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「花と蛇」など背徳の世界を描いた官能小説で知られる作家の団鬼六(だん・おにろく、本名黒岩幸彦〈くろいわ・ゆきひこ〉)さんが6日、胸部食道がんのため死去した。79歳だった。喪主は長男黒岩秀行さん。
滋賀県彦根市生まれ。関西学院大卒業後、雑誌の懸賞小説や新人賞に入賞した。一時は中学の英語教師も務めたが、SMを題材にした「花と蛇」を雑誌「奇譚クラブ」に連載して評判になり、著作に専念。1970年代には一躍、人気作家となった。作品の多くは日活ロマンポルノなどで映画化され、自身でもピンク映画を制作した。
将棋好きでも知られ、89年には雑誌「将棋ジャーナル」を買い取って発行した。「真剣師小池重明」など将棋の世界を扱った作品や「美少年」「最後の愛人」「往きて還らず」など文芸作品も多い。
04年ごろから腎不全で闘病生活を送り、昨春には小説誌に手記を寄せて食道がんになったことを明かしていた。
団鬼六さんの闘病記を文芸誌で読んでいたから、そうかなという感じがするが、性的倒錯者のセックスを題材にした小説が多いが、将棋関係の本も積極的に携わり、多くの人に生きる喜びと倒錯された性を日本社会に認めさせたと思う。私は「真剣師小池重明」という本が好きである。小池という天才将棋士の悲しい・不憫な人生を描いている。女性遍歴の多さと破天荒な生涯は、読む人に大きな感銘を与える。団鬼六が逝き、性の倒錯した文学芸術を描く作家はいるのだろうか。そんなことを考えてしまった。団鬼六氏のご冥福を心から祈りたい。
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