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4年半前、独立行政法人に移行した国立博物館・美術館が揺れているという。 どういうことかというと・・・。 来年3月の中期目標終了を前に、統合や市場化テスト導入といった合理化案が 次々と持ち上がってきたのだ。 政府が進める「公務員削減」と「行政組織スリム化」の一環なのだそうだ。 当然のことながら、博物館側の文化人と、政府側は対立。 文化人: 「文化芸術の振興には、そもそも市場原理や効率性・採算性とは相容れない部分があり、
一律に効率性を追求することは、極めて危険である」 ウーム、当然のことだ。文化芸術の効率化って有り得ない。 究極の効率化って、「文化芸術を一切なくすこと」になってしまうではないか。 目に見えるものではないし、その感じ方には個人差があるから、 同じ物差しで判断するなんて不可能。 政府の行革推進グループ: 「公共サービスの提供にあたって、従来提供されてきた質の維持・向上を図ることを前提に、
官民を問わず、最もコスト効率性の高い事業者を選定する」 「公的財源という同じコストをかけるのであれば、一層質の高い国民本位のサービスの提供を目指すもの」 「「公的組織」が一律にこれらの点で優れているという主張は、「官尊民卑」に他ならない。」 何かこれって、今世間を騒がせている構造計算書偽造事件の根本にあることでは?? あれはそもそも「確認申請」の民営化によって出てきた事件。 元々この業界は癒着だらけで、あっちもこっちも怪しい匂いがするのだけど・・。 →http://blogs.yahoo.co.jp/astak0501/16798062.html?p=1&pm=l 「官尊民卑」?? なんのことかしら?都合のイイコト言っちゃって! 検討する方向性が間違っていると思う。 だいたいともに文化財を扱うとはいえ、モノを中心にした「博物館」と 伝統芸能のような無形物、遺跡や建築物をも対象にする「研究所」では 調査・研究の姿勢も内容も違う。 純粋な研究機関と、公開施設である博物館とどう折り合いをつけていくというのか・・・。 コスト削減・サービス向上は期待できるかもしれない。 でも、民間が落札すると、利益に結びつかない調査や研究は軽視され 内容より動員重視の展覧会が増えてしまうのではないか? 運営主体が数年ごとに変わる可能性もあるし、 長期的な視野を必要とするミュージアムには向かない体制だ。 歴史や誇りなど、日本民族の文化を海外に知ってもらうという、 国家戦略の面からいっても、国は簡単に美術館・博物館を手放すべきではない。 文化は国の象徴だ。 効率化により、出費のかさむ企画展は数を減らし、イベントへの施設貸し出しに力を入れる。 それでも経営が厳しくなれば、平成館、表慶館といった展示施設の一時閉館も検討する・・・・。 なんてこと!! 日本のナショナル・ミュージアムは先が見えない曲がり角にある。 日本の、日本人の骨格を築いてきた文化をこのように杜撰に扱うとは・・。 構造計算書偽造事件によって、日本の建築全体が疑われてしまったように、 日本の文化、歴史が合理化によって崩れ落ち そのうちに、日本という国が世界から取り残されていくような 恐ろしい気がする。 合理化、効率化をするべきところを誤ってはならない。 国のお偉いさん方、目を覚ましてほしい。(A)
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こんな所まで、波紋が広がっていますか。情報収集しています。 TBさせて頂きます。
2005/11/27(日) 午前 3:18
ご訪問&TBありがとうございます。民営化はいいのですが、効率化・合理化の方向を誤っていただきたくないですね。国は都合のイイコトを言って面倒なことを民間に押し付けているだけのような感じがします。
2005/11/27(日) 午前 3:25
不要な経費は削るけど、必要な経費は惜しまないことが大切なのでしょうね。文化までけちっては、日本人の誇りまでみみっちくなりそうです。
2005/11/27(日) 午前 4:25 [ こやなぎ名人 ]
ご訪問ありがとうございます。文化を守るための博物館であり、研究所であることを忘れてほしくないですね。効率化・合理化ではなく、どうしたら文化を盛り上げていけるかという観点で進めてほしいなと思います。
2005/11/27(日) 午後 2:05
構造計算書偽造事件!あれはかなりひどいですよね。確かにお偉いさんは居眠りしすぎです。
2005/11/27(日) 午後 6:14 [ rin*o*go*ira_ra**a_pai* ]
ただでさえ、学芸員は「雑芸員」と呼ばれるくらい多忙な職種なのに、これで利益追求とか言われたらたまらないでしょうね。
2005/11/27(日) 午後 7:24 [ Sarah ]
ringo様、ご訪問ありがとうございます。ホントひどい事件です。早く黒幕を見つけてほしいです。居眠り・・確かに国会では目に付きますね。しっかりしてほしい!!
2005/11/27(日) 午後 11:51
sarah様、ご訪問ありがとうございます。ホント学芸員さんたちもお気の毒です。良識を持ったみなさんの力でどうにかいい方向に収束していくといいのですが・・。
2005/11/27(日) 午後 11:56
基本的にastakさんの見識は正しいと思いますが、今問題視されているのは文化を守る方法に無駄が多すぎるということだと思います。公共機関は想像を絶する経営感覚のなさから脱却しなければならないという振り子の振れ方は現状では仕方なく、astakさんのような価値観を大切にしながら効率化・合理化を進めていかなければならないということだと思います。
2005/11/27(日) 午後 11:59 [ - ]
残念ながら、今の行政では、最も軽視されやすいのが社会教育。それも、体育・スポーツ関係より下位におかれます。/バブル期にハコは作ったが中身がない、今ハコの維持費を減らすのに移管・縮小、そして図書館・美術館・歴史館等の運営予算を減らして、教員監督関係経費を増大。・・・どこの都とはいいませんが、そんな自治体もあるのが現状です。
2005/11/28(月) 午前 0:43 [ - ]
tenchiken様、ありがとうございます。なるほど。。。無駄が多すぎということもあるかもしれないですね。私も表面的なことしかわからなくて、無責任なコト言っているかもしれません。このような国家的財産を維持するには、それなりの文化的見解を踏まえてほしいなと思います。私の見解が偏ってるかな。。。
2005/11/28(月) 午前 1:03
Kinshi様、ありがとうございます。バブル期のハコは多いですね・・。そして維持費もかかる。バブルのツケがここにきているのですよね。でも、日本の、日本人の文化をしっかり築いておかないと。教育面でも、世界から取り残されていっている感がありますし、世界に目を向ける前に、自分の国の基盤を築いてほしいと思います。(人事ぽくなってしまいますが)
2005/11/28(月) 午前 1:27