建築士のつぶやき

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「自閉症だったわたしへ」


あらすじ
わたしってそんなに「変でおかしな子」なの?
幼い頃から、周囲の誰ともうまくつきあうことができず、いじめられ、
傷つき苦しみ続けた少女ー。
家族にも、友達にも、学校にも背を向け、たった一人で自分の居場所を求めて旅立った彼女が、
ついに心を通いあわせることのできる人にめぐりあい、
自らの「生きる力」を取り戻すまでを率直に綴った、鮮烈にきらめく、魂の軌跡の記録。

自閉症について、学術的に、医学的に、など、外から書かれた著書は多いが、
自閉症だった自らが、内から表現した著書は極めて稀。

この本は、まさに「内から表現した」本である。


「ドナ」は、自分の本来の姿。
でも自分を外敵から守るため、社交的な「キャロル」、理論的な「ウィリー」という像をつくりあげ
その場に応じて使い分けて生きてきたという。

私は、自閉症の人と遭ったとき、どのように接していいか、正直なところ戸惑ってしまう。
(関係者のみなさん、すみません)
この本を読むと、少なくとも「ドナ」が望んでいることはとてもよく分かるし、
「普通」と言われている一般人より遥かに優れた感性、洞察力を持っていることに感心する。
そして、のほほんと生きている自らを恥ずかしく思う。。。

続きもあるみたいだが、機会を見つけて読んでみたい。

ブックオフで105円だったのが軽すぎる。
とても重みのある、人生観を変える一冊。

「一年ののち」

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「一年ののち」

サガン/著 朝吹登水子/訳 新潮社 1988年
http://books.yahoo.co.jp/book_detail/09271746

読もうと思ったきっかけは、言わずもがな。
大好きな映画「ジョゼと虎と魚たち」の主人公、ジョゼが愛読しているから。
http://blogs.yahoo.co.jp/astak0501/15910101.html

あー我ながら、なんて単純!

サガンの小説は、「悲しみよこんにちは」とか「ブラームスはお好き」とか、
学生時代に友人に薦められ何冊か読んだことがある。お洒落な恋愛小説だったという印象。

この「一年ののち」を読むのは初めて。

映画を見てからだったので、ちいちゃん演ずるジョゼになった気持ちで一気に読んだ。

舞台はパリ。毎月曜日に開催されるパーティに出席する面々の表と裏の顔が、
心情の綾となって幾重にも重なり合っていく。
最初の方でベアトリスの口からこぼれ落ちた詩。これが、この物語のキーワードとなる。

ひと月の後、ひと年の後、われら如何に、悩み苦しまん。
君よ、かの広き海、君とわれを分けへだてつつ
ティトゥス、ベレニスと相会わずして
日々は明け、日々は暮れなん

映画のジョゼも朗読する、最後のシーンがとてもきれいで叙情的。

「いつかあなたはあの男を愛さなくなるだろう。」とベルナールは静かに言った。
「そして、いつかぼくもまたあなたを愛さなくなるだろう」
「われわれはまたもや孤独になる。それでも同じことなのだ。
そこに、また流れ去った一年の月日があるだけなのだ・・・」
「ええ、わかってるわ」とジョゼが言った。

原作にはジョゼがサガンの小説を好きなことはうたっているが、どの小説かは言っていない。
そんな中、この本のこのセリフを用いた脚本家の渡辺あやさんは素晴らしい。
ジョゼの世界にぴったり。
小説では更に続く。

「ジョゼ」とベルナールが言った。
「それは不可能だ。われわれいったいみんな何をしたっていうんだ・・・・
何が起こったんだ?いったいこれはみなどういう意味なのだろう?」
「そんなふうに考えはじめてはいけない」と彼女は優しく言った。
「そんなことをしたら気違いになってしまう・・・」。

続きの「すばらしい雲」も読みたいのだが・・・。
この「一年ののち」と同様すでに「絶版!」らしい。
(映画と一緒・・)
図書館や古本やさんで探すしかないかな・・・。

因みに、「ジョゼと虎と魚たち」、もうすぐ映画館での上映がある。
同じ犬童監督の「メゾン・ド・ヒミコ」と同時上映で
早稲田松竹にて2月18日〜24日までの1週間。
http://www.h4.dion.ne.jp/~wsdsck/contents/program.html

映画館で、ジョゼと恒夫に遭いたいなあ・・・。

「博士の愛した数式」

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第1回本屋大賞を受賞した、今映画上映をされている作品。

あらすじ
「ぼくの記憶は80分しかもたない」博士の背広の袖には、そう書かれた古びたメモが留められていた
ー記憶力を失った博士にとって、私は常に「新しい」家政婦。
博士は「初対面」の私に、靴のサイズや誕生日を尋ねた。
数学が博士の言葉だった。
やがて私の10歳の息子が加わり、ぎこちない日々は驚きと歓びに満ちたものに変わった。
あまりに悲しく暖かい、奇跡の愛の物語。

つい旬の本に飛びついてしまう。
この作品も本屋さんの店頭に「映画化!」と紹介されていたのでつい購入。

数学の公式が次々と出てくるが、博士の分かりやすい講義によって
それらに命がふきこまれていく。踊りだす感じ。
読み終わると、目にする数字という数字にはすべて意味があるのでは?と
愛着が沸いてくる。

「記憶が80分しか持たない」ということは、楽しいコトを忘れてしまうという反面、
つらいことや悲しいことを忘れられるといういいこともあるのだな。

何だか凄い大きな発見をして得した気分になれた、1冊。

「金閣寺」

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「金閣寺」

三島由紀夫
新潮文庫


図書館で「有名だから」となんとなく手にとってしまった作品。

昭和25年の夏、京都の鹿苑寺の有名な金閣が、寺僧の放火によって焼失した事件を素材として、
6年後の昭和31年に書かれた。

金閣を焼いた青年は、動機は「美に対する反感」であったと言っていたそうだ。

主人公の犯罪は、狂気というよりはむしろ挫折した英雄の行為として
青春の一幕としてこの作品では描かれている。

「金閣寺」は彼にとって、母であったり、恋人であったり、友人であったりするが
そのあまりにも象徴的な存在が鬱陶しくなってしまうのだ。
屈折した青春。

金閣を焼く寸前の青年の心境の変化。とても美しい描写だ。


幻の金閣は闇の金閣の上にまだありありと見えていた。
それは煌きを納めなかった。
水際の法水院の勾欄はいかにも謙虚に退き、その軒には天竺様の挿肘木に支えられた潮音洞の勾欄が、
池にむかって夢見がちにその胸を差し出していた。
庇は池の反映に明るみ、水のゆらめきはそこに定めなく映って動いた。
夕日に映え、月に照らされるときの金閣を、何か不思議に流動するものに見せていたのは、
この水の光であった。
たゆたう水の反映によって堅固な形態の縛めを解かれ、かかるときの金閣は、永久に揺れ動いている
風や水や焔のような材料で築かれたものかと見えた。

その美しさは類がなかった。
そして私の甚だしい疲労がどこから来たかを私は知っていた。
美が最後の機会に又もやその力をふるって、かつて何度となく私を覆った無力感で
私を縛ろうとしているのである。


主人公の一人称による文体は、彼の心の葛藤を赤裸々に映し出し、
読んでいる方は、三島の巧みな文体により、彼と共にどんどん暗闇に堕ちていく・・・。

三島作品は、心にずっしりとのしかかるので
豊饒の海シリーズの後、少し間を開けて読んだのだが
また、気分転換しなければ!

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「光の教会 安藤忠雄の現場」

平松 剛
2000年 
建築資料研究社


安藤さんの名作「光の教会」を
施主、設計者、施工者、各々の立場にたって客観的に描いた作品。

設計者の視点から書かれた書籍はたくさんあるが、
施主や施工者の視点から書かれた本書は、とても楽しく
読み終える頃には一緒に「光の教会」を作り上げたような錯覚を覚える。

「建築というものは、鉄とコンクリートとガラスというような、
いわゆる誰でも手に入る材料で、誰も手に入らないようなものをつくりたいと思っているわけですよ。」

初めて安藤さんが施主に見せた模型。。。
一見、それはただの直方体の箱だ。
長さ18センチ幅6センチ高さ6センチの箱である。
なぜかその箱に対して1枚の壁が斜めに突き刺さっている。
この壁はそのまま建物を貫いて後ろまで突き出ている。
箱と壁の交差位置には十字架の形に窓が設けられている。
正面は南向きなので、建物の中から見ると、
その正面の窓から十字架形の光が差し込む仕掛けになっているのだ。

安藤さんのこの「熱意」に惹きつけられ
あの美しい「光の教会」ができあがった。

訪れてから10年以上経つが
あの場に佇んだ時の感動は今でも鮮明に覚えている。

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