|
6月1日、早稲田の公共経営研究科の「地域主権」の授業を聴講、北海道の栗山町議会の橋場利勝議長の講演を聞いてきた。栗山町は、昨年の5月に全国初の議会基本条例を制定した町で、その中心となったのが橋場議長である。議会基本条例は、議会運営の最高規範として位置づけられるものであるが、現在この条例があるのは、この栗山町の他、神奈川県県湯河原町、三重県伊賀市、三重県だけである。こうした意味からも栗山町は、議会改革の全国のトップランナーであり、これまで113団体の視察を受け入れたと言う。今回の学びをまとめると以下の通りである。
● 議会改革のきっかけは、2000年の地方分権一括法の制定により分権が進み、議会の重要性が増した為。
● 開かれた議会を作るにはまず情報公開から。2003年6月インターネットによる議会ライブ中継開始。2005年3月、全国で2番目の住民向けの議会報告会を開催した。また、重要な案件のそれぞれの議員の賛否を議会便りに掲載している。
● これまでどこの議会でも議場で議論は交わされてこなかった。議員間の自由討議の活発化を行わなければ、新しいアイデアがうまれたり、合意形成が行われない。
● 執行部側に反問権を認めた理由は、堂々と議論をかわしたい為。議論の噛み合わない議員からの変な質問には反問権があってしかるべき。議員も資質も磨く為には必要。
● 自治法96条2項に規定された議決事項の追加に関しては、議員の負担も増えるが、執行部だけでなく、議会も責任を負う意味でも必要。
● 残念ながら、議員は財政問題を理解していない。その為、栗山町中長期財政問題等特別委員会 立ち上げ、この委員会で財政問題を勉強している。
● 二元代表制では、議会は与党、野党ではない。提案内容に対する是々非々で対応することが大事。その為にも、住民の意思をしっかりくみとることが議員には求められる。
● 議員の定数を少なくするのが行政改革ではなく、議員の資質があがることが行政改革。
全国初の議会基本条例の成立は、4年半の改革の積み重ねと橋場議長の議会改革にかける思いの結晶であることが良く分かった。一編にやったら抵抗があって無理だったかもしれない。一個一個、自分にプレッシャーをかけてやってきた。影響力のある同僚議員には当然しっかり根回しをしてきた等の話には、橋場議長の政治家としての高い資質を感じ取れた。
|