真正保守を訴える

日本を愛し、郷土愛に燃える。

本の感想・・

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 今日も古本屋に行って、澁澤龍彦の「快楽主義の哲学」を購入した。かって、欧羅巴に行った時に、飛行機の中で暇潰しに澁澤龍彦の難解な本を持って行き満足したことがある。三島由紀夫は「澁澤龍彦のこと」でという文章で澁澤のことを次のように書いている。サド裁判で勇名をはせた渋澤というと、どんな怪物かと思うだろうが、これが見た目には優型の小柄の白皙の青年で、どこかに美少年の面影をとどめる楚々たる風情。
 しかし、見かけにだまされてはいけない。胆、かめのごとく、パイプを吹かして裁判所に悠々と遅刻してあらわれるのみか、一度などは、無断欠席でその日の裁判を流してしまった。
 酒量は無尽蔵、酔えば、支那服の裾をからげて踊り、お座敷小唄からイッツァ・ロングウェイまで、昭和維新の歌から革命家まで、日本語、英語、フランス語、ドイツ語、どんな歌詞でもみな諳(そら)で覚えているという怖れべき頭脳。珍書奇書に埋もれた書...斎で、殺人を論じ、頽廃美術を論じ、その博識には手がつけられないが、友情に厚いことでも、愛妻家であることでも有名。この人がいなかったら、日本はどんなに淋しい国になるだろう。と・・・。
 三島も澁澤も鬼籍に入った。三島の澁澤についての文も素晴らしい。美しい文章であり感服した。同時に澁澤龍彦の生き方に惚れ惚れとする。
 澁澤は「快楽主義の哲学」の冒頭で「最初に身も蓋もないことをいってしまえば、人間の生活に目的なんかはないのです。人間は動物の一種ですから、食って、寝て、性交して、寿命がくれば死ぬだけの話です」と。
 こんなことも書いている。「人生に目的がなければ、自分でつくりだせばよいのです。つまり、わたしたちがすべてを求めているのは、欲望の満ちたりた状態です。欲望を満たそうとする努力こそ、人間が生きている以上避けて通ることのできない、人生の目標だともいえましょう」としている。

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