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今日は。鷲田小彌太氏が、白土三平の「カムイ外伝」について書いてある本を読んだ。忍者の掟の世界から逃れて、アウトロー、無法者になった「カムイ」がたどる運命を、さまざまな場面で活写した劇画であるとしている。鷲田氏は日本の漫画史を変えた作品だといっていいと思うと。そして、全編、非常に暗いと。
そのなかに、「はんざき」という表題の章がある。「はんざき」(半割)とは、サンショウオのことである。サンショウオには神秘的な力があると。「はんざき」という名前は、半分に割いても死なないという意味である。サンショウオは、実際、少しぐらい傷ついても回復する。だから、「はんざき」というのは生命力の固まりのように言われている。
しかし、ほとんどのサンショウオは、人間の足の入らない山奥の、水のきれいな場所にしか棲息できない生物である。環境が壊されると生きていけない。
鷲田氏は「カムイ外伝」には、「サンショウオには、何か、人間には窺い知れないような霊力、オカルトの力があるのではないか、と考えて組み立てられた物語だと結露づけている。生物というものは、非常に生命力があるようだけれども、特定の環境でしか生きられないということなのか。考えさせられた。
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本の感想・・
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