atts1964の映像雑記

いろいろな映像作品について書き留めています。あら捜しの突っ込みは削除させていただきます。また他人を攻撃する方はご遠慮ください。

全体表示

[ リスト ]

2014年作品、クリント・イーストウッド監督、ブラッドリー・クーパー主演。

ここはイラク、向こう側のビルの屋上に男が現れた。 男は携帯で電話をしている。 スナイパーのクリス(ブラッドリー・クーパー)は、判断を任された。 しかしすぐに男はビルの内部に消える。
入れ替わるように、ビルに入り口から女と子供が出てきた。 そして女は、子供に、対戦車爆薬のようなものを渡した。 このままだと味方の部隊がやられてしまう!!!
クリス・カイルは父から狩りを教わった。 なかなか筋が良いと言われるが、仕留めた鹿の様子を見に行くときライフルを置いたのをしかられた。 銃は肌身離さず持っていろと言われた。 そして父親は 「お前は弱い羊達を守るシープドッグになれ、狼にはなるな」 とクリスに教えるのだった。そして時は経ち、クリスは、弟とカーボーイをしていたが、1998年にアメリカ大使館爆破事件をテレビで見たカイルは、愛国心から海軍に志願する。
そしてテロリストの行為に彼はさらに米海軍特殊部隊ネイビー・シールズを志願する。 過酷な訓練の途中、彼は酒場である女と会った。
後の妻となるタヤ(シエナ・ミラー)だった。 彼女は、身持ちが固く酒場で声をかけられても、男など信用しない女だった。 でもクリスには何か違ったものを感じ、二人の付き合いが始まる。
クリスとタヤは結婚することになった。 そしてクリスは無事訓練を全うしシールズになった。 幸せな結婚生活が始まった二人だったが、そんな時、2001年9月11日、国際貿易センタービルが、テロリストによって崩れ落ちた。アメリカ国民が泣いて憤った日だった。 そして世界が凍りついた日でもあった。
そして初めての任務地イラクに向かうクリス。 ビルから出てきた少年と、女を狙撃したクリスは、間一髪仲間を爆弾から救ったのだった。 その功績はすぐにアメリカ軍部隊に伝わった。 仲間から讃えられるクリスだったが、初めて人を殺したことと、撃った相手が女と子供だったのが、さすがに彼にも堪えていた。
しかし彼の狙撃の精度は抜群だった。 その後もテロリストたちから仲間を守るために彼はスナイパーとして、狙いをつけ撃った。 そしていつしか彼は「レジェンド」と呼ばれるようになった。 しかし相手にも彼の優るとも劣らない狙撃種がいたのだった…

クリント・イーストウッド監督、前作の「ジャージー・ボーイズ」http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/12211585.html からうって変わった過酷な作品でした。
クリス・カイルも実在の人物で、本当に160人ものイラク人を射殺したと言われる伝説の人物であり、劇中でも触れられていますが実際は「ラマディの悪魔」と呼ばれ、イラクから恐れられ、そして首には賞金さえかかっていたということです。
作品中彼は一貫して、海軍の仲間を武装勢力テロリストたちから守るために撃つと言っています。 そして戦闘の話は決して家族には口を開きません。しかし戦闘中に、気軽に?妻と衛星回線で会話をするんですね。 特に妊娠中の妻には、戦闘地域でこれから撃ちあいが始まるときにも電話をかけるんですね。
彼は幼少期に、狩りの訓練を父に教わってい たことと、弱いもの、家族を守る存在を教えられたことから、忠実にシープドッグの役割を果たそうとしていたんでしょう、そう見えます。
しかし2回、3回と、イラクに派遣される中、何か別の感情が芽生え始めます。
でもある目的のため彼はそれを果たすためイラクに向かい続けますし、戦闘に参加していくんですね。
このイラク戦争が、いまのISILとの泥沼の戦いに発展していることは、もう誰の目に明らかになっています。 そしてそのイラク戦争に突入していったきっかけが9.11です。
しかしその9.11を起こさせたのは?
中東は難しい地域だと思いますし、イスラムの教えは日本人にはなかなか全体を理解するのは難しいかもしれません。 でもこの作品は、力でねじ伏せることが本当に正しいのか?ほんのわずかその部分に触れていました。
もし今のISILをアメリカを中心とした勢力が鎮圧しても、それが本当に終わりなのか? 何かエンドレスな血みどろの戦いにも唸ってしまった部分をこの作品から感じました。
ラストもやりきれないエンディングでしたね。
こういう作品がアカデミー作品賞候補になるんですね。

イメージ 1
戦闘地に入ったクリス

イメージ 2
優れたスナイパーのクリス

イメージ 3
亡くなった仲間の棺

イメージ 4
任務が終わり出迎えるタヤ

イメージ 5
娘との幸せなひと時・・・

イメージ 6

閉じる コメント(50)

顔アイコン

内容をいつも丁寧にまとめておられますね。

映画の中、家族と一緒の時のクリスは穏やかな顔をしていました。
写真で見たご本人の顔も同じでした。

見ているうちにクリスやその家族の気持ちと自分の心が一体化して行き
イラクの人々に思いを致すことが無くなっていたことに、鑑賞後気付きました。

アメリカでは「英雄礼賛」の映画として捉えられる可能性が高い作品となった事でしょう。
ラストに向かう部分がもう少し異なる描写になっていれば、
見る人の気持ちは変わったかもしれません。

2015/3/18(水) 午前 11:40 alf's mom 返信する

顔アイコン

> alf's momさん
同感ですね。クリスが途中正義とはと振り返りシーンがありますが、それも度重なる従軍で、かき消されていく感じなんですよね。
忠誠心、愛国心が強かったので、それが事実かもしれませんが、イラク戦争の非正義をもっと描いてほしかったですね。

2015/3/18(水) 午前 11:51 atts1964 返信する

顔アイコン

やられたらやり返せ、これがアメリカの精神なんでしょうね。そしてラストからはそれを肯定して、英雄を賛美するように見えます。クリントイーストウッドもやはりアメリカ人だったのか。TBしますね。

2015/4/6(月) 午後 11:29 シーラカンス 返信する

顔アイコン

> shi_rakansuさん
やっぱりアメリカはそうなっちゃうんですよね。第2次大戦の日本との戦いもそうでしたから。
多少戦争の意義にも触れてましたが、9割方は、アメリカの正義に見えちゃう作品でしたね。
反対側の視点の作品が見たいです。
TBありがとうございました。

2015/4/7(火) 午前 8:26 atts1964 返信する

アメリカ人が作った作品なので、アメリカに正義がるように描かれているのは仕方ないと思うけど、それほど嫌悪感を持つ作品だとは思いませんでした。
あんな風に亡くなったクリスは、ヒーローになってしまいましたけどね。
遅くなりましたがTBお返しさせて下さいね☆

2015/4/13(月) 午後 9:46 なぎ 返信する

顔アイコン

> なぎさん
公開して、皆さんの評価が続々書かれてから、原作を読んでこれを見た人と、読まないで鑑賞した人の受け取り方が違うと聞きました。
監督が取材し、制作中に本人が殺されたらしいので、そこで内容が監督の頭の中でちょっと変わったのかな?と感じ、いつか原作本を読みたいなと思いました。
TBありがとうございました。

2015/4/14(火) 午前 8:34 atts1964 返信する

顔アイコン

本人の書いた自伝がどこまで書かれていて、自分の行為をどう捉えていたのか、興味の持たれるところです。
イーストウッド監督の描き方はかなり冷徹に思えましたが・・・。
TBさせてください。

2015/4/27(月) 午後 9:39 [ あきりん ] 返信する

顔アイコン

> あきりんさん
私も機会あれば彼の自伝を読んでみたいんですが、映画とはちょっと乖離しているらしいですね。
監督が映画としていい意味で盛り上げていると聞いています。
TBありがとうございました。

2015/4/28(火) 午前 7:39 atts1964 返信する

顔アイコン

スナイパー独特の緊張感がすごかったです。
実際にいた方の話だから説得力があったし、彼が精神的に苦しんださまはハートロッカーなどでも描かれているし、戦争による目に見えない後遺症は深刻ですね。。
TBお願いします!

2015/6/2(火) 午前 7:33 かず 返信する

顔アイコン

> かずさん
やはり「ハートロッカー」を思い出しますよね。あれは爆弾処理でしたが、今回はスナイパーなので、実際に自分で仕留める役目ですもんね。
戦争に行った者にしかわからないトラウマ、後遺症はあって当たり前なんでしょうね。
TBありがとうございました。

2015/6/2(火) 午前 8:43 atts1964 返信する

悪も善もない。ただ事実がある。
イーストウッドのそんな視点に感銘を受けました。

TB返しさせてください。

2015/7/28(火) 午後 2:55 ばいきんダディ 返信する

顔アイコン

> ばいきんダディさん
事実が一番残酷なのかもしれませんね。
アメリカで本当に英雄だったのか?製作中に急死したのが痛ましいですね。
TBありがとうございました。

2015/7/28(火) 午後 4:23 atts1964 返信する

顔アイコン

命令に従い自分の正義を信じる、軍人という職業がぴったりの男でしたね。奥さんも綺麗だった。笑

ラストの死にはなんとなくジョン・レノンが撃たれた事件を思い出してしまいました。

トラバお願いします〜

2015/8/30(日) 午後 7:35 ベベ 返信する

顔アイコン

> ベベさん
悲しいラストで、アメリカの間違いに振り回されるカイルがねえ…
でもあういう国家が命という男って、アメリカにはいるんでしょうね。
色々考えさせられる作品でした。
TBありがとうございました。

2015/8/30(日) 午後 9:26 atts1964 返信する

顔アイコン

正に「アメリカン」な作品なのに、アメリカ特有の押しつけがましさがなくて、良い作品だと思いました。
どんな大義があっても、戦争はやはり悲惨だ。

2016/1/17(日) 午後 8:23 [ こうりん ] 返信する

> こうりんさん
アメリカ万歳に極端にしないところが、好感を持てました。でも、PTSDの犠牲になったことが、悲しいですね。
TBありがとうございました。

2016/1/18(月) 午前 6:54 atts1964 返信する

イーストウッド監督らしく、単純に善悪のレッテル貼りをしない冷徹な視点が貫かれた作品です。
アメリカが現在の姿勢をチェンジさせないと、本作や『ハート・ロッカー』のような悲劇が描かれ続けるのでしょうね。
TBお願いします。

2016/6/12(日) 午後 7:49 k-k-kentaro 返信する

顔アイコン

> k-k-kentaroさん
特に対中東戦争は、もう首を突っ込まないでほしいですね。いろんなところで、しっぺ返しが来ていますし、こういう主人公もその犠牲者だと思いました。
TBありがとうございました。

2016/6/12(日) 午後 8:25 atts1964 返信する

クリント・イーストウッドの才能は凄いと思います!
ただ、クリス・カイルの人生は本当に哀しいですね…
現在のアメリカのトランプ政権にこそ見て欲しいものです。
でもあのおっさんじゃ、見ても分かんないかな〜(>_<)

2019/5/12(日) 午後 9:46 やっくん 返信する

顔アイコン

> やっくんさん
アメリカはこれで良いのか?監督のテーマのある部分ですね。
悲しいラストが尾を引くお話でした。
TBありがとうございます。

2019/5/13(月) 午前 7:19 atts1964 返信する

コメント投稿

顔アイコン

顔アイコン・表示画像の選択

名前パスワードブログ
絵文字
×
  • オリジナル
  • SoftBank1
  • SoftBank2
  • SoftBank3
  • SoftBank4
  • docomo1
  • docomo2
  • au1
  • au2
  • au3
  • au4
投稿

開く トラックバック(30)


.


プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事