京都のまつ

マルチアンプ駆動と精緻なタイムアライメントへのこだわり

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小生とチャネル・ディバイダーとの付き合いは、JBL4350Aが拙宅に搬入されて以降の40年間にも及ぶ。
 
 4350Aが拙宅にやってきた頃は、スピーカーを購入したショップからしばらくAccuphaseF5を借りていた。
 JBLには定番のチャンデバ「5234」があったが、S/N比が今一つ良くないということもあって、F5を返却してからはCR型フィルターのチャネル・ディバイダーを自作して使用していた。
 その頃は「無線と実験」(MJ)紙で、新しいコンデンサーや抵抗が発表されるとその抵抗やコンデンサーを購入して組み替えて試していた。
 そのうち、LUX-KITからOPアンプ内蔵でCRボード差し替え型のチャネル・ディバイダーが発売されたので、それを暫く使っていたが、今から思えば、オペアンプの性能が良くなかったこともあってか、なかなか満足のいくサウンドが得られなかった。
 その頃、チャネル・ディバイダーを作っていた国内メーカーは、ソニーやPioneerなど数社あり、Pionner製品も使った時期もあったが、マルチアンプ方式の良さを実感できるようになったのは、AccuphaseF-15Lを使い始めてからであったろうか。
 
 Accuphase1999年にデジタル方式のDF-35というチャネル・ディバイダーを発表した。
 アナログ方式と違って、フィルターボードの差し替えが不要なので、ダイアル操作1つで様々なフィルター特性が設定でき、フィルターによる信号遅延の補正も出来る優れもので、チャンデバとしてはかなり高価な製品であったが、4Way構成にして使っていた。
イメージ 1

 DF-35は初期のDSP搭載ということもあってS/Nが悪く、鮮度確保のためにパイパスしていたパワーアンプの入力ボリュームを復活せざるを得なくなったことを思い出す。
 
 DF-35の頃にはフィルター毎にDSP1台必要であったが、DF-45になって1つのDSPで複数のフィルター処理が出来るようになったと同時に、フィルター間の設定値による信号遅延の相関関係を把握して表示し、AUTOモードでは、そのディレイ・タイムが設定できるようになった。
 これが、ディレイ・コンペンセーター機能であるが、この機能が搭載されたことで、タイムアライメントの自動調整が出来ると思いこんで、発売後直ぐにDF-45に買い替えた。
イメージ 2

 しかし、この機能はあくまでDSPにおける演算上の値による補正機能であり、音響アナライザーによるインパルス応答などの実測による補正値ではないので、実際にはアンプの回路構成やスピーカー・ユニットの磁気回路の違いによってはかなりの乖離があるので、正確なタイムアライメントの調整には、音響アナライザーを使った計測が不可欠であることを強調しておきたい。
 遅延の正確な把握・調整に確信が持てない諸兄が少なくないようであるが、吉正電子のリアルタイム・アナライザー「DSSF3」の活用をお勧めしたい。

イメージ 3
 
 因みに拙宅の4Way設定では、次の通りのディレイ・コンペンセーターと音響アナライザーによる実測値とのギャップがある。
 クロスオーバー周波数は、80Hz,250Hz,2500Hz4Way構成で、スロープは全て96dB/octの設定で、ディレイ・コンペンセーターの表示する値は下から、0cm,513cm,731cm,755cmと表示されているが、実際の音響アナライザーによる計測値は、0cm,619cm,950cm,981cmなのである。
 拙宅の場合、パワーアンプは全て同一回路なので、各チャンネルのアンプが異なる場合は、更に実測値とのギャップは広がるかもしれない。
 
 この実測値との差をみるとディレイ・コンペンセーター機能は、使わないよりはマシという程度なので、残念ながら小生はディレイ・コンペンセーター機能をオフにして、実測値を入力設定している。
 現在におけるプロ用のSR機器では、DSPを搭載した音響アナライザー分析機能は必須になっていることもあり、コンシュマー製品にも同様の補正機能を搭載すべきであると思うのである。

 その後、DSPの進化と共にS/Nも着実に向上し、最新のDF-65ではツィータに耳をあてても拙宅の環境では、ほぼノイズは聴こえなくなった。
イメージ 4

 いずれにしても、コンシュマー用途でありながら、プロ仕様以上に高性能なチャンデバをAccuphaseが発展させながら提供し続けてくれることは、ハイエンドのマルチアンプ派にとっては大変ありがたい存在であると同時に、小生にとっても、まさにスピーカー・システムの進化とともにチャンデバの進化の歴史でもある。

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こんにちは。

チャンネルデバイダー、各々の特徴、勉強になります。

>DF65
デジタルは最新型が最良のようですね。

私も、軍資金を貯めて導入したいです。

2017/10/3(火) 午後 4:17 [ 西やん ] 返信する

西やんさん

デジタル製品は年々進化します。
是非、チャレンジしてください。

2017/10/3(火) 午後 5:19 [ 京都のまつ ] 返信する

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