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「ノルウェイの森」 著者: 村上 春樹 出版社: 講談社 発売日:1987年9月10日 ■出版社/著者からの内容紹介 いい尽くされた言葉より 心に残る この物語を…… この小説はこれまでに僕が1度も書かなかった種類の小説です。 そしてどうしても1度書きたかった種類の小説です。これは恋愛小説です。 ひどく古ぼけた呼び名だと思うけれど、それ以外にうまい言葉が思いつけないのです。 激しくて、物静かで、哀しい、100パーセントの恋愛小説です。――村上春樹 ■内容(「BOOK」データベースより) 限りのない喪失と再生。今いちばん激しい、100パーセントの恋愛小説! 発売当初、社会現象的にブームになって、 特に、世の中のお父さんたち世代が飛びついて、 うちの父も、早速読破、私に「読みなさい」と渡されて。。。 学生の時に読んだのだが、当初は、どうしてこれほどのブームになるのか 分からなかった。 若かったんだな〜。 最近、映画化の為?か、文庫化されて本屋さんに平積みされているのを見て 突然読んでみたくなった。 (相変わらず、いつものパターン。。。映画化とか、オススメとか弱い。。。) 喪失とか、再生とか、生とか死とか。。。 当時とはまったく違う感情が渦巻く。 (以下、ネタバレあります) 若い頃に、最も大切な人、それも同年代の友人や恋人を失うと、 しかも「自ら命を絶つ」カタチで失うと、 その人にとって、自分の存在は何だったのだろう、 どうして、彼は私に打ち明けてくれなかったのだろう、 私が彼を追い詰めてしまったのだろうか。。。。 こころが折れてしまい、立ち直ることはとても難しいのだと思う。 (私は幸い、このような経験がないので、あくまでも想像の域。 経験された方にはこのような言い方は気に障るかもしれない。。。) 恋人を失った直子を気遣ううちに、気になる存在になり、 でもそれは、「恋」とかではなく、友人の恋人を慕うという「愛」だったのか。。。 現実と空想の中でいったりきたり。 空想の恋人「直子」、でもそれは確実に現実のものとして存在していたのに、 現実の恋人「緑」の存在とはなれなかった。 主人公は、「直子」までも失った危ういバランスを持ちながら、 前を向いて生きていけるのだろうか。 死は、生の延長ではなく、生の隣にある。 毎日を大切に、触れ合う人を大切に生きたいと思う。
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「告白」 湊 かなえ (著) ■内容紹介 デビュー作でありながら、「週刊文春ミステリーベスト10」1位、 本屋大賞1位を受賞したベストセラーの文庫化。 6月5日には中島哲也監督作品として、全国東宝系でロードショー決定! ■内容(「BOOK」データベースより) 「愛美は死にました。しかし事故ではありません。 このクラスの生徒に殺されたのです」我が子を校内で亡くした中学校の女性教師による ホームルームでの告白から、この物語は始まる。 語り手が「級友」「犯人」「犯人の家族」と次々と変わり、 次第に事件の全体像が浮き彫りにされていく。 衝撃的なラストを巡り物議を醸した、デビュー作にして、 第6回本屋大賞受賞のベストセラーが遂に文庫化!“特別収録” 中島哲也監督インタビュー『「告白」映画化によせて』。 映画公開後、話題も評判も高いこの作品。 本屋さんでも平積みされている。 導入部の女性教師の告白は、静かな静かな語り口調なのだが、 じわじわと詰めていく感じが、怖い。 その後は、関係する人たちの「告白」が続くのだが、 みな、それぞれの立場のそれぞれの言い分が、リアルに表現されている。 思春期の様々な葛藤、親との確執、病への偏見、等、 考えるべき問題がたくさんあり、 衝撃のラストは、救いようも無い不安を残す。 松たか子さん主演の映画も観てみたい。
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■内容紹介 高校ボクシング部を舞台に、天才的ボクシングセンスの鏑矢、進学コースの秀才・木樽という 二人の少年を軸に交錯する友情、闘い、挫折、そして栄光。二人を見守る英語教師・耀子、 立ちはだかるライバルたち......。様々な経験を経て二人が掴み取ったものは!? 『永遠の0』で全国の読者を感涙の渦に巻き込んだ百田尚樹が、 移ろいやすい少年たちの心の成長を感動的に描き出す傑作青春小説! ボクシング小説の最高傑作がいま誕生した! ■内容(「BOOK」データベースより) 高校ボクシング部を舞台に、天才的ボクシングセンスの鏑矢、進学コースの秀才・木樽という 二人の少年を軸に交錯する友情、闘い、挫折、そして栄光。 二人を見守る英語教師・耀子、立ちはだかるライバルたち… 様々な経験を経て二人が掴み取ったものは!? 『永遠の0』で全国の読者を感涙の渦に巻き込んだ百田尚樹が移ろいやすい少年たちの心の成長を 感動的に描き出す傑作青春小説。 ミーハー(←死語?)な私。市原くんが観たい、という不純な動機だけで観に行った映画 「ボックス!」。 ボクシングのシーンは、迫力満点。 彼や高良くんの好演に感動しつつ、 マネージャーや女性教師の存在意義が分からず、消化不良。 最後のファイトシーンも、ちょっと。。。普通で良かったような。。。 で、このもやもや感を払拭したく、評判のとても良い原作を。(←やはりミーハー^_^;) これは。。。 凄い!! 風が吹き抜けた。。。 読み終わっても尚、心臓がバクバクしている。 スポーツを描く本で、こんな臨場感を味わったのは生まれて初めてだ。 幼馴染の二人は、とても対照的。 やんちゃでボクシングの天才、鏑矢(カブ)と、 努力家で秀才、木樽(ユウ)。 そして、カブのことが大好きな女子マネージャー、丸野、 ユウくんが大好きな耀子先生。 ある意味王道の設定で、ストーリーも大凡読めるし、予想どおりなのだが、 凄い!! ボクシングに対してまったくの素人、耀子先生と ボクシングを始めたユウくんの視点から、交互に描かれるその物語が、 素人である読者(=私)を知らず知らずに惹き込んでいく。 物語を追いながら、ボクシング用語の解説、ボクシングの醍醐味をしっかりと伝えてくれて、 ずっしりと響く。 ボクシングがこれほどまでに、厳しい「スポーツ」であったとは。。。 すっかり耀子先生に感情移入し、一緒に試合を応援していた。 カブくんは、愛らしいキャラクターで、 最初から最後までがっつりこころを掴まれてしまった。 ネタばれになってしまうが。。。 天才としての颯爽としたボクシングに始まり、 稲村に負けてしまうところ、 あっさり、ボクシングをやめてしまうところ、 ユウくんに負けてしまうところ、 負けたユウくんのために、黒子に徹するところ、 そして、 最後、親友のため、マルちゃんのために、「鬼」になるところ、 人間味溢れる、鏑矢くんを追って まさに風が吹き抜けたようだった。 読み終わってから、映画を振り返ると、原作にかなり忠実に再現されていたように思うが、 やはり、原作の世界観を表現するためには、詰め込み過ぎていたように思う。 少ししてから、また映画も観てみたい。
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「食堂かたつむり」 著者/訳者 小川糸/〔著〕 出版社名 ポプラ社 発行年月 2010年01月 同棲していた恋人にすべてを持ち去られ、恋と同時にあまりに多くのものを失った衝撃から、倫子はさらに声をも失う。山あいのふるさとに戻った倫子は、小さな食堂を始める。それは、一日一組のお客様だけをもてなす、決まったメニューのない食堂だった。巻末に番外編収録。
恋とともに何もかもを失い、そのショックで声まで失くした倫子は、ふるさとに戻り、小さな食堂を始める。お客様は一日一組。食堂は次第に評判を呼ぶように…。 そして、幸せな美味しいお料理たち。。 とても幸せなひとときを登場人物と一緒に過ごすことができる。 登場人物はみな人間味に溢れていて、特にお母さん、素敵♪。 後半は胸が痛くなってきますが、それでもあたたかくなる。 「食堂かたつむりの料理」も一緒に読むと、より楽しい。 楽しいテンションのまま、 意を決してジュテームスープ、つくろうか?と、ダンナ様に言ったら 「美味しそうだけど、またにする・・・」とやんわり拒否られた。。。なぜ(+_+) 倫子のイメージにぴったりなコウちゃん演じる映画も観たいなあ。。。
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「闇の子供たち」 梁 石日 (著, 原著) (幻冬舎文庫) (2004/04) ■出版社/著者からの内容紹介 世界中の富裕層の性的玩具として弄ばれるタイの子供たち。 アジアの最底辺で今、何が起こっているのか。 モラルや憐憫を破壊する資本主義の現実と人間の飽くなき欲望の恐怖を描く衝撃作! ■内容(「BOOK」データベースより) 貧困に喘ぐタイの山岳地帯で育ったセンラーは、 もはや生きているだけの屍と化していた。 実父にわずか八歳で売春宿へ売り渡され、世界中の富裕層の性的玩具となり、 涙すら涸れ果てていた…。 アジアの最底辺で今、何が起こっているのか。幼児売春。臓器売買。 モラルや憐憫を破壊する冷徹な資本主義の現実と人間の飽くなき欲望の恐怖を描く 衝撃作。 空港閉鎖などの運動により、政権が変わることとなったタイ。 現実でも揺れている国内。 私たち日本人は、観光として、バンコクやプーケットなどにたくさん訪れている。 私もプーケットに訪れたことがあるが、ホテル周辺のリゾートと、 地元の街との生活の差を垣間見た瞬間、 複雑な思いで過ごした記憶がある。 この本は、フィクションということではあるが、 タイの水面下の状況を、リアルに描いている。 幼児売春や臓器売買のシーンはあまりにも辛く、 本当に現実に行なわれているとしたら、とても許される行為ではない。 ただ、海外のボランティア団体がいくら対応しても、 その国が、自力で行動を起こさない限り、何も変わらない。 モラルが変わらないと。。。 かといって、「偽善」などといって何も行動を起こさなくても変わらないし。。。 様々なジレンマに陥った。 先日映画化もされたが、映像を目にするのが怖くて、足を運べない。 そうして、目を背けてはならないとは思うのだが。。。 衝撃的な作品。
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