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年の始めの 例(ためし)とて
終(おわり)なき世の めでたさを 松竹(まつたけ)たてて 門ごとに 祝(いお)う今日こそ 楽しけれ 初日のひかり さしいでて 四方(よも)に輝く 今朝のそら 君がみかげに比(たぐ)えつつ 仰ぎ見るこそ 尊(とお)とけれ |
詩
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曠野の歌 伊東静雄
息ぐるしい稀薄のこれの曠野に ひと知れぬ泉をすぎ 非時(ときじく)の木の実熟(う)るる 隠れたる場所を過ぎ われの種播く花のしるし 近づく日わが屍骸(なきがら)曳かむ馬を この道標(しめ)いざなひ還さむ pic.twitter.com/nkqWNt6OgP |
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露子に
母なき君をあはれとて なきつる我もつひにまた ははなき人となりにけり あはれと君はおぼすべし 今よりのちは露の身の 悲しくつらくある毎に かたるも聞くも君ならで 誰かはあらむ広き世に (「こひ草」『柳田國男全集23』) |
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「雲」(抜粋)八木重吉
雨のおとがきこえる 雨がふつてゐたのだ あのおとのやうにそつと世のためにはたらいてゐよう 雨があがるやうにしづかに死んでゆかう 八木重吉…子供 |
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西脇順三郎の詩に「男は女の冬眠のための道具にすぎない 残忍な春にすぎない 恋愛は月の女神だ 変化する苦悩にみちた悲痛に終わる」西脇の好きな詩の断片である。
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