9月20日(日)AM3時 起床してテントを撤収し、3時45分 急な勾配の七倉尾根を登りだす。
 七倉山荘は満室で、ほとんどが烏帽子岳や野口五郎、水晶岳などの裏銀座の人気がすごい。それに比べて七倉〜蓮華岳は、この連休でも静かな山だった。
 急登に喘ぎながらヘッデンの灯りを頼りに暗やみを登る。1人だと休憩を取らなくなるので、1時間を目安に軽く5分程息を整える。約2時間20分で鼻突八丁に着いた。ここからのハシゴや急登で、右膝が悲鳴を上げペースダウン、ダブルストックで右膝を労わる様に登る。
 大きく膝を曲げて力を入れると痺れるので、足を小幅に切り換えて何とか鼻突八丁を登り雲の景色から青空の天狗の庭に着く。雲海の先に東、西鎌尾根のスカイラインの中心に快晴の槍ヶ岳が象徴的に表れ、右手前には烏帽子岳から野口五郎岳が連なり、左には唐沢岳から燕岳への表銀座の稜線…「感激の瞬間だ。」
 ありがとう〜こんなにも美しい秋山に出会った。 計画して、そして行動して頑張ってきたことが喜びに変わる。

 船窪小屋の100m手前で、手を振ってくれたのが船窪小屋のお母さん 野生の黒豆を取っていた。小屋に着くと、若主人が鐘を打って出迎えて、麦茶を出して頂き小屋の方々の暖かさを感じた。小さな小屋の真ん中に囲炉裏と洋ランプが有り、良い雰囲気で人情溢れる小屋だ。
 今度は、船窪小屋から針ノ木谷を下り、平ノ渡場から黒部湖を渡り、五色ケ原に入る事を来夏に考えたいと思った。
 ゆっくりしたい所だか、先が長いので早々に鐘の合図を聞いて出発した。七倉岳には20分程で頂上に着いた。七倉山荘を出発してから5時間、山越会員のタイムより2時間早く出発したが、ここ七倉岳山頂で同じ時間となり、このタイムがかなり早いことを痛感した。2時間余裕があれば大丈夫だと考えていたが、17:00扇沢着と予定時間を修正した。

 七倉岳山頂では、これから向かう北葛岳から蓮華岳の稜線が全て見えて、真正面には針ノ木小屋が直線距離で3km程の近さで見える。しかし小屋までコースタイムで6時間掛る距離が有るのだ。
 雲海が素晴らしく七倉岳の稜線を白く華麗に流れる。青空だけの空と違い、薄い雲で山脈にいつも新しい表情を奏でる。雲海と風、陽差しが変化して新しい山々の風景が美しく幻想的だ。
七倉岳からヤセ尾根を高度差で約300m下り七倉乗越、そして同じ高度だけ登って北葛岳だ。
 この辺から一気にペースが落ちる。北窪岳を登って蓮華岳を見ると澄んだ青空の下、うんざりするほど遠くに頂きが見える。昨年登った不帰の天狗の大下りの登りに似ている。
 このまま前に行くしか選択肢は無く、登りがあと蓮華の大下りの登り3時間と腹を決めて一気に、北窪乗越へ下り大休憩。
 北葛乗越から岩壁のクサリ場が長く続きうんざりし、傾斜が緩くなると長いジグザクの登りとなる。 後ろを振り返ると今まで歩いてきた稜線の先に槍ヶ岳が前より小さく見え、蓮華岳に近くになっている事を実感する。蓮華岳から西に延びる南斜面は、コマクサの咲く草原、気持ちの良い斜面であり、春スキーで針ノ木谷〜黒部湖へのコースは魅力的だ。

 蓮華岳で13時33分 右膝もここまで持ちこたえる事ができ、健康な肉体に感謝した。今までの見えなかった蓮華岳西側の風景に圧倒される。 なんと雄大な針ノ木岳と剣岳の風景だ。
 手前の大きな針ノ木岳は昨年ご来光を稜線から見た。その奥に今年夏合宿の剣岳の長次郎谷、平蔵谷、三ノ窓雪渓、立山、龍王岳が懐かしく迎えてくれた。8月上旬(2ヶ月前)には、剣岳からこちらを見ていたのだが、その時に針ノ木岳が分かる程だったが、蓮華岳からだと剣岳 熊ノ岩までも良く分かる。感慨深い風景だ。
 
 針ノ木峠から小屋に寄らずに、針ノ木雪渓へ下る。暗くなる前に扇沢へ下らないと七倉山荘へ戻れなくなる可能性があるのだ。雪渓横の水場で水分を補給して生気を貰った。
 雪渓は喉の所で、スッパリ切れていて高巻きルートへ右岸に渡りそして雪渓に降りるが、標識も無くトレースも浅く登山者もいない。
 先を見ると雪渓が終わっているので、自分の判断で雪渓をトラバースして左岸に渡ったが道が無い。山越会員の山行記事「雪渓を下りすぎて後戻りした」が脳裏によぎる。
 地図で左岸に渡る標高を確認して、高度計で今の標高1800との差を見るとまだ100m下だと分かり、覚悟を決めて雪渓を下ったら、丸太を3本縛った渡り場と赤布代わりの鯉のぼりが見えてほっとした。単純にそのまま右岸の雪渓を下がれば良かっただけのことである。
 沢道で雪渓がある登山道は常に雪渓によって変化し、下りは暗くなると注意が必要だ。昨夏に針ノ木雪渓を登っているのに分からないのだ。 登りは雪渓が見えているので分かり易いが、下りは雪渓の様子が上からでは良く分からないので暗くなると迷う危険がある。

 雪渓から離れて大沢小屋まで3kmの表示。もう迷う場所は無いが本当に遠い。下山道なのに、やたらとアップダウンが激しい。 昨年は登りだったので気が付かなかった。もう春スキー以外では来ることもないだろう。辛抱して、林道からは大町登山道を忠実に下った。 
 夕方5時30分ようやく扇沢着。そこからスクーターの出番だ。快適な文明の利器であるが、夕方気温も下がり手先が寒さでしびれた。
 七倉山荘の温泉に疲れを癒してもらい、そのままもう一泊テント泊とした。テント泊1620円は、値段が高いように見えても、安心したテント場と夜と朝風呂も入り、私は最高に良い環境だったと感謝している。

 単独登山の楽しさと、怖さを学び、最高の天気と多くの出会いに恵まれた事に感謝して、これからも想い出深いこんな山旅を仲間と共に行きたいと思っている。
 次なる目標は、秋から冬に向かう槍ヶ岳に出逢う山行。10月11〜12日の表銀座コース。さあ頑張ろう。

【コースタイム】
七倉山荘3:45〜鼻突八丁6:25〜天狗の庭7:25〜8:25船窪小屋8:34〜七倉岳8:49〜北葛岳10:29〜北葛乗越11:13〜蓮華岳13:33〜針ノ木峠14:43〜大沢小屋16:15〜扇沢17:30〜七倉山荘18:10

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お疲れ様でした。
今回、ずいぶん気合いの入った写真が多いですね。
「伝えたい!」気持ちがビシビシ伝わってきます。
表銀座も期待していますよ!

2015/9/27(日) 午後 3:41 [ kat*so*a ] 返信する

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凄いですね、あのコースを日帰りですもんね!若い! 削除

2015/9/27(日) 午後 5:41 [ さとし ] 返信する

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> kat*so*aさん
単独だと、いい写真を撮りたいと張り切りますね〜
写真家が一人で登るのが分かりました。集中したいって感じます。
稜線で、スッパリ切れている所は、単独は怖いですね〜もしかの可能性もあるので、 削除

2015/9/28(月) 午前 9:14 [ seki ] 返信する

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さとし様
今回前夜泊まり、am4時にスタートしたのが良かったと思っています。前日にしっかり準備しておく事が大切だと気付かせて貰いました。一人山行は特に
体力が続かない分、計画と準備をしっかり、経験だけに頼らない事
を報告させて頂きます。 削除

2015/9/28(月) 午後 6:11 [ seki ] 返信する

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写真を見た限りではた単独行のさみしさがうかがえます。自分も関原さんのバイタリティーを見習いたいと思います。

2015/9/30(水) 午後 10:15 [ roc*an*sno*1*5 ] 返信する

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お疲れさまでした。いい山行ですね。
アドバイスを参考にして自分もぜひ行ってみたいです。 削除

2015/9/30(水) 午後 10:25 [ まめ ] 返信する

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まめさん
ハイ いい山でした。 静かで自然が時と共にゆっくり豊かに流れていて、
生きる意味を考えさせられました。
1人だから、自分で質問を出して自分で考えて、自分で答えを出して喜んだりして〜

自分らしく生きるって、より自分が有りたい理想の方向へ自分を導く為に計画していく事ではないでしょうか?

2015/10/1(木) 午前 8:08 [ sek***** ] 返信する

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その昔、七倉沢をアプローチに複数回奥壁を目指したこともありました。
大滝に固定ロープを残置し、ルート完成までガンバルゾと思っていたのに、7、8P目以降ルートが延びずそのままになってしまいました。
確か関原くんも何度か参戦したはずであり、思い出せますでしょうか? 削除

2015/10/2(金) 午前 7:28 [ AJ920 ] 返信する

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AJ920さん
もう、35年以上も前の事ですね〜 良く覚えていますね〜
たしか、七倉奥壁 酒好きの先輩に騙されて行った記憶が有ります。

とにかく取付まで遠くって、帰りも七倉沢の下りが長かったことしか記憶に有りません。

あれ〜 奥壁って登ったのですか?
全然、壁を登った記憶がない=(汗)

2015/10/2(金) 午前 9:07 [ sek***** ] 返信する

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> sek*****さん
そうですね、関原くんは壁に入らなかったかもしれませんね。月報のAAC通信に登攀写真ともども記録が残っています。
ガチガチの鋼鉄のようなスラブから上部ファィナルは、ヘッドウォールとでもいえそうな傾斜の強い100mほどの岩壁だったと思います。 削除

2015/10/2(金) 午後 0:56 [ AJ920 ] 返信する

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