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「欧米の経済学者は、なぜ日銀を批判するのか」伊藤實
伊藤實氏のレポートによれば、ポール・サミエルソン、ミルトン・フレードマン、ジエームズ・トービン、ロバート・ソロー、ジェームズ・ブキャナン、ジョセフ・スティグリッツ、ロバート・ルカ―ス、といったノーベル賞経済学者、そして、アラン・メルツァー、ベンジャミン・フリードマン、アラン・ブラインダーといったそうそうたる金融経済学者が、それぞれの理論的立場の大いなる相違にもかかわらず、日本経済低迷の最大の原因が日銀による金融政策にあるという点については、ほとんど見解が一致していることを明らかにしている。彼らはさらに、日本のデフレの克服には金融政策の転換が必要であるという点についても完全に見解が一致している。たとえばメルツァーは、「僕のようなマネタリストだけでなく、年輩のオーソドックスなケィンジアンや若手のニューケィンジアンも、日銀の金融政策に反対している」と述べている。トービンは「中央銀行は、経済の生産性を変化させるサプライ・サイドの担当する機関ではない。不況やバブルは総需要の変動によって起きるものだが、そのデマインド・サイドを操作することによって不況やバブルを防止するのが、中央銀行の任務だ」と述べている。FRB議長をしたブラインダーは、日本経済に巨大な需給ギャップが存在し、失業率が自然失業率をはるかに超えている現状ではハイパーインフレなどの服作用はありえない。浜田宏一ィエール大學名誉教授は「日銀は国際的な共有財産となっているマクロ経済学を無視している。
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経済学者
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クルーグマンは日本のはまった罠、つまり「流動性の罠で」名目短期金利がゼロになってしまい、これ以上、マネーを増加させても金利に低下余地がなくなったしまった状態の中で、企業の設備投資や家計の消費が萎縮してしまった状態というきわめて深刻な経済状況に陥っていること、また、このような状況から抜け出すためには従来の伝統的な金融政策を放棄して、穏かなインフレを引き起こす計画的な政策。すなわちインフレ目標政策を採用し、これを宣言することが必要であると述べた。このクルーグマンの考えがアベノミクスだと思う。
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変動相場制の国で政府が財政出動を行うと、その財源調達の際の国債発行と財政出動後の景気回復局面において金利上昇要因が存在する。国債発行は言うまでもない。景気回復局面では株価が上昇するため、債券市場から株式市場に資金が移動し、金利が上昇する。金利が上昇した債券は買い手にとって魅力があるので、それを求めて外国からも資金が流入し、自国通貨が上昇する。自国通貨の上昇は輸出の減少と輸入の増加をもたらすので、それによって財政出動の効果が相殺されてしまう。よって変動相場国では財政政策は景気刺激に対して無効となるのだ。
一方、金融政策について言うと、金融緩和が行われると、金利が低下(債券価格の上昇)するので、債券の利益確定が起きやすくなり、利確したあとの資金は金利の高い海外債券へ向かおうとするので、sこで、自国通貨安が発生する。金利の低下は設備投資を促進させ、通貨安は輸出を増加させ、輸入を増加させる。また、株価も上がるので、資産効果を通じて消費も増加する。よって変動相場国では金融政策は景気刺激に対して有効となる。
ただ、変動相場国でも金融緩和が伴っていれば、財政出動の効果はある。金利の上昇が抑えられるためだ。さて、日本の場合、戦後から1973年まで固定相場制だった。その期間は財政出動が有効だった。長く政権与党についていた自民党は多くの財政出動によって不況を解決してきたわけだ。
変動相場移行後、財政出動の乗数効果は固定相場制の頃に比べ、半分程度下がった可能性がある。
その後、プラザ合意が成立。円高不況を回避するために日銀が金融緩和を実施したことからバブルが発生。なおかつアメリカから内需拡大圧力が掛かり、政府は公共事業を行なった。バブルの時に金融緩和と財政出動が組み合わせられたら、かなり大きな効果があるだろうね。
けど、日銀が金融引き締めてバブル崩壊。その後、不況を解決するために政府によって財政出動が行われるが、日銀の協力がないから、90年年代ほとんど効果を挙げられなかった。
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ケインズは、デフレからの脱却のための金融政策として、伝統的な公定歩合の引き下げに代えて、中央銀行預け金(日銀についていえば、日銀当座預金)の量を増やすという新たな政策を提案した1924年の講演から・・・・・・・・・・。
「失業の主たる原因は、物価下落の予想です。そこで、もしこのような政策が強力に実行され、実業界は、物価が一定の大きさ以上の下落を示した時には、可能なあらゆる措置がその一層の下落を防ぐために取られるであろうということを知っているようであれば、もしそうでなかったならば抱かれたであろうような物価下落期待を実業家が持つようなことは、大きく減少するでしょう。」
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『消費税は、フランス大蔵官僚が発明した悪魔の税制といわれる。もっとも、これはインボイス方式にすると税逃れが難しく優れた税制という意味だ。それにしても、日銀法改正を行わないで消費税とは、露骨な増税志向だ。』高橋洋一
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