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トラベラー・ニュース・サービス(TNS)は、RPGトラベラーのサポート雑誌である、トラベラー・ジャーナル(後に、チャレンジに改名)に毎号掲載された記事です。
架空の世界であるトラベラー宇宙で起こった事件のニュースを配信するという体裁でした。
サポート誌の新号が出版されて、TNSの時間が進むと、トラベラー宇宙の時間も進む。
このスタイルだからこそ、以前このブログの記事で言及した「第5次辺境戦争」や「皇帝暗殺」といったイベントを起こすことができたのです。
最終兵器AIウイルスによって、恒星間文明圏は崩壊します。
当然、TNSも存在しなくなります。
チャレンジ誌69号から71号にかけて、ウイルスに感染して「文字化け」したニュースの掲載で、TNSは最後を迎えます。
チャレンジ誌69号
チャレンジ誌70号
チャレンジ誌71号
チャレンジ誌のTNSを再録したサプリメント「サバイバルマージン」では、さすがに70号と71号のTNSはカットされていました。
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レビュー: RPG(トラベラー)
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前回の記事「AubaineからKaraguuka」で「Reformation Coalition」を「新生連合」と訳しました。
TNEの展開は1993年からですが、私は当時からこの訳語にしていました。
理由はあります。
ここに記事にします。
私はスポーツ観戦にはあまり興味はありません。
しかし、「ドーハの悲劇(1993)」は知っていましたし、当時のサッカー日本代表を率いていたのが、名将オフトであることも知っていました。
1994年に、オフト氏の後任としてファルカン氏が日本代表監督に就任したとき、新聞のスポーツ面だったか週刊誌だったかの見出しに「新生ファルカン・ジャパン」と書いてあったのが、まず1点目。
1993年から1994年にかけて活動した政党に「新生党(しんせいとう)」というのがあったのが、2点目です。
「新生党」のネーミングは「新・政党」の駄洒落なのは明白です。
「新生ファルカン・ジャパン」の活躍も「新生党」の政策も、私にはどうでもいいことですが、「新生」という言葉は気に入ったのです。
だから、「Reformation」の訳語は「新生」にしました。
「Coalition」を「連合」と訳した理由は以下の通りです。
「United Nations: トップはSecretary-General(事務総長)、日本語訳は国際連合」
「Solomani Confederation: トップはSecretary General、日本語訳はソロマニ連合」
ソロマニ連合はトラベラー宇宙の架空の恒星間国家です。ある意味国際連合の後継といえるかもしれません。
「Reformation Coalition」のトップもS~r~taGreyn eral……うん、今「Reformation Coalition」の資料集「STAR VIKINGS」PDF版p11からコピペしたらこうなりました……Secretary Generalなのです。
トップはSecretary Generalなら、英語表記がどうあれ、その連合政体の日本語名は「連合」という解釈にしたのです。
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今回の記事は、TNEを知っている人に対しては、簡単に記述できる記事ですが、あえて「知らない人にも少しはわかるかも?」ぐらいの説明を加えてみます。
ただし、2019/4/29に投稿した「トラベラー宇宙のセッティング」は、お読みください。
Classic Travellerは、帝国暦1105年ごろ、「帝国」の黄金時代(Golden Age)を舞台としています。
MegaTravellerは、帝国暦1120年ごろ、皇帝が暗殺されて、分裂した「帝国」が舞台です。
西暦に換算すると、57世紀になります。
帝国暦1130年に「ルカン帝国」(暗殺された皇帝ストレフォンの甥ルカンを帝国の正統な後継者とする勢力)が放ったAIウイルスによって「帝国」を含む恒星間文明圏は崩壊します。
そして、70年。
人々が、明日への希望を信じて文明を再興しようとしている世界。
それが、Traveller The New Era(TNE)です。
そして、その舞台のひとつが、オールドエクスパンス宙域にある恒星間国家「Reformation Coalition(新生連合)です。
ロールプレイングゲームの基本ルールブックにはシナリオが掲載されているものもあります。
ポータビリティを考えると、そういうことはして欲しくないです。
ルールブックを持って、外出して、ゲームをする場合、本は軽い方がいいに決まっています。
しかし、そのゲームの世界観を理解するにはシナリオは有効であり、だからこそ、基本ルールブックに添付されている場合があるのです。
例えば、『落丁本 ? 「Stranded on Arden」』の記事で言及しましたが、シナリオ「出国ビザ」は「The Traveller Book」に収録されています。
最初期のRPGはボックスセットで、添付するシナリオは別冊でしたが、その販売形式はすぐに廃れました。
エンターブレインの「クトゥルフ神話 TRPG」は、世界観を理解してもらうため小説「クトゥルフの呼び声」が掲載されています。
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「テキサス併合」「満洲事変」「2014年クリミア危機」にはアナロジーがある。
先程投稿した記事「歴史のアナロジー(analogy)」に書きました。
架空世界にも同じ類似性のあるものがあります。
それが今回紹介する恒星間国家ソードワールド連合の第5次辺境戦争後の状況です。
帝国暦1105年のソードワールド連合。
ソードワールド星域の大部分を領土とし、隣国ダリアン連合との係争地エントロープを支配しています。
第5次辺境戦争(1107〜1110)後、ソードワールド連合の銀河回転尾方向は「帝国」に占領され、ボーダーワールド連合として分離独立します。
ボーダーワールド(国境世界)とは他者から酷い名付けをされたものだと思いますが、現実世界でも「新疆(新しい辺境)」のような例があります。
帝国暦1120年のソードワールド星域。
あれ? ボーダーワールド連合の領土はこんなに小さかったかな?
上のはTraveller Map版。
下のはメガトラベラー版の帝国暦1120年のソードワールド星域です。
設定にブレがあるようです。
T5、マングーストラベラーの発行によって、イロイロと設定に変更があるようですが、取り合えす昔から馴染みのあるMT版を考察の対象とします。
帝国暦1201年のソードワールド星域。
「帝国」は崩壊してしまいましたが、その継承国家「摂政領」によって、旧ボーダーワールドは併合されています。
これが、「テキサス併合」「満洲事変」「2014年クリミア危機」とのアナロジーです。
帝国暦1248年のソードワールド星域。
「摂政領」が四分五裂した結果、その継承国家のひとつ「帝国摂政領」はソードワールド星域から撤退します。
帝国暦1105年ごろ、ソードワールド連合は「ブロンズ」「ミスリル」「アイロン」「スティール」の4世界(通称「金属世界」)を将来的な開発のためにほぼ未開拓のままで残していました。
「帝国」占領後は、これらの地域は「帝国人」によって開発されます。
「帝国摂政領」がソードワールド星域から撤退しても、これらの世界は「金属世界連合」としてソードワールド連合とは独立した政体を作り上げます。
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今、複数のRPG関連のPDF文書を同時に読んでいます。
エクセルで進捗を記録するようにしてから、読書がはかどるようになりました。
最近(7/2(火))、CTのシナリオ「Stranded on Arden」を読み終わりました。
書き記しておきたいポイントは2つ。
その1: この本は落丁本かもしれない。
その2: このシナリオは「出国ビザ」のヴァリアントです。
その1について
落丁の件です。
それぞれ、PDF文書のp11が物理本ではp9、PDF文書のp12が物理本ではp10です。PDF文書化の際に落丁したわけではありません。
(別の記事ですが、PDFチャレンジ誌に、そのパターンの落丁があるのを確認済みです。いずれ、FFE社に報告を入れる予定です)PDF文書のp11〜p12の間が、1ページ分ほど内容が抜けているようなのです。
p11のラストが
For example, official no. 0 is listed below. He is a clerk who can be bribed for Cr10, and who can be influenced by carousing and admin skill. He canp12の始まりが
12. Arden Society Local Education Committee Chairman. Cr200.p11の「He can」の後、それに続く文章がありません。
p12の「12.」の前に「0. 」から「11.」までの項目があるはずなのに、それがありません。
その2について
「出国ビザ」はTACTICS第18号に翻訳掲載された、ある意味伝説のシナリオ。官僚によって強く統制された異星社会で、正規手続きでたらい回しにされたり、接待したり、贈賄したりして、出国ビザをプレイヤーキャラクターたちが獲得するシナリオです。「ハックアンドスラッシュ」とは対極の、トラベラーでしかありえないシナリオ。
それが、RPGとはこういうモノです。トラベラーとはこういうモノです。それを日本に初紹介するTACTICS第18号に載っているという……。FFE社のクラッシックトラベラーのCDROMを調べたら、「EXIT VISA」は、「The Traveller Book」に収録されているし……。
(「The Traveller Book」は入門用・再編集版ルールブックです)
「日本よ、これがトラベラーだ。」
「RPG入門者よ、これがトラベラーだ。」
ということなのでしょう。
「出国ビザ」と同じ構成で日本語訳されたシナリオはもう一本あって、それがキャンペーンシナリオ「トラベラー・アドベンチャー」内のシナリオ「ジーラのワイン」です。
「ジーラのワイン」を初めて読んだとき、「出国ビザ」を応用させて、独自シナリオを作成させてもイイことに気付かされました。
という流れからの同じ構成のシナリオ「Stranded on Arden(アーデンでの足留め)」です。
ゾダーン連盟と帝国が開戦し、中立国アーデンにゾターン艦隊が迫りつつある中、帝国市民であるプレイヤーキャラクターたちは一刻も早く国外に出る許可を得なければなりません。
つまり、先程引用した「12. Arden Society Local Education Committee Chairman. Cr200.」は、12番目に記載された官僚でアーデン社会地方教育委員会議長、買収額は200クレジットということになります。
0〜11までの官僚がカットされてしまっているのです。
この12人がいなければ、PCたちは出国出来ないかもしれません。
いや、実際にプレイするつもりなら、その前にFFE社に問い合わせるよ。
FFE社内でたらい回しにされたりして……。
(FFE社は10人未満の会社です……ペイパルの情報提供)
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