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日本近代建築史研究の第一人者であり、建築探偵としても有名な藤森照信さん。 自ら建築作品を手がけるようになったのは1990年「神長官守矢史料館」。 以来、形式にとらわれることのない独創的な建築の数々を発表し、建築界に驚きを与え続けてきた。 昨年第10回ヴェネチア・ビエンナーレ建築展で開催された「藤森建築と路上観察:誰も知らない日本の建築と都市」は、国際的な評価が高い日本の現代建築のもうひとつの顔として大いに話題を呼んだという。 今回はその展覧会の帰国展。藤森建築を本格的に紹介する国内で初めての機会。 建築家たちは、コンペやプロポーザルなどで、形や空間の表現に捕われ、「仕上げ」においては 二の次、というか、触れないで終わってしまっていることもある。 「仕上げ」こそが人の目に触れるものであり、最も大切なもの。。。 「仕上げ」にこだわる藤森さん、「縄文建築団」の世界がそのまま展示空間に! 個人的に、藤森建築で最も印象的な作品。まるで宮崎アニメに出てきそうな夢みたいなカタチ。 展示会場では構想から竣工までの過程をビデオで流されていたがとにかく楽しい。 藤森さんの実家の畑に建てたこの建築。 「ぽこぽこたくさん建てたら楽しいでしょう?」なんて、色鉛筆でぐりぐりスケッチしている藤森さん、 ホント楽しそう!お喋りだし。。。 周りよりちょっと高すぎた!というので名前が「高過庵」って。。。 山から「これがいい」といって切り出して乾燥させた栗の柱を立ててから、本体を造るときに仰々しい現代的な足場とブルーシートで覆われた姿は、竣工した姿とのギャップがあまりにも大きすぎて可笑しい。 「茶室 徹」 「ラムネ温泉館」 展示室の壁には作品の写真と、それに使われた素材のモックアップが。 チェーンソーとそれを使ったときの木材の削り口、というように、見た目にも分かりやすく 「焼杉(ヤキスギ)」などは、耐久性をあげるための昔からの工夫を現代的にアレンジしてあった。 「ニラハウス」 「タンポポハウス」 屋根に草が!!究極の「屋上緑化」。 でもしっかりとディテールを考えてあり、雨漏りは今までしていないという。 やはり観ていると口元が緩んでくる。。。楽しい。 「第10回ヴェネチア・ビエンナーレ建築展 日本館展示風景」 「東京計画2101」 今回の展示でも、この写真の雰囲気を再現されていたが、違うのは展示会場の天井高さ! 展覧会で壁一面にこの会場デザインの藤森さんスケッチが並んでいたが、かなり思考錯誤されていた。 低い入り口を屈んでくぐると、そこにそびえるのは高さ5mほどもある巨大な芝の塔! これは「東京計画2101」に因んでいたのだろうか、まるで生き物のような存在感。 2101年の東京、温暖化によって水没してしまい、反省した人間たちが環境問題に取り組み。。。 荒んだというか、究極の建築というか。。。 とても衝撃的な作品。 路上観察「緑のドレス、東京」 路上観察「世界一楽しいスベリ台、東京」 繭のような楕円のテントに入ると、そこは「路上観察学会」の世界。 「路上観察学会」のメンバーが、各々撮りためた写真をテーマごとに写しながらコメント。 まったりとしたコメントぶりが可笑しい。撮影している姿は怪しいオジサマたちなのだが。。(失礼!) 右上の写真は、旧同潤会の中庭らしいが、世界一スリルがある滑り台!本当に!! こんな感じで、日本全国の面白い「スポット」を紹介してくれる。 ある種日本的な面白さ。これを世界の方々はどのように観てくださったのか、気になるところ。 原始的に見えながらも現代的な方法で仕上げられた建築たち。 たくさんの建築を観てきた藤森さんだからこそできる究極の世界。 西新宿のビルの中で、草や土の匂いに癒され気分良く会場を跡にした。 こういう感覚、とても大切なことだと思う。 ※記事中の写真はHPより引用させていただきました。
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