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変な鳥はトサカが大きく伸びて雲を越えていた。 ツギハギ猫はツギハギだらけになって、 ほとんど猫の部分を失っていた。 時空が歪んで次元が混線しているのだ。 「実はこんなことは頻繁に起きている。 けれど記憶や認識も同じように歪み 同じように正常に戻ってしまう。 それゆえ誰もそのことを知り得ないのだ。」 「♂%@☆◎◆※」 ツギハギ猫は何を言っているのか判らなかった。 「ある女は、自分以外誰もいない列車の中で 突然激烈な恋に落ちてしまい、 その対象がいないことにとまどっていた。 ある老婆は、曲がった腰を伸ばしてみると エッフェル塔の高さを越えてしまった。 それどころか非常に空気が薄い層にまで到達してしまい もはや絶命の危機に直面していた。 ある男は、壁にもたれてそっと手のひらを覗いてみた。 なぜか手のひらに顔があると思いこんでいた。 しかし、そこには顔が無かったので驚愕した。」 「♂%@☆◎◆※」 「これらは時空に歪みが生じたときにおこる とてもよくある話の類だ。」 「♂%@☆◎◆※」 「そして歪みは潮が引くようにすぅっと元にもどる。」 「・・・」 「女は恋に落ちていない、老婆の腰も伸びることはない。 もちろん男は手のひらに無いはずの顔があるのを見て驚愕している。 すべては元通りだ。」 「ツギハギだらけになって、ツギハギというツギハギから 猫じゃらしが一斉に生えてくる夢を見たよ。」 猫はツギハギだらけで ツギハギというツギハギから猫じゃらしを生やしていた。 「次の話をはじめます。」 「怖い夢だった。」
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2007年08月26日
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