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【知性と直観】
7 動き 時間のうちにあるすべては内的に変化する。決して同一の具体的実在が反復することはない。 したがって、反復は抽象のなかにしかありえない。反復するのは、われわれの感覚やわれわれの知性が、実在から切りとったあれこれの相である。 知性は反復するものに心を奪われ時間を見ることをやめてしまう。知性は流動するものを嫌い、手に触れるものをことごとく固体化させてしまう。 われわれは真の時間を思考するのではない。われわれは真の時間を生きるのである。というのも、生命は知性の手から溢れ出るものだからである。 生命の内的な運動をとらえなおすには、流動的なものを、役立てなければならないということを忘れている。 知性が純粋な観照を目ざすなら、知性は運動のなかにこそ身を据えることであろう。なぜなら運動は、実在そのものだからである。 絵 パブロ・ピカソ 文 アンリ・ベルクソン 『創造的進化』より |
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