|
「建築をめざして」 著者名: ル・コルビュジエ/吉阪隆正 訳 発行所: 鹿島出版会 住宅は住むための機械だ。
この有名な言葉を含む本書は ル・コルビュジエの都市・建築・住宅に対する新時代の到来を告げる宣言であり、 その問題提起は今なお新鮮である。 あまりにも有名な本。 時々読み返して原点に帰るのもいいものだ。 立体(ボリューム)と面とは建築を表明する要素である。 立体も面も平面(プラン)によって決定される。 平面が原動力である。 想像力不足の方々にはお気の毒だが! 建築を覆っているさまざまな装飾を取り除いた時 そこには何が残るのか。。 覆うものがないとき それは建築として存在しているのか。。。 私たちは常に「想像」しなければならない。 その建築がその場所に、その姿を現すことを!
|
book
[ リスト | 詳細 ]
|
あなたの人生は退屈ですか?
どこか遠くに行きたいと思いますか? あなたに必要なのは見栄えのよい仕事でも、 自慢できる彼や彼女でも、おしゃれな服でもない。 必要なのは想像力! 家出の方法、ハイティーン詩集、競馬、ヤクザになる方法、自殺学入門・・。 時代とともに駆け抜けた、天才アジテーターによる100%クールな挑発の書。 30年ほど前に書かれた本だが、今でもかなり新鮮。 結局、人間の根底にあるものは普遍ということか。 なかでもハイティーン詩集は新鮮で、とにかく眩しい。 「百行書きたい」という詩の中で、ある一行に目が留まった。 昨日と明日をた(+)して2で割(÷)りたい。 昨日と明日の間にある「今日」は、きれいに2で割れるのか? いや、割れなくてはならないのか? それとも1週間を足して7で割った方がよいのか? たった一行の何気ない言葉なのに 「今日」の存在意義ををしみじみ考えさせられる。 寺山修司独特の世界観で、かなり刺激を受け
読後はなぜか清々しい気分になった。 |
|
「建築は詩」 ―建築家 吉村順三のことば100 吉村順三建築展実行委員会 (編集) 永橋 爲成 (2005/10) 彰国社 やさしい語り口調で、わかりやすい言葉で、建築について様々な視点から述べている。 音楽を聴いているような心地よさに、思わず微笑んでしまう。 責任のある自由さ 私は住宅の設計を内部から進めていき、
最後にエレベーションのスタディにとりかかることにしている。 エレベーションは本来近隣との関係に責任をもち、 節度のある態度でとりくむべきものである。 エレベーションにかぎらず、一般に物の形は固定した論理でもって、 やみくもにつくられるべきものではない。 人間の自由さをいいものとして形に生かしていく努力 ー責任のある自由さー を大切にしたい。 建築に対して純粋なことばたち。 社会や法律などに言い訳をつくって、流されてしまっている自分が情けなくなる。 定期的に読み返して「こころ」を忘れないようにしたい。
|
|
「マリー・アントワネットの首飾り」 エリザベス・ハント著 野口百合子訳 新潮文庫 あらすじ 1785年7月12日、マリー・アントワネットに王室御用達宝石商から手紙が届いた。
文面は160万リーブルの首飾りを王妃が買い上げたことに感謝する内容。 身に覚えのない彼女はまったく理解できず、手紙を焼き捨ててしまう。 ルイ王朝最大のスキャンダル、「王妃の首飾り事件」の発端である。 フランス革命に火をつけ、王妃を断頭台に送った一大事件の首謀者は、孤独で幸薄い一人の女だった。 あの時代の犠牲となったマリー・アントワネットという人に、とても惹かれ、 パリを訪れたときも、友人と離れ単独でヴェルサイユ宮殿を訪れたほど。 今では輝きを失ってしまっていたが、面影を残す「鏡の間」に佇んだときには鳥肌が立った。 「王妃の首飾り事件」はさまざまな作品の題材になってきたらしいが、 これらの中では常に悪役のジャンヌ・ド・ラ・モット・ヴェロア。 これに対し、ジャンヌはヴェロア家再興を願う美しき闘士だったという新解釈を示されたのが 映画「マリー・アントワネットの首飾り」、そしてノヴェライゼーションであるこの本。 彼女の目線からあの事件を描かれている。 彼女もまたあの時代の犠牲者だったのだ。 そして、人間として自由に生きたいと願いながら、 同じ人間である民衆の苦しみを理解することができなかったマリー・アントワネットの哀しみもまた、 陰影深く伝わってくる。 映画も観てみたいと思う。
|



