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『小池都政はいずれとも全く異なる。それはもはや、一般的なポピュリズム批判まで済ませてよい事例を超えた、異形の政治とテレビの結託と言うべきだ。巨大プロジェクトを根拠も期限もないまま延長し、重大な損害を出し続けても、非難論争が起きるどころかテレビは小池賛美一色、偽りの豊洲情報を流し続け、本人は政策論争から逃げて敵に悪罵を投げ、選挙前に出す本は写真集とファッションの指南本で、首長権限の行使の妥当性に関する議論さえ十ヶ月間起きず、この人を容認してきた。こんな異様な政治風景は、日本の戦後政治でもかつて見ない。馴らされることでこれを追認してしまうには、危険すぎるデモクラシーのなし崩しの否定である。」
「小池氏自身は実は主役ではないのでないのか。これは、日本の政局中枢で静かに進行している内乱の一部であり、あえて陰謀論風に誇張して言えば、森友学園、加計学園、騒動と同様、多面的に仕掛けられている安倍日本潰しの一環に、小池氏自身も気付かず、主役を演じているつもりで悪用されているだけではないか。公費の飲食やファーストクラスで前任者が馘になっ時、これを仕掛けたのも日本共産党だったことを忘れないほうがいい。」
「もしも、小池氏がこんな調子でテレビスターに祭り上げられたままなら、安倍氏のあと、総理大臣の地位さえ就きかねない。万が一にもそんなことになれば、共産党とテレビと軽率なポピリストたる小池氏が共犯しつつ、デモクラシーと日本の行政の良識と慣行を踏み潰す無惨な光景➖これが舞台を東京から日本国に移して再演されることになるのである。」
「テレビの称賛に守られ、共産党のシナリオどおりに首長権限を濫用して恥じない人間が、総理になって同じ道を歩まないはずはないからだ。日本共産党の背後に誰がいるかも、我々はとくと考えねばならない。全体主義の脅威は、前夜までそれを脅威とは思えないところにある。自由社会の油断こそが、全体主義にとっての最大の好餌であり、小池氏は現時点で、日本を破壊・弱体化させる意思を持った全体主義勢力が利用し得る最も便利な駒だ。小池百合子氏の政治責任を徹底的に清算させる必要がある所以である。」
2017・8 「月刊Hanada」 ( 小池百合子と日本共産党)文藝評論家 小川榮太郎 |
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2017年06月29日
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適菜収氏はわれわれが取り戻すべきは「ファクトの厳粛さ」であるとして、かつて三島由紀夫はこう述べた。「現在の政治状況は、芸術の無責任さを政治に導入し、人生すべてがフィクション化し、社会すべてがテレビの観客化しその上で行はれることが最終的には芸術の政治化であって、真のファクトの厳粛さ、責任の厳粛さに到達しないといふところにあると言へよう。」
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哲学者適菜収氏の小池劇場批判を新潮45・7月号で読んでいる。
適菜収氏は、小池劇場を次のように書いている。小池百合子とは大衆社会が生み出した空虚な政治家である。誰も反論しょうもないことを大上段から諭すだけで、政治的信念も主張もゼロ。だが、それだからこそ人気を集める。小池劇場とは「大衆運動」なのである。
「政治哲学者のハンナ・アレンとは全体主義の本質は大衆運動であり、政策・
イデオロギーの一貫性はないと喝破した。つまり、構造がない。中心は空虚なのだそこでは責任の所在が曖昧になり、事実は目的のために捻じ曲げられる。権力と大衆は共犯関係にあり、運動の継続だけが重要になる。それで、責任を回避しながら、次々と新しい話題を打ち出すわけだ。」適菜収
小池劇場について、適菜収氏はアレンとの言葉で締めくくる。現代の悪は根源的なものではなく、陳腐で表層的なものとして現れる。そして悪意すらない人間、凡庸な人間により拡大していく。ワイドショーを見ているうちに、巨悪に加担してしまうのが今の時代だ。
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「月刊Hananada」8月号総力特集 小池百合子とは何者か?を読んでいる。文藝評論家 小川榮太郎氏の小池百合子都知事と日本共産党は圧巻である。抜粋して紹介すると、小川氏は、都政における百合子スタイルの特質は、一に憎悪、二に空疎、三に破壊と言えるように思うとしている。小池氏の政治集団「都民ファーストの会」の最初の選挙公約は議員公用車の廃止、政務活動費による飲食の禁止、議会改革条例の作成の三点だった。小川氏は、ここまで来ると空疎という評さえ空疎に響くと書いている。
都民ファーストのホームページのトップには「ふるい都議会を、新しく」と題して、《議員になったら、勉強しない。四年間落第ないからパーティとヤジだけうまくなる→東京は、はやい。都政は、おそい。都議会はもっとおそい。→ドンはやめても、小さなドンがでる。どんどん。》小川氏は、これが、百合子スタイルの特質「憎悪」の典型的な表出であるが、せっかく門出した新党のホームページがこんな他人への中傷でどうするのだろうと疑問を呈している。
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