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<オークション:140546295775 Linn sondek LP12 Akito arm Ends 15 May 20:49 BST>

- LINN Sondek-LP12 -

●イーベイUKにて、LINNのあのLP12をみつけました。アーム無しだと\399000で今でも販売されていますが、今回の出品はAKITアーム付き(\178500)のものです。LP12は、なんとも息の長い、そして見た目の割には非常に高価なプレーヤーです。でも世界中で凄く売れているのでしょう、オークションに出ていない日はありません。ところで今回リンのHPを見て知ったのですが、このベースシステムは電源や底板がなく、そのままでは動かないようです、アームや電源を含めると軽く\80万を超えてしまうそうですよ、ひぇ〜。
 さて、リン(LINN PRODUCTS LIMITED)は英グラスゴーにあり、アイバー・ティーフェンブルン(Ivor Tiefenbrun)によって1972年に創設、そのときに発表したのがこのSONDEK LP12なんです。必要最小限のサイズにシンプルなデザインを維持しながらも、40年間に渡る各部アップグレードにより世界トップの音質を追求し続け、常にアナログプレーヤの頂点に君臨し続けてきた怪物プレーヤです。LINN PRODUCTS社はスピーカーやアンプ、CDを次々と発表しており、現在ではオーディオ機器だけでなくソースであるCDソフトも提供する音響総合メーカーとなっていますねぇ。
 アイバーの父親がヨーロッパ有数の精密切削工場 CATSLE PRECISION ENGENIERRINGを経営するという恵まれた環境が出発点となっており、リンの精密加工技術の原点なんです。英国政府の技術者養成機関でもあるこの工場に隣接してLINNの工場はあります。ここではLINNのアルミ切削部品、ロールスロイス社のエンジン部品、ベントレーのブレーキディスクなどの精密部品の生産を行っているのだそうです。

●アメリカで大ヒットしたLP12ですが、当時の他社製品はモータロゴに回転精度の悪いプーリー、ベルトの伸縮など多くのアナログプレーヤの問題を抱えていました。そこにLP12という桁違いの精密機械が入ってきたわけですから米国びっくりとなったわけです。しかし、凄いのはそこで終わりじゃなくてずっと改良し続けているというこの企業精神だと思いますねぇ、さすが王室御用達です。
 さて、このLP12ですが、もちろんベルトドライブでネオブレン製ベルトは厚みの偏差0.01ミリに研磨加工されています。偏差0.03%と大したスペックでもない駆動モーターは今だに24極ACシンクロナスモーターです。交流電源の影響を受けるしトルクもたいしたことないしぃ何でぇ?って思っていたんですが、ここの電源を強化するのがLINGO(1990年)で、ついにDCモータへのアップグレードキットも\95万で販売されてましたねぇ、高額なのですごいのでしょうが回転制御がかかるのでこのあたり音質的に好みが分かれそうな気がします。
 そしてリンの売りは何と言っても精密加工を必要とするセンタースピンドルとハウジングの加工です。スピンドルは高硬度バイト刃用炭素鋼が材料で、これを切削し先端は完全な球面に加工されてます。その工程はなんど12段階にも及ぶとのこと、でも炭素鋼って削る刃の方に使うものなのでこれをどうやって削るんでしょうねぇ。ハウジング側は内面が鏡面仕上げされています。垂直方向はまさに1点のみで接するシングルポイント・ベアリングとなっていて、リンの水平線に▽のロゴマークはこれなんですよねぇ。水平方向のスピンドル支持はオイルの膜がスピンドルをサポートするオイルバス方式です。超精密加工のみが成せる技でして、これが他社ではできなかった加工技術の粋なんです。日本の中小企業の巧みの技に似ていますねぇ。
 もう一つが、プラッターで膨張率の等しい素材を使ったインナーとアウターの2重プラッターとして共振を打ち消す方式です。アルミ/錫/コバルト/マグネシウム/亜鉛の特殊合金だそうで、回転バランスを作り込みながらの切削工程は7段階、切削による内部歪を除去するため工程間は一定期間材料を寝かせているのだそうです、なので加工期間が4ヶ月もかかるわけですねぇ。簡単に作れるアルミダイキャストと裏面にバランスウェイトの穴あけ程度の加工では決して得られない回転精度はここから生まれていたんですねぇ。
 つぎにサスペンションですが、ターンテーブルとトーンアームは、本体内部のサブシャーシで一体化され回転軸とトーンアーム軸そして針先の位置関係が固定されています。このサブシャーシは自慢の三点支持のサスペンション・システムにより、信号系の振動フィードバックが遮断され高いハウリングマージンが達成されている、とのことですが、一見ただのコイルスプリングです。私でも作れそうな貧相サスペンションですし、スプリングの三点支持は厳密に言えばカートリッジを交換するたびに水平調整をやり直さないといけないはずですが、なぜかこれが実際スゴイらしいです。
 回転の決めてとなるプーリーは±0.0025mm未満の高い精度で鏡面加工されたプーリーで、ネジや接着剤を使わずにモーター軸に圧入されており偏心による回転ムラを防いでいます。

●音をここで今更述べる必要もありませんが、思わず聞き惚れてしまう音楽再生、精密で正確なリアルサウンド、音楽を愛する方々にいつも新しいときめきを吹き込み続けていますってリンは言っていますが、、、言い過ぎだろ、と言えないところがやっぱり怪物プレーヤですねぇ。ただ、調整箇所があまりにも多くて、国内ではリンの技術者がセットアップをやってくれることになっています。
 針が降りて音が出た瞬間から「おおっ」と息を呑んで目を閉じてしまうんですよねぇ、もう宗教に近くなってきています。DCモータは聞いたことありませんが、リンゴ電源だど(水晶発振から作り出した方形波から完全な正弦波を作り出しACモータを駆動、しかも起動時には高電圧でスタートアップさせ瞬時に定速に移行後、低電圧で静かに駆動という巧みの技)レコードの最初の一発からダイナミックレンジの広さに驚きます。きちんと設定すればアナログってこんなに凄いんだ、と思えます。繊細で緻密ですがドカンとくる迫力も難なくクリア、ffからppへの静寂さは演奏者の息遣いまで分かりそうです。すごいの一言ですが、調整は専門店じゃないと難しそうな感じがして案外扱いづらいのかもしれません。

●価格はすでに£512(約6.7万円)となっており10Bidsです、UKだとこんなものなのでしょうか、日本では信じられない価格ですねぇ。最近のものはあまりにも高くて、今回の出品もそんなに古いものではないようです。\18万が相場、\9万で即買いと勝手に値付けいたしました。UKにいたら即買いの状態ですが、もう少しは上がるでしょうね、日本なら最低でも二倍にはなります。
 イギリスに行く人がいたら持って帰ってもらいたいですが、、、毎度のことですが、日本人の目で確かめないと英国モノはあぶない、、。それにしても、、、安いっ!

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おそ書き込みです。
しかし、本当にそうなんですよね。高いんですよ。CD12でしたっけ?あれも聞かせてもらったけど、よくあんなモノ作るなぁと思うような音がします。LP12も高すぎて、まあいい音かもしれませんが、買えない時点で、おいらの候補じゃなくなっています。
TD-160でしたっけ?まだ持っているんですけど、最初あれにLINのアーム付けっていましたが、搭載しちゃいけない例ですよね。
(-_-;)
りちゃ hiro

2011/8/15(月) 午前 7:47 [ richard ]

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どうも、最近更新さぼっていてすいません。。。なかなか面白いのなくって。
LINNは高いですねぇ、最近はどんどん高くなっていってます、誰が買うんでしょうねぇ、、、とはいえ、会社が存続するくらい売れているのは確かです。

2011/8/15(月) 午後 9:20 [ オーディオエージェント ]

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デザインが何とも欧州って感じで洗礼されていますね!昔は米国至上主義であまりLINNのデザインは好きなれませんでしたが今は良さがわります。

2011/10/19(水) 午後 1:39 @とも

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TOMOさんこんばんはでっす。いろいろみていただいてありがとうございます。これからも、ちょくちょくよってください。最近、ちょっと忙しくて、ブログさぼってたんで、また書き始めますので、、、よろしく。
ところで、LINNはとくに、このLP-12ですが、デザインはまあいいのでしょうが、なんか高そうじゃないのに、度高いお値段で、コストパフォーマンス超悪そうです。だいたい、インシュレータっていえないようなただの、バネ、だったり、しかも1こケチって3こだし。三角形のハンズで1000円くらいの金属板が何十万もするし、、全ては音のためってのは、分かるんですが、、、、、ねだんがぁ、、、もっと高そうなつくりにしろよ、って思ってしまいます。

2011/10/21(金) 午後 8:39 [ オーディオエージェント ]


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