逢坂山(2)
京阪電鉄京津線大谷駅前で 国道1号線の陸橋を渡り 京都方面へ坂を下ると走井清水で名高い月心寺がある。
平安の頃より旅人の喉を潤してきた名水といわれ 今も湧き出ている。
「走井清水」月心寺の格子越しに見える井戸
「逢坂の関跡碑」
ここから国道1号線を大谷駅まで戻り 琵琶湖方向へ進むと駅前の道が国道に出会う。
この山手に蝉丸神社分社、関跡を示す石碑がある。
然し 関があった場所は 昔の絵図から 後述する関寺境内西端とする説が現在では有力である。
関寺は長安寺と名を変え ここよりも琵琶湖側の京阪上栄町駅近くにある。
この隣には昭和の関所の役割を果した大津警察署の検問所跡が残っている。
昭和三十年代、ここで江戸時代さながらの「御用」と描かれた提灯で 車を止められた思い出が懐かしい。
国道を琵琶湖方向へ進むと 峠を越えたあたりに蝉丸神社上社が見える。
この先にある名神高速路を横切ると やがて国道は草津方面と浜大津方面に分岐する。
浜大津方面への国道から一般道へ下り 北進すると右手に蝉丸神社下社が建つ。
この先のJR東海道線を越えると 間もなく関所があった場所といわれる長安寺(旧名関寺)である。
京阪上栄町駅で下車すると 京都方面へ徒歩3分の至近距離である。
境内は参拝する人もなくひっそりとしている。
「長安寺本堂」 「役牛の慰霊碑」
本堂に近づくと突然、スピーカーから読経の声が流れてくる。赤外線センサーなどが設置してあるようだ。
以前、この近くで丸太材を敷き詰めた往時の道路跡が発見されたと何かで読んだ記憶があった。
然し、道路跡も関所があった形跡も見当たらないので諦めて帰ることにする。
偶然、来合わせた方が逢坂山の道路工事で犠牲となった役牛の大きな慰霊碑や小野小町の碑を案内してくれた。危うく見落とすところであった。
ここから北上すると三井寺、大津歴史博物館経由京阪石山坂本線に至る。
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