|
ブログを開設して早2年と2ヶ月。お陰さまで訪問者1万人を突破しました。
いつも遊びに来てくれる皆さん、本当にありがとうございます。
今回のネタは・・・いやー、やられました。
残り任期もあと一ヶ月を切ったこの追い込みの時期に、ネパールの全公立学校が
2週間の休校(ネパール語でバンダと言います)になってしまいました。
これまでの2年間にも学校だけがバンダになること、結構ありました。
ある学校の生徒が爆弾事件で命を落とした翌日、追悼のためのバンダ。
教師たちが賃金アップを求めての抗議のためのバンダ。これは一週間続きました。
「何かあれば学校をバンダにする」という姿勢はどうかと思いますが、
これらは理由が理由だけにバンダになるのも理解できなくはありません。
ところがッ!
今回の突然の2週間バンダの原因は「教科書が足りない」から。
もう少し詳しく状況説明します。
ネパールの公立学校では教科書は政府から支給され、生徒は無料で受け取ることが出来ます。
教科書の印刷・配布は教育省傘下の「ジャナク教育教材センター」というところがが一任されており、
毎年新学年開始の4月中に前年度の生徒数を参考に全公立学校に教科書を配布することになっています。
しかしながら今年は5月末になっても教科書が届いていない学校が非常に多く(特に首都から離れた地域)、
各地で保護者、教師などから抗議が相次いでいました。
そのため教育省は全ての学校に教科書を届けるために必要とされる時間を算出、
それを15日間と設定し、全ての学校に公平性を持たせるためにその期間を休日としたんです。
「国の教育の政策決定機関が教科書が足りないために全公立校に2週間の休暇を与える」
・・・常識で考えてあり得なくないすか?
「この遅れは4月の制憲議会選挙関連の印刷物の膨大なオーダーが
教材センターにも入り、例年に比べ1ヶ月の印刷の遅延が出たため。」
新聞報道によれば、これが教育省の正式発表だそうです。
選挙が4月に行なわれるのは国中の誰もが数ヶ月前から分かっていたこと。
それなら教科書作成準備を例年より早く始めるとか、印刷を民間に委託するとか、対策はいくらでもあった筈。
そのような問題意識を事前に持っていたかどうかは分かりませんが、
教育省からも教科書センターからも何のアクションも起こることはなく、
ネパールの公立校に通う全子どもたちの貴重な2週間の学校生活を無駄にしたという現実。
何という無責任さ。何という短絡さ。何という怠慢。
因みにアツオの配属先の学校は運良く4月に教科書が届いて授業を開始できてたんですが、
他の学校に合わせる形でやはり2週間の休みにせざるを得ませんでした。
昨日教師が集まって会議を開き、学校を開けることを郡の教育事務所に打診したんですが、
返ってきた答えは「開けてもいいが、リスク管理は全て自分たちで行なうこと。」
これまた無責任な発言。これでもうお手上げ状態。
こんな状況で頭に来ない?とネパール人の同僚に聞いてみましたが、
「これがネパールの政府の現状。言っても何も変わらないよ。」と諦めモードでした。
一般のネパールの人々の政府に対する期待度が表れている気がしました。
2回前のブログでは、ネパールのゆったりした時間の流れが心地よいと書きました。
しかし今回の件は、
「やり過ぎ」。
今回の写真は内容とは関係ありませんが、最近学校の近くでプロモーションビデオの撮影現場に遭遇しました。
そこでの1コマです。野次馬はみんな配属先の生徒たち。2枚目の女性がヒロイン。
子どもたちもテレビで見たことがあるらしく、ちょっとした有名人らしいです。
|
「時は金なり」ではないというネパールの素晴らしさを読んで、その直後に自分の職場のボスが「時は金なり」って話をしたから、一人ウケてたんだけど。
万国共通で時間は大切だね。
帰ってきたら遊ぼうね。
2008/5/28(水) 午後 6:24 [ hiro ]
最後のこの時期に、2週間は痛いね。
しかも、理由が教科書とは・・・。
さあ、残り時間の有効な使い方を考えて行動しよう!
2008/6/1(日) 午前 10:43 [ YANYAN in Japan ]
hiroさん
時間は大事。でもやっぱり日本とネパールは違うかなぁ。
いやだってさ、もし教科書が足りなくて15日休暇なんてなったら、
日本じゃ内閣総辞職レベルだろうし。ネパールではお咎めナシ。
返ったら飲もう!
YANYAN in Japanさん
メッチャ痛いですよ。でも何もしないものよくないし、
まずは引越しの準備をしてそれから子どもの家の家庭訪問を、
なんて考えてます。
2008/6/2(月) 午後 2:12 [ アツオ ]
***さん
ありがとうございます。
こっちに住んでるとびっくりすべき事にびっくりしなくなってしまいます。
地元に溶け込んでるってことで嬉しくもあり、そんな感覚が味わえなくなったことが寂しくもあります。
そうなんです、ネパールの王制なくなりました。
今日ブログ更新したんでよかったら目を通してみてください。
2008/6/2(月) 午後 2:15 [ アツオ ]