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・会期 2007年2月3日(sat)−2007年5月27日(sun)
Part 1 (2月3日〜3月31日)、Part 2 (4月1日〜5月27日) 3月末に展示の入れ替えがあります。 ・開館時間11:00〜19:00 *毎週水曜日は21:00まで延長 ・休館日:月曜日 (但し2月12日、4月30日は開館) ・入館料 入場料:大人1,000円 学生800円(25歳以下) (期間中、何度も使えるパスポート制) ・主催 ブルーノ・タウト展実行委員会/ワタリウム美術館 ・展示協力 東リ株式会社/株式会社堀内カラー/井上工業株式会社/ 中村展設株式会社/KEIM FARBEN GmbH & Co KG ・構成 マンフレド・シュパイデル ・実行委員長 磯崎新 ・会場デザイン 隈研吾建築都市設計事務所 ・出品協力 Akademie der Kunst, Berlin/Verein Polygon/Theaterwissenschaftliche Sammlung/ Architektur Museum Technische Universitat Munchen /Thanh Thuy Taut/Isi Fischer/ Winfried Brenne 東京大学工学部建築学科/群馬県立歴史博物館/岩波書店/創造学園大学/ 少林山達磨寺タウト記念室/熱海市 久々に訪れたワタリウムでの展覧会。 とてもコンパクトなスペースを、天井から吊るされたパネル(というかシート)により 有効活用されていた。 隈さんデザインの展覧会。 エレベーターで2階に上がって最初に見た言葉が最も印象的だった。 ■展覧会に際して 理想的な人間環境に対する哲学、これが公共建築に課した3つの主要な機能。 1.住宅には日常生活のための庭や近隣生活が備わっていること。 2.社会生活のための教育や余暇などの文化的な公共建築が備わっていること。 3.建物はいかなる目的から制約を受けずに解放されていること。 建築は社会的にも宗教的にも制約されず、絵画や彫刻と同じように純粋な創造物である。 建築とは芸術を体験する精神世界のための独立した存在である。 住宅とは、装飾を排した簡素なものであるべき。 しかし、色彩を介して快楽を享受できるべき。 社会的な公共建築については、左右対称のような威厳さの表現も必要。 しかし、芸術としての建築の役割とは、人類を宇宙と関連づけることにある。 その手法としてクリスタルや星などの形態、或いは太陽光におけるような色彩、 そしてガラスや水晶のような素材が採用されるのだ。 自然と芸術の関連性、所余と人工的な環境との関連性は、タウトの作品全てに通底しており、 破綻していない。 この展覧会の展示のどの部門においても、展示された作品は、3つの概念、 即ち日常生活、社会生活、精神生活が相互に結びつけられており、 「完全なる」人間の世界へと融合されていることを表現したものと言える。 その表現のひとつ、「グラスハウス」について。 ガラスの建築、ガラスの意義を認識させられる。 ■「グラスハウス」について(詩人パウル・シェーアバルトの詩) 「ガラスの宮殿なしには、人生は重荷になる。」 「彩り豊かなガラスは憎しみを破壊する。」 「鉄筋コンクリートなしの構造とは、どんなものなのだろう?」 「光は万物を透過せんとし、結晶の中で生き生きと輝く。」 「ガラスは、すべてを明るくする。これを使って直ちに建てよう。」 「ガラスは、新たな時代を切り開き、煉瓦の文化は我々を苦しめる。」 そして、ブルーノ・タウトといえば、やはり「桂離宮」 屏風状に置かれたガラスのパーティションに、スケッチと言葉が、タウトなりの「順路」に沿って 並べられていた。そのうちの一つが。。 ■「画帖桂離宮」より 桂離宮は「純粋に裸の建築」だ。 16.一般に装飾を施したがるこの部分には、桟と枠があるだけだ。 植込、水、鳥、これら一切のものは戸外で最高の美を形成している。 装飾などとは無用の競争であろう。 タウトが「桂離宮」を訪れたのは、偶然というよりは、必然だったのかもしれないが 世界に日本の建築を広めてくれ、また、西洋に憧れを抱く日本人に、 日本文化の良さを再認識させてくれたことは、周知の通り。 3階の展示室には、彼が日本の友人とやりとりしたたくさんの手紙、 そして、4階には工芸品、 地下には、なぜかピンボケしている、彼が取った日常の写真たち。 「言葉」にあふれた、読み応えのある展示だった。 改めて、「ニッポン」を考えて見たくなる。
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2007年04月23日
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