アスターク同人

山のエキスパート集団、アスターク同人!アスターク同人と内部分会妙高やまの会の公式ブログです。

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○山行地 北ア・上高地〜槍ヶ岳〜燕岳〜中房温泉
○山行日 2015年10月10日〜12日
○山行者 L関原ほか1名
○報告者 関原

 1978年から今までの山行を振り返り、2年前から挑戦しているのがテント縦走である。衣食住を自分で背負って、北アルプスの稜線を日本海までつなぐ旅でもある。北アルプス稜線の縦走した場所を、赤線を入れて未知なる線がつながるのは愉しいものだ。ピークを目指す山も良いが、ロマンある目標に向かっての縦走は、よりエキサイティングで魅力的だ。
 20代から山行日数は300日を超え、その他に今までのクライミング等(雨雪での中退、転進)で撤退した山も100日以上あるだろう。今までの単発を繰り返してきた山行から、これから自分らしく目標を持った数泊の縦走で新たなる次の目標に向けて歩きだしていきたい。
 今年のテント泊は20日間ほどと決して多くない。長野市にいた今回のパートナーの親友は、富山市に転勤し登山から少し遠ざかっていた。昨年は唐松岳〜不帰〜白馬〜猿倉や、扇沢〜針ノ木岳〜岩小屋沢岳〜種池〜扇沢など1泊2日としてはロングな縦走を共にしてきた。昨年10月11〜13日に、このルートで中房温泉からスタートの2泊3日を計画したが、大きな台風の接近で取りやめた。しかし1日の好天予報が諦めきれず、前日アスタークの仲間と中房温泉を愉しみ、12、13日は燕岳〜北燕岳〜東沢を下る山行とした。燕岳稜線からの槍ヶ岳北鎌尾根や表銀座の稜線は素晴らしい景色だった。
 今回は昨年の計画と逆コース、上高地〜槍ヶ岳登頂、そこから東鎌尾根〜燕山荘〜中房温泉へ下山する縦走である。

 10月10日 この連休での上高地から沢渡〜松本の国道158号の渋滞を避けたいと思い、燕岳からスタートする表銀座コースを逆にして、帰りの事を考えて大糸線穂高駅の近くの無料駐車場から山旅はスタートした。天気は上々で、久しぶりに大糸線に乗車して松本駅から私鉄上高地線に乗換、懐かしの新島々駅(最近は車で沢渡に入るので、35年ぶりか)。15:30発の上高地へのバスは15名程で沢渡の各駐車場を廻るが誰も乗車しない。普段は朝一番のバスを沢渡で待つ時はいつも満席なのに〜。
 今回は、ザックも1席確保で同じ料金で得した気分だ。夕暮れの上高地は、帰りのバスを待つ観光客の行列。「やっぱりだね〜」と仲間と話しながら、明神館〜徳沢〜横尾は3時間の平地道。明神館を過ぎてからはすれ違う登山者も数名となり、ヘッドランプの灯りの先に小屋の灯りが見えると緊張していた心が安らぐ。人の気配がこれほど嬉しいとは・・・。
 予定通り19:30分横尾着、約50張りのテントがにぎやかな宴会を奏でていた。明朝の雨予報に、槍ヶ岳山荘のテント場へ泊りを変更して、最終日の晴れのち曇り予報に東鎌尾根への縦走の望みをつなぐ事にした。

 11日 深夜から降り出した雨は早朝でも時に激しく止む気配が無い。6時にはあれだけあったテントが閑散としていた。「この雨は予報で10時には止むはず」と希望的予想で7時スタートに変更して、小雨になった所でテント撤収。
 槍沢ロッジでも雨は上がらず、小屋の軒先でインスタントラーメン昼食+ビールで槍沢の紅葉を楽しむ。それにしてもこの連休に槍へ向かう登山者が少ない。 
 大曲付近で下山の登山者から昨日2800m以上は5cmの積雪が有り、10m以上の強風で深夜ポールが折れてテントが壊れた話しを聞く。ここからでは槍ヶ岳は雲の中で雪等は確認出来ない。ヒュッテ大槍との分岐付近から、風雪となり3cm程の積雪でトレースが無い中、殺生ヒュッテに到着。稜線でのテント泊は、寒さと強風で危険と判断して、ここでテント泊の手続。 
 テントは我々だけと寂しい限りだが、小屋の宿泊も7名と少ない。小屋に泊りたいと言う疲れ切った仲間に「こんな環境こそ、テントが楽しいと言い切り」岩陰にテントを張り食事の支度をするが、仲間の食欲が無い。「軽度の高山病」のようだ。今日、雨の中標高2,800mまで登ったからのようだ。水分を取って早く休んでもらう。明日は体調を見て、このままならゆっくり下山。槍ヶ岳の登頂も中止だ。

 12日 夜中もガスが晴れず、風雪の夜を過ごしたがマイナス5℃位(もっと寒くなると思っていたが)。朝4時30分起床、相変わらず風は強いがガスは上がっていた。仲間も体調が良くなったらしい(良かった)。テントを畳むのに、強風と凍った金具等で時間が掛る。小屋で支度を整えて、朝日が当たる槍ヶ岳を背にして東鎌尾根を下ることにする。強風とこれからの長い縦走の為に槍ヶ岳の登頂を断念した。
 殺生ヒュッテからヒュッテ大槍のトラバースの道が積雪で分からず小屋の方に聞くが、夏道の東鎌尾根を歩いていないなら冬山だから行くなと言われる。聞く事により自己責任を問われる。確かに今日は冬山だ。しかし標高で100mも下がれば雪は無いし、東鎌尾根上が強風ならヒュッテ大槍から下山する予定だ。まあ〜教えてくれないなら自分で探すだけだ。その気になったらすぐ道は分かった。言っている事は正しいと一旦受け入れて、これからどう安全に行動するか? 自己責任で判断することの大切さを学んだ。いい小屋の対応だと思っている。
 大槍へのトラバース道では、アイゼンを装着して快適に風雪の中 ヒュッテ大槍に到着。もう槍ヶ岳は雲の中に隠れてしまった。朝30分だけの素晴らしい大槍が姿を表してくれたことに「ついているな〜」と感謝した。これから向かう東鎌尾根は快晴だ。西岳が目の前に大きな岩稜となって見える。曲りくねった登山道がその遠さを教えてくれる。AM7:30、水股乗越で再度下山路を確認する。選択は2つだ。
 1、9時間半の縦走で中房温泉か、2、それともここから大曲りへ下山すれは7時間半で上高地。仲間の体調次第だった。簡単な2時間の差の選択では無い。西岳の登りやアップダウンの続くテントや荷物を持つ縦走と、下山で平坦なモチベーションの上がらない道との差は大きい。
 肩と膝の痛みはあるが、今年の締めくくりとしては、最高の友と最高の天候だが無理は出来ない。仲間の体調を慎重に聞き取り測る。高度は2400m程に落ちて、かなり体調は良いようだ。中房温泉15:50の最終バスの乗車は無理だと予想した。お互い目で合図して、タクシーの料金7,800円を払うことを確認した。

 ここから西岳への登りが正念場、ハシゴや鎖の連続に足取りも重いが着実に高度を上げ、ヒュッテ西岳に到着。外で休んでいたら小屋の人が小屋の前にある縦走路看板を外し始めた。今日で小屋が終わりらしいのだ。今着いたばかりの我々だが、もう登山者は来ないのだろうか? 
 早々に大天井ヒュッテ目指して喜作新道を行く。快晴の中、常念岳の素晴らしい山容が見える。この尾根の小さなアップダウンは心地よく、後ろを振り返れば遙か彼方に朝からの縦走路が延々と続いている。ビックリ平では、鷲羽岳、水晶岳そして遠くに立山、剣岳の山脈が見える。晩秋の表銀座コースを充分堪能した。それにしても登山者にすれ違わないのは本当に信じられない。
 大天井ヒュッテでは、3つの外テーブルと椅子が、鍋釜などに占領されて誰も居ないのに座る所が無い。地面もブルーシートに布団や毛布、枕を並べて今年最後の日向ぼっこをしていた。この小屋も今日終わるようだ。ここで昼食として仲間はドライカレーを注文、私は行動食でやり過ごす。ここまでのタイムは標準時間だが、これからは登りが多くなり遅れそうだ。まあ天気が良いので、下山時のアクシデントに気をつければ大丈夫だと判断した。
 大天井岳のトラバースを越えた頃からガスが掛り、北西の強風が稜線を吹抜ける。高瀬川側の稜線では冷たい風が吹き、安曇野側の巻道では暖かいという地獄と天国が尾根で切替わる登山道となる。ここから燕山荘までは、全てガスに覆われて忍耐の登山道となる。
 燕山荘到着後、タクシーを中房温泉18時に予約して早々に下る。時間は15:15と予定の下山時間を大きく過ぎていたが、まだ下山が終わってないし、暗くなる中で無事に下山できる保証がないので下山報告は、中房温泉へ下山してからと考えたが、留守本部では連絡が無いことに心配していたようだ。今後は下山がかなり遅れるようなら、中間報告をした方が良いと感じた。自分達だけ登っている訳ではないのだ。山の仲間も一緒に、その時間を共に過ごしている。ただ、携帯の電波は稜線上では殆んどつながらず、小屋も場所と機種によって中々つながらない。

 第二ベンチから暗くなり、ヘッドランプを点けて下るが焦ってもなかなか高度が下がらない。予定の18時を過ぎても、中房温泉の宿の灯りが見えない。タクシー運転手から携帯に連絡が有り、「ゆっくり降りてきて下さい」と優しい言葉に嬉しくなるが「待ち時間料金が付くよね〜」と2人で急ぐ足取りとなる。
 暗いジグザクな急な下りに足元の石に気をつけて、15分下ると宿の灯りが見えて運転手が登山道の入口まで迎えに来てくれた。トイレいいですか? 少し休んだらどうですか? 言われても17分も待たせた料金が不安で、すぐに運転してもらった。タクシーは外が寒いので暖房が入っていた為に、こちらは汗だくで車窓を全開にする。やっと安心した所で、タイミング良く、姐御からの電話。「今タクシーに乗った所」と言うだけで精一杯。その後電波はつながらない。穂高駐車場ではタクシーの待ち時間の追加料金無しにホッとしたら、今度は富山に帰る仲間の新幹線の時刻が心配になる。
 こんなに遅くなると思わなかった為に上越妙高駅20:49に間に合わず、最終の10:06分で富山へ。新幹線では乗り越す事を恐れて睡魔との戦いだったらしい。一睡もせず帰ったとの事、本当にお疲れ様でした。
 今回のテント縦走が、表銀座へのお互いの想いを叶える事が出来た以上に、充実した人生の生き方を真摯にしっかり学んだと思う。「登山を通して、どんな状況でも50代を生きぬける力強い経験をしたと」。

コースタイム
10日 11:30上越〜13:15穂高駐車場〜13:52穂高駅〜松本14:47〜新島々15:27〜16:30上高地〜横尾19:30
11日 8:00横尾〜殺生ヒュッテ15:10
12日 6:00殺生ヒュッテ〜6:22大槍ヒュッテ〜7:34水股乗越〜9:10西岳ヒュッテ18:15〜12:10大天井岳ヒュッテ〜15:30燕山荘〜18:15中房温泉〜19:10穂高駐車場〜21:30上越妙高駅

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素敵な写真が沢山ですね

2015/10/27(火) 午前 6:34 JacKiE 返信する

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やはり、はっきりした目的意識がないと中々行動に移せません。今回のように条件の悪い中、計画通りの行動はさすがです。

2015/10/27(火) 午後 7:21 [ roc*an*sno*1*5 ] 返信する

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条件が悪い時は、無理しないことです。
いつでも、帰る気持ちで、平常心です。
今回は、条件は悪くなかっただけですよ
12日は、晴れてくれましたよ\(^o^)/
必ず晴れると思っていましたよ~
縦走では、晴れるまで気長に待つ余裕のメリハリと、雨でも楽しむ気持ちが大切ですね〜 削除

2015/10/27(火) 午後 7:41 [ 関さん ] 返信する

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冬前の山行は装備、状況判断が難しく、私はなかなか出かけられません。この時期のテントも厳しいな! 削除

2015/10/28(水) 午後 6:55 [ サトシ ] 返信する

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本当に状況判断が難しそうですね。でも修行を積んでいつか行ってみたいです。 削除

2015/10/28(水) 午後 10:51 [ まめ ] 返信する

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