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何かの発明品が、社会に広まって行くにつれて、世界が変革されていく。
フィクションにも現実世界にも、それはあります。
現実世界で一例を上げると「携帯電話」でしょうか。
「レビュー: コミック」書庫の記事『ガモウひろし「根暗仮面」』で紹介した漫画家ガモウひろし先生の世間一般的な代表作といえば「とっても!ラッキーマン」ですが、私にとっては「臨機応変マン」と「スーパーボーヤケンちゃん」です。
同様に、漫画家すがやみつる先生の世間一般の代表作といえば、「ゲームセンターあらし」ですが、私にとっては「ひみつ指令マシン刑事999」と「ラジコン探偵団」です。
「ラジコン探偵団」は電子書籍化されているので、いずれ購入します。
「ラジコン探偵団」にこんなシーンがありました。
逃走する犯人の乗った車を目撃した主人公の少年たちが、車のナンバーは見落としてしまったものの、車種どころか年式まで、見て記憶していたのです。
車には年式というものがあるのか。
読者である私に強く印象づけられました。
ん?
大人になったからの、あらためての疑問。
年式って、外見でわかるものなのか?
モデルチェンジの事かもしれません。
しかし、私はこのシーンを「年式」という言葉で記憶しています。
脱線が長くなりました。
(撮影機能のある)携帯電話の普及によって、単なる一般人が犯罪現場に遭遇しても、写真や動画を撮ることができるということを言いたかったのです。
現実の我々の世界は、「ラジコン探偵団」の舞台の40年前とは違う世界になってしまったということです。
2006年放送の「ウルトラマンメビウス」第1話で、メビウス出現時に人々はケータイでメビウスを写真に撮りまくっているシーンがありました。
昭和ウルトラマンから続く世界だからこその場面と言えるでしょう。
今回紹介する2点のSFでも、発明品によって変革していく社会が描かれます。
「トリガー」
アーサー・C・クラーク & マイクル・P・キュービー=マクダウエル
上巻内容(アマゾンより)
量子力学を研究するアメリカの科学者ホートンは自ら開発した粒子放射機が驚くべき効果をもつことを偶然に発見した。装置の作動とともに周囲数百メートル以内のすべての火薬が発火するのだ。しかも既知の手段ではそれを防げない。トリガーと命名したこの装置ならば銃を持ちこめない安全地帯を作りだせる。だがこれは世界の軍事力の均衡を崩す危険をはらんでいた。先端技術が招く世界秩序の危機をスリリングに描く長篇SF。下巻内容(アマゾンより)
トリガーがもつ可能性は、時の合衆国大統領ブリーランドをも動かした。彼は、国民の安全と世界平和のためにトリガーの利用をおしすすめていく。だが、その前途には、トリガーを独占し、軍事利用をすすめたい軍部の思惑や、銃器を所持する権利を叫ぶロビイスト団体など、無数の障害が立ちはだかる。はたしてトリガーの力は、人類に変革をもたらすことができるのか!?巨匠が新たな視点から合作で描く、ハードSFの話題作。「過ぎ去りし日々の光」
アーサー・C・クラーク & スティーヴン・バクスター
上巻内容(アマゾンより)
西暦2033年、太陽系外縁で発見された巨大彗星が500年後に地球に衝突するとの報がもたらされた!迫りくる滅亡を前に人々は絶望し環境保全など地球の未来への関心が失われていった。そんなおり、ハイテク企業アワワールド社は、いかなる障壁にも遮られずに時間と空間を超えた光景を見ることのできる驚異の技術ワームカムを完成させた。はたしてその存在は人類にとって救いとなるのか?英SF界の巨匠と俊英による話題作。下巻内容(アマゾンより)
ワームカムをもちいた過去の探査によって、キリストの生涯、フェルマーの定理など、歴史上の謎がつぎつぎと解明されていった。しかし、それらの素晴らしい成果とは裏腹に、ワームカムは人々がお互いを監視する道具としても使われていく。やがて、世界中に普及したワームカムは、人類の未来に驚くべき変化をもたらすことになるが!?人類そして地球の過去と未来を見すえた壮大なヴィジョンで描かれる、ハードSFの新地平。「ラジコン探偵団」のシーン。
第1話だったので、アマゾンの「なか見!検索」で確認できました。
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歴史好きのお薦めするSF
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「歴史好きのお薦めするSF」という書庫を新設しました。
SF小説を紹介する予定ですが、もしかしたら、回が進むと映像作品も取り扱う可能性も否定できないので、「歴史好きのお薦めするSF小説」ではなく、このタイトルにします。
このブログの「検索キーワード」は、「ミクロマン」「RPG」「歴史」です。
SFも取り扱っているので、「歴史好きのお薦めするSF」というカテゴリーに入る記事を書いてみたかったのです。
「レビュー: 書籍(小説)」や「レビュー: 小説」の書庫名で新設しなかったのは、自分のネットサーフィンの経験からです。
もし「歴史好き」「歴史好きでSF好き」の人が、私のブログを訪ねて来た時、クリックして開いてもらえるタイトルは、コッチだと思ったからです。
書庫「歴史好きのお薦めするSF」では、「銀河英雄伝説」や「ファウンデーション」、「氷と炎の歌」を取り上げる予定はありません。それらは、わざわざこのブログで取り上げなくても、既に「歴史好き」に届いていると思われるからです。
ミリタリーSFも取り上げません。ミリタリーSFは大好きですが、この書庫で取り上げるのは何か違うと感じています。
「地球から来た傭兵たち」シリーズは取り上げたいかもしれません。ローマ帝国やイェニチェリが出てくるし……。
作者のジェリー・パーネル氏が2017年に鬼籍に入られて未完ですし、20年以上前に読んだきりなので、レビューのためには再読せねばなりませんが……。
第1回目で扱うのは、「異星人の郷」。
上下巻で創元SF文庫から2010年に出版されています。
東京創元社のホームページから内容紹介を引用します。
上巻
14世紀のある夏の夜、ドイツの小村を異変が襲った。突如として小屋が吹き飛び火事が起きた。探索に出た神父たちは森で異形の者たちと出会う。灰色の肌、鼻も耳もない顔、バッタを思わせる細長い体。かれらは悪魔か? だが怪我を負い、壊れた乗り物を修理するこの“クリンク人”たちと村人の間に、翻訳器を介した交流が生まれる。中世に人知れず果たされたファースト・コンタクト下巻
現代のフィラデルフィアで、統計歴史学者のトムは、14世紀に忽然と消えた小村の謎を追っていた。同居する宇宙物理学者のシャロンは、光速変動理論を調べるうち、ひとつの宇宙論に到達した。二人の研究によって見出された真実とは。黒死病の影が忍び寄る中世の生活と、異なる文明を持つ者たちが相互に影響する日々を克明に描き、感動を呼ぶ重厚な傑作! ヒューゴー賞最終候補作。訳者あとがき=嶋田洋一単なる中世ヨーロッパの小村ではなく、「黒死病の影が忍び寄る」時代背景に魅力を感じました。
そして、「過去編」と「現代編」が交差して紡がれる物語は、仮面ライダーに例えると「仮面ライダーキバ」、大河ドラマで例えると「いだてん〜東京オリムピック噺〜」です。
「キバ」や「いだてん」の2つの時代が場面転換するのは、観ていてちょっとわかりづらいのですが、「異星人の郷」は小説なのでそんなことはないです。
「地球から来た傭兵たち」は「20年以上前に読んだきり」ですが、「異星人の郷」は9年前に読んだきりです。
この記事を書くために再読もしていません。
6500万年前といえば、自然科学好きは恐竜が滅びた年と即答できます。
太陽系から4.3光年離れているのは、ケンタウルス座アルファ星。
天文ファン、SFファンなら即答できます。
トランスフォーマーのセイバートロンもここにあります。
1348年のドイツで起こった大事件とは?
即答できる歴史好きにはぜひ「異星人の郷」を読んでもらいたいです。
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