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われわれは東側からの侵略と破壊の危険に晒されている。この危険に対してわれわれは自分の力で防衛することはできない。ただアメリカだけがわれわれを守る力をもっている。しかし、ソ連が大陸間弾道弾をもつようになり、アメリカの諸都市を壊滅することができるようになって以来、アメリカの核兵器は、アメリカ自身が脅威を受けた場合以外は、再び使用されるとは考えられなくなった。 アメリカ国民は、西ドイツやヨーロッパを防衛するために、自分が核によって全滅するという危険を冒すことはないだろう。……アメリカがわれわれのために自らの生存を賭けようとしないかぎり、われわれは結局は無防備だという事実はのがれないところである」『西ドイツはどこへ行く』(1967年刊)ヤスパース
ヤスパースの「限界状況』にあった西ドイツへの軍事的脅威を的確に語っている。現在の日本は、周辺国にはロシア、中共、北朝鮮という核の脅威にある。「ぎりぎりのところで信頼できない外国の保護に、自分の国民を生存をゆだねなければならないという事実は、たしかに堪えがたいものであろう」武藤光朗。
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