真正保守を訴える

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 中野剛志氏は「反・自由貿易論」を著わして「グローバル化は民主主義を制限する」と。次のように書いている。
ヒト、モノ、カネが国境を越えて自由に移動できるようにする。それがグローバル化を広い意味で捉えれば、それを阻むものは関税や輸入制限措置だけでなく、各国の法律、制度、慣行、文化、言語もまた障害になるでしょう。
 民主国家であれば、法律や制度は、国民が自分たちの判断で民主的に決めるものです。これはまさに国民の歴史の産物であり、国の価値の源泉ともいえます。これを「グローバル化の障壁である」として撤廃するためには、これらを生んだものまで排せねばならないということでそこでグローバル化のために、国際条約が各国の民主政治を制限して、グローバル化な経済の自由を保障しょうというものが新立憲主義」の発想です。
 それは国内において憲法が民主政治の範囲を制限するのごとく、国際世界において国際条約が各国の民主主義を制限するというのです。
 米国のケイトー研究所のサイモン・レスターは、TPPなど近年の貿易協定に関して「ビジネス界の要求が社会のより広範な利益と一致するとは必ずしも限らない」と述べ、知的財産権や国内規制などのあり方については、国際協定の対象にせず、各国の政府に委ねるべきであると主張しています。
 「福澤諭吉が生きていたら」諭吉インサイドプロジェクト出版委員会◎編 葛西敬之氏の論文に感銘したので紹介します。福沢諭吉の印象的な言葉に「改革をやったのは侍であって、決して町人ではない」というのがありますと。天は人の上に人をつくらず、というけれど、日本の大衆には国家意識なんてない。
 実に自堕落だという内容を彼は語っている。新しい体制に向けて大改革を行ったのは侍である勝海舟たちであり、彼らの力なしには明治維新は成し遂げられなかったといっているのです。翻って、今の日本に勝海舟のような侍はいるのか、いないでしょう。(中略)エリートとして人民に代わって重責を負い、いざというときはいつでも腹を切るのだという強烈な自負心と意志力をもった人たちが少数はいた。
 民衆の上に立つべき侍は自らの信念に従って行動し、自分の運命は自らの意思で決するべきであり他人に委ねてはならない、ということを建前として教えられていたわけである。葛西氏は、人の上に立つ人は「無私の精神」「忠恕」がなければなりません。そして強烈な誇りを持ってそれを実践する覚悟が必要です。そこには「独立自尊」は普遍的なリーダーの条件だとも。

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