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創元推理文庫 伊坂 幸太郎 (著) ■内容(「BOOK」データベースより)
引っ越してきたアパートで出会ったのは、悪魔めいた印象の長身の青年。 初対面だというのに、彼はいきなり「一緒に本屋を襲わないか」と持ちかけてきた。 彼の標的は―たった一冊の広辞苑!? そんなおかしな話に乗る気などなかったのに、なぜか僕は決行の夜、 モデルガンを手に書店の裏口に立ってしまったのだ! 注目の気鋭が放つ清冽な傑作。第25回吉川英治文学新人賞受賞作。 ■著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より) 伊坂 幸太郎 1971年千葉県生まれ。 2000年、『オーデュボンの祈り』で第5回新潮ミステリー倶楽部賞を受賞しデビューする。 『アヒルと鴨のコインロッカー』で第25回吉川英治文学新人賞、 短編「死神の精度」で第57回日本推理作家協会賞を受賞 少し前に、映画も上映されていた。 一風変わった題名に惹かれていたものの、観そびれていた。 それから忘れていたのだけど、ふらふらっと立ち寄った本屋で目に留まって衝動買い。 伊坂さんの作品は初めて。 現在の「椎名」と、二年前の「琴美」の物語が、各々のの一人称で交互に進んでいく。 共通する登場人物を通して、それぞれの物語が解けていく。 想像する過程がとてもわくわくさせられる。 ペット殺しという、残虐な犯罪を核に、登場人物と様々なことを考えさせられる。 日本人が、外国人を知らず知らずに遠ざけてしまう理由や、 痴漢などを目の前で目撃しても見ないふりをしてしまう不甲斐なさ、 病気に対する偏見。。。 淡々とした文体が切なさを増す。 ブータンという国に行きたくなる。 是非映画も観てみたい。
他の伊坂作品も読んでみたい。 |
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「証し」 矢口 敦子 (著)
(幻冬舎文庫) (文庫)
■ストーリー過去に金のために卵子を売った木綿子と、不妊に悩みその卵子を買った絹恵。
二人の「子供」である十六歳の恵哉が、一家四人惨殺事件の嫌疑をかけられ自殺した時に、 彼女たちは出会う。 息子の無実を信じる木綿子は真犯人探しに乗り出すが、絹恵は懐疑的だった・・・。 犯人が現場に残した「VS」の謎が解けた時、二人は恵哉の心の叫びを知る。 長編ミステリ。 「償い」と共に本屋さんに平積みされていた作品。 「償い」の続編ではないが、社会的に訴えかける。 卵子提供、体外受精、少年犯罪。。。 医学の発達により、卵子提供や体外受精により子供を授かることが可能となったが、 そこには、「生」をめぐる倫理観がつきまとう。 育ての親と生みの親、遺伝子。。。 そこには、守らなければならない、超えてはならない、人としてのルールがある。 同じ女性として、木綿子と絹恵、双方の気持ちがわかるとともに、 人間としての「生」を受けることの大切さを改めて感じる。 この作品は、とても難しい、繊細なテーマに触れている。 がために、 あまりにも現実離れした(それは分りやすくしているのだろうが)木綿子の設定が歯痒く、 腹立たしくもなってくる。 作者が言いたかったことは何だったのだろうか。。。 「VS」 切なくなった。
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「償い」 矢口 敦子 (著)
(幻冬舎文庫) (文庫)
■ストーリー出版社/著者からの内容紹介
医師からホームレスになった日高は、流れ着いた郊外の街で、連続殺人事件を調べることになる。 そしてかつて、自分が命を救った15歳の少年が犯人ではないかと疑うが……。感動の長篇ミステリ。 内容(「BOOK」データベースより) 36歳の医師・日高は子供の病死と妻の自殺で絶望し、ホームレスになった。 流れ着いた郊外の街で、社会的弱者を狙った連続殺人事件が起き、日高はある刑事の依頼で 「探偵」となる。 やがて彼は、かつて自分が命を救った15歳の少年が犯人ではないかと疑い始めるが…。 絶望を抱えて生きる二人の魂が救われることはあるのか?感動の長篇ミステリ。 暫く活字を見るのが億劫だったのだが、 春の陽気に誘われ、活字が恋しくなってふと寄った本屋に平積みされていた本。 「人の肉体を殺したら罰せられるのに、人の心を殺しても罰せられないのですか?」 社会的強者と弱者、加害者と被害者、男と女、親と子、介護をする立場と受ける立場、 仕事と家庭、。。。 次々と起こる事件は、背景が皆、重く、重く、のしかかってくる。 主人公は医者からホームレスへ、と、分りやすい構図が設定されているが、 だからこそ、知らず知らずのうちに主人公の気持ちに共感できていく。 最後の場面は、美しく、映像が浮かんでくる。 東野圭吾さんの作品のように、推理ものでありながら、社会と自分自身に訴えかける作品。
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(Pen BOOKS) (単行本)
ペン編集部 (編さん)国立新美術館にたくさんあったよ〜♪ と、妹が買ってきた本。 国立新美術館のシンボルマークやサイン計画もこのヒトのお仕事なのだ。 その他にも、携帯電話や缶ビールなど、何気に目にするモノたちが 何気にこのヒトのデザインだったりして驚く。 このヒト。。。 佐藤可士和氏。 マスコミへの露出も割りとあり、お顔もどこかで拝見したことがある。 この本は、佐藤氏のお仕事から、プライベートなことまで、まさに 「まるごと」佐藤可士和氏を曝け出した(とされている)本。 美しい奥様の写真とか、日常使用している文房具、よくいくレストラン、 好きな音楽、小さい頃の作品たちなど、、、 こだわりがたくさん詰まっている。 「佐藤可士和」氏がどのように出来上がったのか、想像できるような本だ。 お仕事を中心とした作品集は他にも出されているが こちらは、彼の「生活」とか、作品が生まれる「過程」を載せた本。 でもなあ。。。 本当に、これが彼のモノたちだとしたら(あまりにも曝け出されているので信じがたい。。)、 ファンたちが殺到して大変なことになりそう。 あ〜。それが目的か!(笑)
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「海辺のカフカ」 村上 春樹 (著)
(新潮文庫) (文庫)
■ストーリー(「BOOK」データベースより)
「君はこれから世界でいちばんタフな15歳の少年になる」―15歳の誕生日がやってきたとき、 僕は家を出て遠くの知らない街に行き、小さな図書館の片隅で暮らすようになった。 家を出るときに父の書斎から持ちだしたのは、現金だけじゃない。 古いライター、折り畳み式のナイフ、ポケット・ライト、濃いスカイブルーのレヴォのサングラス。 小さいころの姉と僕が二人並んでうつった写真…。 連日報道される政治家たちの情けない姿にあきれ、 次々と起こる凶悪事件におびえながらも ブラウン管の向こうで報道されているものは、 現実の世界とは違うように感じる今日この頃。 村上春樹ワールドを体験したくなって久々に彼の作品を読んでみた。 世界で愛読されているというこの本。 彼独特の不思議ワールド満載だった。 幻想ともいうべき?仮想世界と現実との間を カフカ少年とナカタさんの二つの物語と共にいったりきたり。 15歳なのに難しく物事を考えすぎるカフカ少年と 「私は頭が悪いのです」というナカタさん。 二人の生きる世界は全く違っているのだけど 二人の各々の世界に惹きこまれていく。。。 そして、読み終えたときのこの脱力感。 なんだろう。 とってもとっても長旅をしたあとの充実感か。。 通勤時間に読んでいたのだが
現実と幻想がわからなくなってしまいそうな錯覚に陥った。 |



