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思想用語
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テロリズムは、国家主義にのみ結びつく行動ではなく、政治にのみ特有の現象でさえない。それは、人間存在のもっと奥深い衝動とひろく結びついた行動であり、一般的にいえば、人間存在の生衝動そのものに根源的にねざした行動とさえいえるはずである。人間という恐るべき生物が、絶対的な自己表現にかりたてられる場合に、しばしば選択する手段の一つていってよい。そして、人間が絶対の意識にとらえられやすい領域の一つが宗教であり、他の一つ政治であるとするなら(もう一つ、エロスの領域があるが)、テロリズムは、その二つの領域に同時に相渉る行動様式の一つとみることもできるであろう。そしてまた、それが人間行動の極限形態として、自殺と相表裏するものであることが認められるとするなら、その両者の様式を規定するものとして、テロリズムの文化形態ということを言ってもかまわないであろう。 橋川文三「昭和超国家主義の諸相」 |
情念を離れた、あるいは情念をおさえたテロリズムの政治的利用も場合によっては認めざるをえない。なぜならテロリズムは弱者に残された最後の武器なのだから、解放闘争の中に多少ともテロリズムを含まぬ闘争はない。ただその場合私は次の二点を判断のメドとしたい。①それが明確な政治目的につらぬかれていること。そしてその政治目的に同意できること。2 対象が限定された個人ないしは集団であること。 海老坂武「パリ・ポナパルト街」 |
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「本来の個性は縦の個性でなければならない。個性なり、人格というものは、自分より圧倒的に強いものと対面し、時に従い、あるいは抵抗するといった経験を経てしか生まれない」
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