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与野党の本格的な国会論戦となる衆院予算委員会がスタートした。政権発足から約1カ月半たっている。
この間の政権運営は、八ツ場(やんば)ダム問題や郵政民営化方針の見直し、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)移設問題をめぐる閣僚発言の不一致など拙速さや危うさが目立った。鳩山由紀夫首相にはこれらの問題に丁寧な説明を求めたい。
中でも鳩山首相に強く求められているのは、首相自身の個人献金をめぐる虚偽記載問題に関する説明だ。
首相は政権交代前の6月に記者会見を開き、虚偽記載の事実を認めて陳謝した。だがそれ以来、まとまった時間をかけて国民に理解できるような説明は行われていないのが現実だ。
しかも、6月の会見以降も首相のカネをめぐる新たな問題が次々と発覚している。最近も、自分あてに認められる上限(1000万円)を超えた献金が続けられていた疑いが浮上した。予算委初日の2日には、首相が昨年株式売却によって得た約7200万円の所得を税務申告していなかったことが判明した。
多くの国民は、首相のこれまでの説明に納得していない。税務上の違反の疑いも取りざたされる。首相は国会審議で自ら進んで事実関係を明らかにすべきだ。
首相は先月29日、この問題を積極的に説明しない理由として「私個人の問題を申し上げると、結局『自分の身を守るためだけの発想じゃないか』という話になる」と釈明したが、これも首をかしげざるを得ない。首相は「捜査に全面的に協力していく」とも繰り返しているが、捜査に協力するのは国民として当然のことだ。
問われているのは、事実の解明もさることながら、この問題を鳩山氏がどう認識し、首相としてどう責任を取るつもりかということだ。虚偽記載などの違法行為を放置しておいて、政治の最高指導者たりうるかである。この点も責任を認識する必要がある。
予算委初日の質疑で、この問題を自民党の大島理森幹事長らが取り上げたが、その切り込みは十分だったとはいえない。
首相は予算委での集中審議に「すべてを委ねたい」とも答弁した。予算委は明日以降も続く。与野党は政治資金の透明性を確保するために、核心に迫る議論を展開してもらいたい。
さすが・・・・・・産経新聞
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