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朝吹登水子さんは豊に生きるとは、やはり、充分な「時」が必要に思う。毎日せかせかと過ごしていては豊かさを満喫することは難しい。長い人生の中で、あわただしく消え去ってしまった「時」、それは「今」という時を大切にすることを痛感させてくれる。「今」という瞬間は、もう過ぎ去っている。しみじみとその「今」の豊かさを味わう。としている。
私は、サガンについての本、有名な実存哲学を確立したサルトルとボーヴォワールとの友情・親しい人というのが朝吹登水子の印象だった。朝吹氏はサルトルが「知識人の仕事は正しく物事を把握することだ」と言ったとし、朝吹氏は彼はまさしくその努力を仔細な物事にまで徹した。とし、さらに、朝吹氏はサルトルの勘の良さにも驚かされた。例えば、通訳がちょっとはしょたり、間違ったりすれば、すぐに気がつき、」日本人の表情や日本人同士の人間関係をただちに見抜くのであった。私は彼と毎日会っていたから、彼は、ちょっとした動きにも、疲労にも、喜びにも敏感であった。
「ミラボー橋」 ギョーム・アポリネール著 堀口大学訳
ミラボー橋の下をセーヌ河が流れ
われわれの恋が流れる
わたしは思い出す
悩みのあとには楽しみがくると
日も暮れよ 鐘も鳴れ
月日も流れ わたしは残る
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