京都のまつ

マルチアンプ駆動と精緻なタイムアライメントへのこだわり

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Accutonユニットへ変更

Scanspeark製ユニット搭載のストーンチューブ・スピーカー「STS-1」の誕生から9ケ月が経過し、当初の期待値以上のサウンド次元に到達できたと思っている。

しかし、手持ちのAccutonユニットについてもストーンチューブに装填し、再評価したいとの思いから、人工大理石のバッフル板の加工依頼をしていた。

Scanspearkのユニット構成の「STS-1」の解体・バージョンアップ作業は、TKさんから紹介頂いた若きハイエンド・スピーカー製作者である、YASさんの訪問を終えてから実施することにした。

スピーカーシステムの製作者には、ホーンシステムは別として、コストパフォーマンスを追求した比較的小型で廉価なSPの製作者と市販SPにはないハイグレードなSPの製作者に分かれると思うが、YASさんが取り組んでおられるSPは後者のタイプで、しかもコスト度外視の極みとも言えるトップエンドとも思えるようなSPなのである。

小生のSP製作のスタンスは、マルチアンプ駆動を前提としたコンセプトのハイエンドSPであるが、YASさん製作のSPは、将来的にはオーダー販売も想定したネットワーク型なのである。
トップエンドというのは、搭載されるユニットのグレードやエンクロージャーの製作コストが半端ではないところであろうか。
搭載されるユニットのコストだけでも中堅の高級SPが購入出来てしまう程のグレードなのである。

そのYASさんに「STS-1」の試聴をしてもらうために解体を待っていたのである。

小生とは親子ほどの年齢差があるものの、ハイエンドスピーカーの製作に必要なユニット情報やスピーカーの設計知識にも精通されており、一般的なオーディオファイルとは異なるスピーカー開発者としての会話が弾み、大変興味深く有意義な時間を過ごすことができた。

STS-1をいつも訪問者に聴いて頂く音源に加え、YASさん持参の様々な音源を一通り聴いて頂いたが、どの音源もそれなりの安定した次元のサウンドである旨の評価を頂けたようだ。

SPの追い込みに使う音源の押さえどころや評価についても、SPユニットの個性やスピーカー全体の構成を踏まえた評価で、若きハイエンドSP製作者として、実に適切な評価とコメントを頂けたことは、大いに共感できるのもであった。

YASさんの訪問を終えて、その翌日から
ストーンチューブのミッドレンジをAccutonユニットに変更する作業に入った。
MIDのユニット交換が終わって、ツィータについては、Scanspearkのベリリュームのままにチューニングに入ったが、チューニングして試聴をはじめたが、どうもスピード感が合わないのである。
イメージ 1

イメージ 2

今までMIDとツィータは同一メーカーで組み合わせて使ってきたので、AccutonとScanspearkの異なるメーカーの組合せには期待をしていたのであるが、ユニット同士のかピード感が合わず、早々にツィータもAccutonに変更することになった。

中高域ともAccutonにして本格的な追い込みに入ったが、1週間程度で、ScanspearkのSTS-1の解像度を凌駕する次元に到達した。

Advanced4350の時には、ダイアモンド・ツィータ「BD-25」の響が耳につくことがあって、1年後にWilson-Audioが採用したScanspearkのシルクドームを採用することになったのであるが、今回はツィータも強固な黒御影石のハウジングに固定されていることもあってか、ほぼ固有音は感じられない自然な繋がりで、スピード感も申し分ないレベルになった。

しかし、一つ想定外の事象が発生したのである。
それは、ストーンチューブのMIDレンジは低域を100Hzまでほぼフラットに再生することを想定して、容量を15リットル程度確保したのであるが、Accutonのミッドレンジユニット「C 173-6-096E」では200Hz前後から再生特性が下がり始め、100Hz前後ではかなりゲインが下がってしまうのであった。
YASさんに教えてもらったスピーカー設計支援シフト「WinlSD」でT/Sパラメーターを入力すると実測値と同様のシミュレーション結果となった。
現在では、聴感上妥協できる160Hzに設定しているが、ウーファーの上限を100Hzに抑えているときよりも低音のスピード感が劣るものの、音楽再生に大きな支障はないレベルにとどまっている。
イメージ 3

Scanspeark版「STS-1」を上回る解像度を確保した「STS-2」を再びYASさんにも試聴していただき、小生と同じ評価を頂いた。
小生としては、このAccutonの解像度を聴いてしまうと、もうScanspearkには戻れない心境である。

中高域の解像度が上がってきたことや、MIDレンジが160Hzまで上げざるを得なくなったことから、バランス上38cmウーファー「JBLー1500AL」の低音域の改善を何とかしたくなるのであるが、このレベルアップは、ハイエンドでもトップレベルの低音域のスピードを確保しなければ完全にはバランスしないであろうとの予感がする。

ここまでスピーカーを追い込んできて、ネットワーク型SPでは再生が難しい次元にまで再生レベルを極めてきたが、改めて、再びスピーカーの低音再生の難しさに直面する事になった。
しかし、更なる低音再生の改善アプローチは、ダブルウーファー時代の力感・量感を追いかけていた頃とは、異なる次元なレベルアップの方策を模索しなければならないことだけは間違いない。

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閉じる コメント(4)

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ユニットのポテンシャルをフルに発揮できそうな構成ですね。
ストーンチューブに搭載されたaccuton。いつかお聴かせ願いたいです。

スキャンスピークのベリリウムのツイーターとaccutonの組み合わせは私も気になっておりましたが、スピード感が合わないとは貴重なご意見です。参考にさせていただきます。
ヒロアコースティックの様にシルクドームとの組み合わせでどうなるのかも気になるところです。

色々なユニットの組み合わせを楽しめるのが自作スピーカーとマルチアンプの良いところですね。

2017/6/27(火) 午後 9:25 [ bla**_pe*per_a*ab*ki ] 返信する

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Accutonの解像度の良さについては、私も全く同感です。私は特にAccutonの3次元的な立体感のある再生音が気に入っています。日本でももっとAccutonの愛好家が増えてほしいですね。

2017/6/27(火) 午後 10:02 [ Myu ] 返信する

Accutonを搭載した市販SPはかなり高価ですが、当然ネットワーク仕様です。

Accutonの解像度を最大限引き出すには、やはりマルチアンプ駆動にしないともったいないと思います。

そうなると、我々のような、自作スタイルになりますが、ユニットも高価で、調達にも時間がかかる、SPシステムの構築にも労力がかかるということで、取り組んでいる方は多くないようですが、一度、そのサウンドにはまると捨てがたいですね。
Myuさんの情報発信も楽しみにしています。

2017/6/28(水) 午前 9:16 [ 京都のまつ ] 返信する

bla**_pe*per_a*ab*kiさん

試聴は何時でも、歓迎です。

Scanspearkのツィータとのコラボは私も期待していたのですが、音色の傾向があわないというか、Accutonのミッドレンジのスピード感が合わないというか、高域が大人しい印象になり、MIDのトランジェントも生きてこない印象でした。

もう少し、チューニングに時間をかけてもよかったのですが、ツィータ用のアダプターの同時に製作依頼していたので、早々に変更してしまいました。

ツィータもAccutonのダイアモンドにしたら、パーっと空間が広がる印象になりました。

cellコンセプト、その後如何ですか?

2017/6/28(水) 午前 9:32 [ 京都のまつ ] 返信する

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