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ロシアの美術

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(評論)
日本人がこれまでロシアの絵画を見る機会はそれほど多くない。私の場合もソ連時代のロシアでエルミタージュ美術館、モスクワのプーシキン美術館、小樽に1995年から1999年の4年だけあった「小樽ペテルブルグ美術館」で数回、数点、見ることが出来ました。この小樽のロジアの芸術を中心とした、地方の美術館としては画期的なものでしたが、スポンサーであった丸井が経営難から維持できなくなったのです。それはともかく、ロシアの美術は今回も話題の中心になっているクラムスコイの「忘れ得ぬ女(ひと)」については、モデルがアンナ・カレリーナではないかと言われているが、ロシアの文芸作品が絵画の題材になることはトルストイ、ドストエフスキー、チェーホフなどわれわれに親しみのある作家が描写する帝政ロシア時代の女性は魅力的にうつるのです。

この展覧会の前半はロシアの四季を書いた作品が展示されている。実は私の心に残っているロシアの春の風景である。裏庭の物干しに白い洗濯物が翻っている、庭には残雪があちこちにみられるが、画面の明るさは圧倒的でロシアの冬からの解き放されて春を迎える気持ちをこれほど素朴に表現した絵画を知らない。ところが、うかつにもこの絵の名前も作家も思い出せないのです。こんどの展覧会でも、もしやとさがしましたが、ありませんでした。今回のロシアの春では最初に展示されているサブラーソフの「田園風景」と、レイヴィタンの「春 大水」がかなり春をよく描いているとおもいます。

サモーキッシュの「トロイカ」は迫力という点で今展覧会、随一でしょう。モスクワで乗ったトロイカは遊覧用のもので、新雪を駆け抜けるこの絵のような躍動感に満ちた3頭の馬をみることは出来ませんでした。この絵にはなにか共産主義時代のソ連の匂いが感じられましたし、その時代の展覧会で見たことがあるような気もしました。

楽しく見たのはマコフスキーの「ジャム作り」でした。老夫婦が庭にテーブルを出し、奥さんが果物を火に掛けて煮ている,旦那はジャムを入れる瓶などをテーブルに座って用意している。これほど日常のとぎれとぎれの会話が聞こえてくる絵はありません。

さて、こうして実にオーソドックスな展覧会を通してのロシアを改めて考える良い機会になりした。


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