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岩と波 浅野晃
そばたつ岬の脚の下なる
古き巨きな一つの岩に
激しい波が問いかける
(明けて幾つになったんだ)
額にふかい皺をたたんで
低い声で岩が答える
(お袋に訊いてみろ)
そしてじっと瞑目する
なまっちろく激した波は
また新しく歯芽をつけ
老いた岩へと戻ってくる
(明けて幾つになったんだ)
岩は部厚な唇を閉ぢ
吐き出すやうにかう答える
(子供を抱いて来いぢいの顔を見せとくんだ)
いちめん轟音と化したなかで
夜が彼の答へを伝えて呼ぶ
(ぢいの顔を見せとくんだ)
そして星へと翔ってゆく
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2012年11月17日
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混合診療が全面解禁されると、国民は民間保険会社に加入せざるを得なくなる。これを米国の保険会社が虎視眈々と狙っている。財務省も政府支出を切り詰めるために混合診療全面解禁を切望している。混合診療が全面解禁される公的医療行為カバーされる医療行為が大幅に削減されることになるだろう。喩えて言えば新幹線の開通と同時に在来線のダイヤが激減するのと似た状況が生まれる。TPPと混合診療が全面解禁されるとということが問題なのだ。
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民主党の細野豪志政調会長は17日、野田佳彦首相が衆院選マニフェスト(政権公約)に明記する意向を示した環太平洋連携協定(TPP)交渉参加に関し「地域の農家で頑張っている皆さんをしっかり支えるという大前提にぶれはない。心配いただくことのないような状態をしっかりつくる」と述べ、農業関係者の懸念払拭(ふっしょく)に努める考えを強調した。岐阜県各務原市内で記者団に語った。 (2012/11/17-19:45)時事
TPPによって例外なく関税を撤廃するとどうなるのか。輸出はほとんど得にならないが、食糧輸入大国の日本にとって農業は壊滅的打撃を受ける。米について、農林省は外国産米の価格は、国産の1/4程度であり、日本の米の9割が輸入米になり、その生産減少額は1兆9700億円に及ぶ。細野氏の抽象的な発言は説得力なしですね。
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『流離譚』 安岡章太郎
安岡章太郎の郷里は土佐である。ところが東北に一軒だけ親戚があるといふ。昭和16年頃、或る日突然、安岡正光を名乗る東北弁の初老の人が、東京の作者の家のあらはれた。そのとき、「やすおか」の発言だけが「や」にアクセントを置く土佐訛りにきこえ、作者は「をかしな感動をおぼえた」といふ。
東北弁のなかでその訛りをきくと一瞬、私は寒流のなかに暖流が流れこんできたときのやうに、生温かいもので全身を包まれる気がしたものだ。安岡は会津について次のように書いている。会津藩に象徴される固陋頑強な倫理観を固持して滅びるか、安岡はどちらともいつてゐないが、すくなくても固陋頑強な倫理感を抱いて滅びた人びとの声をかへりみない歴史というものは信じないであらう。と桶谷秀昭は書いている。
周囲を山にかこまれた会津盆地の空は、晴れてゐるときでさへ或る重量が感じられる。まして冷えこみの激しい晩秋の曇り空は、沈鬱そのものである。
かういう文章のひびきがその証拠のやうに思へるのである。ということである。『流離譚』の内容にはふれなかった。会津に関するところを抜粋した。
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『人間、成敗(成功不成功)の計算をかさねつづけてついに行きづまったとき、残された唯一の道として美へ昇華しなければならない。「美ヲ済ス」それが人間が神に迫り得る道である、』河井継之助
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